今日から四回に分けて紹介するのは、和歌山県の聖地・高野山!
参拝記
「高野山(こうやさん)」・・・知らない方のために簡単に説明すると、平安時代に弘法大師「空海(くうかい)」が、修禅の道場として開いた聖地で、真言宗の総本山です。
高野山(和歌山)、比叡山(京都)、恐山(青森)は、日本三大霊場と呼ばれています。
日本三大霊場については、【比叡山と高野山、最澄と空海】 比叡山延暦寺紹介の前に、簡単に説明に書いたので、ご覧ください。
真言宗の総本山「高野山真言宗 金剛峰寺(こんごうぶじ)」の最寄り駅は高野山駅です。
高野山は和歌山県高野町の標高800mの平地にあり、100以上のお寺と多数の宿坊が集まっています。
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」構成の一部として、世界遺産に登録されました。
次の三連休に、和歌山に帰省することになっていて、9年ぶりに高野山に行く予定だったのですが、どうも台風が近づいており高野山行きに「?」マークがついてしまったため、写真が2007年で古いのですが取り上げたいと思います。
高野山を紹介した後は、その付近の観光スポットも続けて取り上げたいと思います。
当分、私の故郷和歌山県の紹介が続くのですが、「あら、けっこう良いとこじゃない。行ってみようかしら」と思っていただけると嬉しいです。
公共交通機関でめぐる場合、高野山駅から路線バスに乗りますが、「千手院橋」バス停で、
- 弘法大師空海の眠る聖地「奥の院」のある東方面
- 西門・金剛峰寺(こんごうぶじ)・壇上伽藍(だんじょうがらん)のある西方面
に分かれます。
たいていの方は、金剛峰寺、壇上伽藍、奥の院の3箇所をめぐられると思うのですが、高野山の入り口である大門(だいもん)から紹介していきたいと思います。
・高野山公式HPからマップを拝借。
高野山の西側のマップ。西の外れに大門があります。
大門。(国の重要文化財、世界遺産)
高野山の総門です。
「総本山金剛峰寺」と言うと、金剛峰寺だけなのかなぁと思いますが、この大門も含めて高野山全体が「総本山金剛峰寺」です。
ブログを始める前に訪れたところなので、微妙なアングルの写真ばかりでゴメンナサイ。
奇麗な大門の写真を貼っておきます。(フォトACより 梅さとちゃん撮影)
大門の高さは25.1メートルで、とっても大きいです。
現在の建物は1705年に再建されました。
大門の左右には金剛力士像(仁王さま)が安置されているのですが、奈良県の【東大寺(とうだいじ)】南大門の仁王像に次いで、二番目の巨像と言われています。
江戸中期に活躍した大仏師である、運長と康意の作。写真は阿形(あぎょう)で、江戸時代の仏師、康意(こうい)の作。
こちらは、吽形(うんぎょう)で、法橋運長(ほうきょううんちょう)の作です。
大門の近くからみた景色。
「高野山」と言いますが、高野山という名前の山はありません。
高野山は、八葉の峰(今来峰・宝珠峰・鉢伏山・弁天岳・姑射山・転軸山・楊柳山・摩尼山)と呼ばれる峰々に囲まれた、盆地状の平地の地域を指しています。
空海の母親と縁のある女人高野【慈尊院(じそんいん)】あった高野山曼荼羅。
高野山は山のてっぺんや山の中腹にあるのではなく、1000m級の山々に囲まれた標高800mに位置する「盆地状の平坦地」であるため、高野山内は見晴らしがよくないのですが、大門の辺りは開けていて、周囲の山々を見渡すことが出来ます。
ちょっと中心部から外れていますが、ぜひ大門へ訪れるのをオススメします。
天気の良い日は、大門から淡路島(あわじしま)が見えるそうですよ。
大門あたりはあまりお店がありませんが、【壇上伽藍(だんじょうがらん)】へ歩むにつれてお店が増えていきます。
大門から壇上伽藍(だんじょうがらん)までは徒歩8分、600mです。
