今日は静岡県三島市の「三嶋(みしま)大社」を紹介します。
三嶋大社は、伊豆国 一宮です。
社名の「三嶋」とは、伊豆大島・三宅島等から成る伊豆諸島を指し、主祭神は伊豆諸島の開拓神です。
古くは伊豆諸島の噴火を畏れた人々から篤く崇敬され、中世では伊豆国の一宮として源頼朝を始めとした多くの武家からの崇敬を集めました。
三嶋大社周辺は伊豆国の中心部として国府のあった地で、のちに三嶋大社の鳥居前町として発達したことから、地名は大社に由来しているのだそうです。
参拝記
公共交通機関で行く場合、三島駅から徒歩約15分、または三島田町駅から徒歩約7分。
車で行く場合、68台停められる有料駐車場があり、一時間ごとに200円です。
参拝は夜間も自由ですが、境内駐車場の利用、社務所・売店等の営業時間は、朝8時30分頃から夕方17時頃まで。
三嶋大社境内図。
参道。
参道右手に「たたり石」。
この石は、大社前旧東海道と下田街道の真ん中にあり、行き交う人の流れを整理する役目を果たしたそうです。
名前の「たたり(絡垜)」とは、もともと糸のもつれを防ぐ具で、整理を意味する言葉なのだそうです。
後に往来頻繁になり、たたり石を取り除こうとする度に災いがあったと言われ、「祟り」に置き換えて考えられる様になったそうです。
約2900年前の富士山噴火により運ばれたと石とも伝わっているそうです。
桜が咲いたらきれいでしょうね。
神池(しんち)には、赤い小さなお社。
厳島(いつくしま)神社。祭神は市杵島姫命で、家門繁栄・商売繁昌・安産・裁縫、芸事上達の信仰があるそうです。
神池にはたくさんの鯉がいました。金、赤、白といった、目立つ鯉を見つけるのが楽しかったです。
鯉のエサは「大社のよりどころ」という境内の売店で、100円で売られています。
神門は、三島市指定文化財。
舞殿は三島市指定文化財で、年間を通じ様々な神事、奉納行事が執り行われるそうです。
本殿・幣殿・拝殿、三つの建物が連なる複合社殿は、総けやき素木造りで、御本殿は重要文化財に指定されています。
ご祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)と、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)で、御二柱の神を総じて三嶋大明神(みしまだいみょうじん)と称しています。
大山祇命は山森農産の守護神、また事代主神は恵比須様とも呼ばれ、福徳の神様として商・工・漁業者の厚い崇敬をうけています。
三嶋大社の創建時期は不明ですが、古くより三島の地に鎮座し、奈良・平安時代の古書にも記録が残っているそうです。
授与場。
神馬舎(しんめしゃ)。古くから三島大社の神馬は毎朝神様を乗せて、箱根山に登るという伝説があるそうです。
境内には腰掛け石があり、自由に座ることができます。
源頼朝が源氏再興を祈願した際、腰を掛けて休息したと伝える石で、左に頼朝が、右に妻の北条正子が座ったと伝えられているそうです。
境内には顔出しパネルもあります。
伊豆に流された源頼朝は三嶋大社を深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。
宝物館は有料です。三嶋大社の歴史と資料を、わかりやすく展示しています。拝観料は一般500円、大学・高校生400円、小中高生300円。
宝物館のすぐ近くに神鹿園。
大正時代に奈良の春日(かすが)大社から、「神様の使い」として譲り受けたのだそうです。
可愛いですね。湿った鼻がキュート。
私たちは神奈川県から河津町の河津桜まつりに行く途中、三嶋大社に立ち寄りました。
なぜかしら娘が「また三嶋大社に行きたい」と泣いたので、行きと帰りの二日連続で参拝することになったのでした。
二回目の参拝では、鯉に餌をやり、シカに鹿せんべいをやり(どちらも境内の売店で買えます。鯉のエサは100円、鹿せんべいは200円)、おみくじをひき、境内に一時間半も滞在したのでした。
鯉のエサ、鹿せんべい、土産物を売っている「大社のよりどころ」。2021年にオープンしたそうです。
みそまんを記念に買いました。
ついでに、こちらのようかんも購入。
隣には福太郎茶屋という縁起餅があります。お茶付きで250円で食べられます。
私たちが訪れた時、大陶器市が開かれていました。
三嶋大社の例大祭は8月16日で、8月15日から17日の3日間は三島市内で「三島夏祭り」が行われ、たいそうにぎわうそうです。
次は、この近くでお昼ご飯を食べたので紹介しようと思います。
前回の続きで、静岡県三島市の観光紹介です。 三嶋大社の次は、道路を挟んだ南側にあるお店を紹介します。 旅行記 今日紹介する「山本食品門前せせらぎ店」は、前回紹介した三嶋大社の道路を挟んだ南側にあります。 [sit[…]
(この参拝記は2025年のものです)
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交通アクセス
公共交通機関で行く場合、三島駅から徒歩約15分、または三島田町駅から徒歩約7分。
車で行く場合、68台停められる有料駐車場があり、一時間ごとに200円です。
参拝は夜間も自由。境内駐車場の利用や社務所・売店等の営業時間は、通常朝8時30分頃から夕方17時頃まで。