【大瀬崎】大瀬神社、伊豆七不思議の神池、樹齢1500年のビャクシン! ダイビング以外にもみどころたくさん!

前回の続きで、静岡県伊豆半島の旅行紹介です。

今日は、伊豆七不思議のひとつである神池(かみいけ)や、樹齢1500年のビャクシンで有名な、沼津市の大瀬崎(おせざき)を紹介します。

参拝記

前回の【修善寺 虹の郷】から、大瀬崎まで車で43分の距離です。

公共交通機関で行く場合、沼津駅南口から大瀬崎行きの直通バス(朝と夕方の1日2往復)が出ています。沼津駅からのバス乗車時間は80分!

公共交通機関でのアクセスが不便なので、車で行くのをおすすめします

 

 

大瀬崎(おせざき)は、白鳳13年(684年)に発生した大地震に伴い海底が隆起してできた島で、別名「琵琶島(びわじま)」とも呼ばれ、砂洲の形成により今のような姿になりました。半島としての長さは1キロメートル弱、最も狭い部分の幅は100メートル足らずしかありません。

 

 

大瀬崎に訪れて驚いたのが、ダイビング施設が多いということ。

1980年ころからダイバーが多く訪れるようになり、現在は日本有数の人気スキューバダイビングスポットなのだそうです。

10歳以上から体験でき、一人9,000円くらいかかるようです。

 

 

水質はかなり良いです!

令和元年7月5日に環境省から発表された水質調査結果(平成31年4月上旬~令和元年6月中旬 調査実施)で、ここは最高ランクの「水質が特に良好な水浴場」に選定されました。全国でも7か所しかない、最高ランクの水質の水浴場です!!

 

 

水質が良いダイビングのメッカなのでスキューバダイビングを体験したいところですが、技術もお金もかかるので、お手頃な海水浴を楽しむのも良いでしょうね♪

 

 

 

 

今回の私達の目的は海水浴ではなく、

  1. 天然記念物に指定されているビャクシン樹林
  2. 大瀬(おせ)神社とも呼ばれる引手力命神社(ひきてちからのみことじんじゃ)
  3. 伊豆七不思議の一つの神池

 

 

中でも天然記念物のビャクシン樹林はスゴイ迫力でした!

 

 

大瀬崎一帯に生えているビャクシンは、約130本!  ビャクシンは耐陰性が弱くて成長するのに強い日差しが必要なため、若木のほとんどは2~3年で枯れてしまうことが多く、なかなか後継樹が育たないようです。

大瀬崎のビャクシン樹林は日本最北端で、自然発生のまま群生している所は、全国的に見ても珍しいのだそう。

 

大瀬崎のビャクシンは幹がグネグネしていたり部分的に白くなっていたりして面白いのですが、葉っぱも面白い!

 

 

先の丸い葉と、

 

針のようにツンツンに尖っている葉があるのです!

じっくり観察してくださいね♪

 

 

ビャクシン樹林を進んで、大瀬(おせ)神社の鳥居に到着。

ここは、女装した青年たちを乗せた踊り船が集まることから、天下の奇才として知られる「大瀬まつり」が催されることでも有名。例大祭は毎年4月4日です。

 

 

 

「神様が土地を引いてきたのだ」と考えた人々がここに引手力命を祀ったのが最初で、神社の正式な名称は「引手力男神社(ひきてちからおじんじゃ)」です。

大瀬崎にあるため「大瀬(おせ)神社」と呼ぶ方も多いのだそう。

 

 

現在の社殿は1939年(昭和14年)に再建されたもの。

海上安全を願う人々が奉納した赤いふんどしがたくさんかけられていました。

 

社殿に龍の彫刻が施されているところがたくさんありますが、ここは天狗!

 

 

カラス天狗と、

 

大天狗!

迫力ありますね!!!

 

 

大瀬神社あたりは眺めも良く、富士山がよく見えました!

 

 

 

夕陽が沈んでいくのが見えました。

 

 

ちなみにこちら、神奈川県箱根町にある箱根元宮から撮った写真ですが、ピカピカに輝いているのが大瀬崎(おせざき)です。この写真を見ると、大瀬崎には何らかのパワーがあるんじゃないか・・・と思う。

 

 

 

大瀬神社からテクテクと北上すると、伊豆七不思議の一つに数えられている「神池」に出ます。最長部の直径がおよそ100メートルほどの小さな池で、海から最も近いところは距離が15m、標高もおよそ1~2m。海が荒れた日は海水が吹き込むにもかかわらず淡水池であり、コイ、フナ、ナマズなどの淡水魚が多数生息している不思議な池なのです!

一説によると富士山から伏流水が湧き出ている(??)ようです。

海水面の上下に従って水面の高さが変わるとも言われている、不思議な池!

 

 

コイがたくさんいました。エサは100円。

 

 

神池からさらに北上すると、鈴木繁伴館跡。

鈴木繁伴(すずきしげとも)は、穂積姓の藤白鈴木氏当主・鈴木重実の長男として紀伊国藤白(現在の和歌山県海南市)で生まれた武人。治承・寿永の乱で活躍した熊野水軍・鈴木重家の後裔です。

→→藤白神社・・・和歌山県海南市。また後日書きます。鈴木姓発祥の地と言われています。

→→【三段壁洞窟、牟婁大辯才天】 落ちてしまいそうな絶壁には、熊野水軍が船を隠した洞窟があった!・・・和歌山県白浜町。

 

 

鈴木繁伴は鎌倉時代末期頃、北条高時に味方して護良親王(もりながしんのう)と戦いました。護良親王は南朝初代天皇である後醍醐(ごだいご)天皇の皇子で、若くして亡くなられた方です(生存説もある)。

 

鈴木繁伴は鎌倉幕府が倒れた際、この地に潜伏して、以降この地一帯を支配する江梨鈴木氏として続いたそうです。

静岡で、故郷の和歌山県と繋がる人を知り、うれしかったです。

 

 

 

さらに北へ行くと、樹齢1,500年以上と言われるビャクシン。

 

 

この幹の太さ!

夫婦ビャクシンだそうです。

大瀬崎のビャクシンは全て天然記念物でありご神木ですが、こちらの木の立派な事!

大瀬神社の祭神である引手力命(ひきたぢからのみこと)の分霊を祀っているそうです。

 

 

帰り道もビャクシンだらけ!

個性豊かな木ですね。見惚れてしまいました。

 

 

ゴミは捨てずに持ち帰りましょう!

 

 

大瀬神社と、神秘的なビャクシン樹林と神池に別れを告げ、次は土肥金山(といきんざん)に向かいました。

 

その途中、出会い岬と御浜岬(みはまみさき)に寄ったので、次回、紹介します。

次の記事はこちら

夏休みに入って、忙しい毎日を過ごしています。 中学三年生の息子が、パソコンを毎日使うので、なかなかブログの更新ができない~~! ・・・というわけで、今日は、静岡県西伊豆の出会い岬と御浜岬(みはまみさき)を紹介します。 ここ[…]

 

 

 

(この旅行記は2016年のものです)

 

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交通アクセス

公共交通機関で行く場合、沼津駅南口から大瀬崎行きの直通バス(朝と夕方の1日2往復)が出ています。沼津駅からのバス乗車時間は80分もあるので、公共交通機関でのアクセスが不便なので、車で行くのをおすすめします。

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