【潮岬灯台、潮御崎神社】 本州最南端の灯台と神社。スクナヒコナが旅立ったところ

本州最南端の町である、和歌山県串本町(くしもとちょう)の観光紹介です。

前回、潮岬(しおのみさき)観光タワーと本州最南端の碑を取り上げました。

今日は、その西にある潮岬灯台について書きます。

参拝記

 

 

潮岬観光マップ。灯台の絵の場所が、本州最南端の灯台「潮岬灯台」。

 

 

 

灯台の駐車場は1回300円で有料なのですが、訪れたのが17時を過ぎていたため係りの方がおらず、無料で停められました。

灯台の中に入るのも有料で、大人200円かかります。
営業時間は10月~4月:9時~16時 / 5月~9月:9時~16時30分で、終了していたので入れませんでした。

 

 

30mの断崖に建っている本州最南端の灯台。


この灯台は、明治初期の江戸条約によって建設された、8基の洋式灯台(条約灯台)の一つで、「日本で初めて建設された灯台」です。

条約灯台は観音埼、野島埼、樫野埼、神子元島、剱埼、伊王島、佐多岬、潮岬で、日本の「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計・指導して1869年(明治2年)年4月に樫野埼(かしのざき)灯台と共に着工したそうです。

 

樫野埼(かしのざき)灯台は隣の紀伊大島にあり、エルトゥールル号の乗組員が事故後、崖をよじ登って助けを求めた灯台です。

→→樫野崎灯台の記事はこちら・・・隣の紀伊大島にあります。

 

 

観音崎(かんのんざき)灯台は、神奈川県の三浦半島にあります。

→→観音崎灯台の記事はこちら・・・現在も現役で活躍。東京湾。

 

 

野島崎灯台は、千葉県にあり、房総半島最南端です。

 

今日紹介する「潮岬(しおのみさき)灯台」は、歴史的・文化的価値が高いAランクの保存灯台に指定されており「日本の灯台50選」にも選ばれているそうですよ。

 

 

灯台を通り過ぎると、本州最南端の神社「潮御崎神社」の境内社 金刀比羅神社があります。

 

 

まっすぐ進むと、本州最南端の神社「潮御崎神社」の鳥居です。

 

 

 

 

こちら、本殿。祭神は少彦名命(スクナビコナ)。


国津神 大国主の国造りに際し、天乃羅摩船(アメノカガミノフネ)に乗って波の彼方より来訪し、大国主(オホナムチ)と共に多くの山や丘を造って命名し、ここ熊野御崎より常世国に渡ったのだそうです。

オホナムチとスクナビコナは、一緒に祀られることが多いですよね。

オホナムチは大黒様、スクナビコナは恵比寿様とも言われます。

 

 

潮御崎神社に伝わる花山法皇、白河天皇の詩。

 

 

 

 

本殿のもう少し奥へ行くと、「潮岬の鯨山見(くじらやまみ)」があります。

 

 

 

 

解説。鯨とともに生きる。

 

 

鯨山見からの景色。

開けているので、鯨がよく見えたでしょうねぇ。

ここから回遊してくる鯨を見つけて、捕鯨していたそうです。

昔から捕鯨し、食料やさまざまなものに利用していた文化は、「鯨とともに生きる」というストーリーで2016年4月に文化庁の日本遺産に認定されたそうです。

物語の舞台は、和歌山県の新宮市、太地町、那智勝浦町、串本町。

何かといろいろ問題にされる太地(たいじ)町の「くじらの博物館」は、太地町立「くじらの博物館」の記事でご覧ください。

 

 

 

18時。鯨山見からの夕暮れ時。

美しかったです。

 

少彦名命が旅立った「常世(とこよ)の国」とはどこなのでしょうね。

「海のはるか彼方の理想郷」は、沖縄における海の彼方の他界「ニライカナイ」にも通じるのだそうです。

そういえば、熊野と沖縄(琉球)は洞窟が異世界に通じるなど、文化的なつながりがあるのだそうです。

 

(このまま、水平線に日が沈むのを見たい・・・)

 

 

と思ったのですが、車に家族を残して一人で来ていたので帰りました。

すごい絶景ポイントなのですが、私以外、だれもいませんでした。

 

 

聞こえるのは、波と、風と、木の葉のささやきだけで、贅沢な一時でした・・・。

 

絶景ポイントに一人でいると「自然に溶け込む」感じがしませんか。

 

この感覚が大好きです。

 

 

 

この後、串本ロイヤルホテルに宿泊しました。

橋杭岩から昇る朝日が見られるホテルです。

次の記事はこちら

本州最南端の町である、和歌山県串本(くしもと)町の観光案内で、前回の橋杭岩(はしぐいいわ)の続きです。 橋杭岩の後、車に乗り込んで本州最南端の潮岬(しおのみさき)へ向かったのですが、先に橋杭岩から昇る朝日と「ホテル&リゾーツ 和歌山 […]

 

 

翌日は、あいにくの雨。

潮岬の隣にある紀伊大島のトルコ記念館などを回りました。

 

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本州最南端の和歌山県串本(くしもと)町の観光を続けて取り上げます。 今日から数回に分けて、本州最南端潮岬(しおのみさき)の隣にある紀伊大島(きいおおしま)の見所を書いていきます。 紀伊大島は、映画「海難1890」の元の話となった[…]

 

(この旅行記は2017年です)

 

関連記事

串本沖には、海底遺跡があるらしい。

→→青森に竜宮城? 和歌山に鬼ヶ島? の記事はこちら

 

串本町(本州最南端の町)の観光記事です。

1)串本海中公園・・・本州最南端の水族館。水族館と海中展望塔があります。世界最北のテーブル珊瑚群生地。
2)橋杭岩(はしぐいいわ)・・・奇岩が連なっているところ。江戸時代の宝永大地震の威力を知ることができます。
3)橋杭岩から昇る朝日と、串本ロイヤルホテル。   こりゃもう、絶景よ~~。
4)潮岬(しおのみさき)・・・本州最南端。
5)本州最南端の灯台「潮岬灯台」、本州最南端の神社「潮御崎神社」
1)トルコ記念館・・・エルトゥールル号遭難事故の資料館。日本とトルコ友好の架け橋。
2)トルコ軍艦遭難慰霊碑、樫野埼灯台と旧官舎

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、串本駅から串本町コミュニティバスに乗車し、潮岬灯台で下車。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

コミュニティバスの時刻、ルートはこちらのページでご覧ください。乗車料金は200円です。
車で行く場合、一回300円の駐車場があります。

料金について

駐車場一回300円。
灯台は大人200円。
灯台の営業時間は10月~4月:9時~16時 / 5月~9月:9時~16時30分8:30から16:30まで。

近くの宿泊施設

串本ロイヤルホテル。橋杭岩から昇る朝日が見れます。

お得で便利な、旅の予約サイト