【絵島(えしま)】 淡路島の北東にある小島で、日本最初の国土「オノコロ島」伝承地の一つ

前回の続きで、兵庫県の淡路島旅行の紹介です。

【五色塚古墳】を見て、世界最長のつり橋【明石海峡大橋】を渡って道の駅あわじで休憩した後、「絵島(えしま)」へ向かいました。

旅行記

 

絵島には専用の駐車場がないのですが、すぐ近くに岩屋ポートビル駐車場があり、一時間までなら無料で駐車することができます。

 

 

 

こちら、駐車場屋上から撮った写真。

前回の記事に書いた明石海峡大橋と、道の駅あわじが見える距離で、車での移動なら5分です。

 

 

 

階段が廃墟っぽくってちょっとコワイ。


私たちは駐車場利用&トイレ休憩&売店利用でポートビルを利用しましたが、ビルのすぐ前は明石港~淡路島岩屋港を結ぶ高速船「ジェノバライン」の発着所です。

明石からここまで、所要時間が13分というからずいぶん早いじゃないですかぁ。
お値段は片道大人500円、往復千円で、淡路島内の指定バス乗り放題とのセット券も販売されているようです。

私たちはレンタカーで淡路島観光をしましたが、公共交通機関で観光する方はジェノバラインとバスのセット券が便利でお得だと思います。

 

 

岩屋ポートビルから徒歩1分くらいに絵島があります。


島の頂上に鳥居と石塔があるようで、平清盛が大輪田の泊を修築した際、人柱にされようとした人たちを助けて自分から人柱になった松王丸を祀ったのだそうです。

 

絵島は、国生み神話の「オノコロ島」伝承地の一つです。

(ウィキペディアより抜粋)

イザナギノミコト(男神)とイザナミノミコト(女神)が、国生みの際に、「天の浮き橋(あまのうきはし:天と地を結ぶ宙へ浮く橋。神はこの橋を渡って地へ降りるとされる。)」に立ち、天の沼矛(ぬぼこ)をまだ何も出来ていない海原に下ろし、「こをろこをろ」とかき回し矛を持ち上げると、滴り落ちた潮が積もり重なって島となった。これがオノゴロ島である。

 

オノゴロなのか、オノコロなのかわかりませんが、淡路島観光パンフレットには「オノコロ」と書いてあるので、オノコロと呼ぶことにします。

 

絵島はもともと陸地に続いていたのですが、波浪の作用により島となったようなので、「オノコロ島」としてはどうなのかなぁと思ったり。

 

オノコロ島の伝承地として、
・淡路島
・絵島(えしま)
沼島(ぬしま)
の他に、和歌山市と淡路島の間にある友ヶ島や神島などがあります。

→→【瀬戸内海国立公園 友ヶ島①】の記事はこちら・・・通称「ラピュタの島」。第2砲台跡は記念写真スポットです。

 

 

絵島への橋を渡って目をひくのが、この珍しい模様。


ん~~~???
なんなの、この不思議な十字ライン。

右端に私の影が映っているので比較になると思いますが、けっこう大きいラインです。

 

 

 


赤茶色の不思議なラインの断面。

 

 


灰色ぽい地層がメインで、ところどころに赤茶色のラインが混ざっているのが実に不思議。

 

 


うっすらとマーブル模様。

 

 

うーん、不思議だぁ!

こんなの見たことない!

なんだかとっても神秘的。

 

 

これは褐鉄鉱沈殿砂岩層(約二千万年前の砂岩層)といって、風化により地層中の鉄分が割れ目(節理)に沿って創りだされた模様なのだそうです。
地質学的に珍しく、県の郷土記念物に指定されています。

 

 

 

右下あたりに茶色いイボのようなものが見えるでしょうか。

「昔、ここに鉄柱でも埋めたんかなー」
と思ったのですが、これも天然。

「ノジュール」と言い、化石や砂粒を核として褐鉄鉱が集まって凝固し、丸い塊となったものなのだそうです。

うーん、不思議!!!

 

 

 

上に行けそうな窪みが見えますが、上るのは禁止だそうです。

 

 

 

島の背面へ回ってみると・・・、

 

 

落書きが!!!

 

こらーーーーっ、オノコロ島伝承のあるところだぞ~!
削るなーっ。

 

 

これを見た瞬間、故郷和歌山県の千畳敷を思い出した。

→→千畳敷の記事はこちら・・・和歌山県白浜町の景勝地。落書きでズタズタに傷つけられたところです。最も怒りに震えた景勝地。

 

 

もうね、こんなつまんないことはしないでおこうよ。

この島の不思議な地形、どれだけの年月がかかっていると思ってるの。

生きてもせいぜい100年ぽっちの人間が、一時の感情でコリコリ削っちゃ駄目よ。

 

後世のためにも大事にしよう!

 

 

「良いとこなのに落書きが残念だー!」
とブツブツ言いながら、駐車場へ帰ろうと思ったら、絵島の南側にもう一つ島があるのを見つけた。

「大和島」というらしい。

せっかくなので寄ってみることにしたのですが、驚きました!

絵島はやっぱりすごかった!

 

次の記事はこちら

前回の続きで、兵庫県の淡路島旅行の紹介です。 イザナギノミコトとイザナミノミコトが、天の沼矛(ぬぼこ)を海に差し入れ、「こをろこをろ」とかき混ぜて矛を上げたら、滴り落ちた潮が積もり重なって島となったとされる「オノコロ島」伝承地の一つで[…]

(この旅行記は2017年です)

 

関連記事

→→花の窟の記事はこちら・・・日本神話の大まかな話と、オノコロ島について書いてあります。花の窟は三重県にあり、神々の母イザナミノミコトの御陵(お墓)だと言われています。

 

「おのころ島」伝承のあるところの記事です。

→→【おのころ島神社】 夫婦神が国生みをした「日本発祥の地」と言われる丘にある

→→友ヶ島・神島の記事はこちら・・・和歌山市と淡路島の間にある無人島。友ヶ島は近年「ラピュタの島」として有名で、神島には渡れません。

→→【沼島が見たくて 】

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、明石港から高速線に乗り、岩屋で下車、徒歩1分。
バスで行く場合、淡路交通でお調べください。

料金について

無料。

近くの宿泊施設

ウェスティンホテル淡路。明石海峡公園のすぐ近く。

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