【壇上伽藍(だんじょうがらん)】には、金剛峰寺の本堂である「金堂(こんどう)」や、朱色で鮮やかな高野山のシンボル「根本大塔(こんぽんだいとう)」があり、空海が眠るといわれる【奥の院】と並ぶ、高野山の二大聖地の一つです。
壇上伽藍は次の記事で取り上げます。
高野山でぜひ食べて頂きたい名物が「ゴマ豆腐」。(写真はウィキペディアから拝借)
精進料理の一つで、原材料はゴマと葛粉です。
豆腐と名前がついていますが、大豆は使っておりません。
ワサビ醤油で食べるのですが、はっきりいうと、好き嫌いがあります。
子どものころは「マズッ!」と思いましたが(ゴメンネ)、大人になってワサビ醤油が好きになったためか「まぁ、かわった豆腐だな~。悪くない味だな~」といった感想。
「ちょっと変わった豆腐」として、沖縄のジーマーミー豆腐(ピーナッツ豆腐)がありますが、あっちのほうが好みです。←たぶん、子供も好き。
もう一つ高野山名物の豆腐といえば、「高野豆腐」でしょうか。こちらはスーパーでも普通に買えますね。
甘いものが好きな方にオススメなのが「焼き餅」。
ペターンと平べったいオモチです。
味は、まぁ普通の草もちと同じです。(写真を見ただけで味の想像がつくかと・・・)
草もちと違うのは、ペターンと薄っぺらくて皮が少しだけパリッとしている点。
1個100円で買えます。
個人的な話になるのですが、私は観光地でガイドブックをよく買います。
現地で買うガイドブックは一般の書店では買えませんし、写真が豊富で解説も細かいので、オススメ。
本屋さんで買えるガイドブックで見やすいのは、るるぶでしょうか。高野山は建物が多いので、本があると、勉強になって良いです。
次回は、大門から徒歩6分のところにある、壇上伽藍(だんじょうがらん)を取り上げます。
前回からの続きで、和歌山県の高野山(世界遺産)を取り上げます。 参拝記 真言宗の総本山「高野山真言宗 金剛峰寺(こんごうぶじ)」の最寄り駅は高野山駅です。 高野山の観光は、高[…]
(この旅行記は2007年です)
関連記事
→→【比叡山と高野山、最澄と空海】 比叡山延暦寺紹介の前に、簡単に説明
和歌山県で弘法大師空海と関連のある記事です。
→→高野山④奥の院
→→慈尊院。空海の母と関わりの深い寺で、乳房型の絵馬がある・・・九度山町。
→→丹生官省符神社・・・九度山町。空海創建の社。
→→丹生都比売神社・・・かつらぎ町。丹生都比売神を祀る神社の総本社で、水神・水銀鉱床の神。
→→生石高原。ススキの名所で、弘法大師空海が護摩修行をした笠石がある。
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、南海高野線の「極楽橋駅」から南海高野山ケーブルに乗車し、終点の「高野山駅」で下車します。
遠方から行く場合、 新幹線利用ならば新大阪駅で下車→南海なんば駅→特急こうやに乗車。
飛行機利用なら、関西国際空港で降りて、南海電鉄に乗車し、なんば駅→特急こうや。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
高野山駅からは、南海りんかんバスに乗車します。大門へ行くには、大門南駐車場行きに乗車。料金は380円。
大門行きのバスは本数が少ないため、奥の院前行きのバスに乗車し、千手院橋で下車して「大門南駐車場行き」のバスに乗り換え、大門で下車でもOK。
・南海りんかんバス路線図、時刻、運賃
車で行く場合、高野山内にはたくさん駐車場があります。大門周辺ならば、大門南駐車場、お助け地蔵前、愛宕第一駐車場など。
・高野山駐車場マップ
フリー切符
南海電鉄の「高野山・世界遺産きっぷ」が便利です。
高野山駅までの電車割引往復乗車券と高野山内バス2日フリー乗車券がセットになったお得なきっぷで、2日間有効。
拝観料2割引、指定お土産屋さんで1割引などの特典があります。
→南海電車お得な切符
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近くの宿泊施設
宿坊 桜池院。壇上伽藍のすぐ近く。