前回からの続きで、五泊六日の北海道旅行 四日目の紹介です。
【モエレ沼公園】の後、札幌市の北海道開拓(かいたく)の村へ行きました。
旅行記
北海道開拓の村は、札幌駅から車で約40分の距離です。
北海道開拓村入り口は、旧札幌停車場(札幌駅)。明治41年(1908)に建てられた札幌停車場の正面外観を、縮小再現したもの。
ちなみにこちら、現在のJR札幌駅。北海道で一番大きな駅です。
現在と昔の建造物を見比べると、昔の建築物はけっこうオシャレだったなぁと思います。(設備や耐震面で言うと現在の建物の方が優れているでしょうが)
北海道開拓の村は、一般大人800円。高校生、大学生は600円。中学生以下は無料です。我が家は小学生と幼稚園児連れなので、大人料金二名分で入れました。
入場口には、顔出しパネルが二つ。
顔出しパネルを見つける度に、ついつい顔を出して、記念撮影してしまう。
北海道開拓の村全体マップ。
私は現在関東に住んでいて、東京の【江戸東京たてもの園】、神奈川県の【日本民家園(生田緑地内)】といった、古い建物を移築した施設に行ったことがありますが、北海道開拓の村はその二つよりも広大で、建物数が多いです。
東京の江戸東京たてもの園は30棟、神奈川の日本民家園は25棟に対し、北海道開拓の村は52棟と、建物数がダントツに多いです。
さらに、【東京ディズニーランド】の面積が約51ヘクタールに対し、北海道開拓の村はそれを上回る54.2haと、ディズニーランドよりも広いです。
私達は午前中に小樽の【北一硝子三号館(北一ホール)】などを見て、札幌に移動し、【モエレ沼公園】の次に北海道開拓の村へ訪れたため、見学時間は三時間半ほどしかありませんでした。
なんとかまわれるだろうと思っていたのですが、甘かった!
全部の建物を回りたい方、じっくりと楽しみたい方は、午前中から訪れるのをオススメします。
お腹が空いていたので、まずは食堂へ。入場口の右にあります。
せっかく来たのだから、名物的な食事を楽しみましょう♪
この食堂名物の、屯田兵定食(とんでんへいていしょく)。千円。
ニシンのそぼろ丼(ミニ)、いももち、味噌おでん、豚汁、小鉢がついています。
屯田兵とは、北海道が開拓された明治時代に、北海道の警備と開拓にあたった兵士とその部隊のことを言います。
味噌おでん、いももちは甘いので、小さな子供にウケが良いです。
私が頼んだのは、やん衆定食800円。
屯田兵定食よりも品数が少な目で、ニシンのそぼろ丼が大きいです。
「やん衆(やんしゅう)」とは、ニシン漁などに従事する季節労働者の事。
ニシンのそぼろ丼は、ちょっと小骨が気になるけれども、御飯が進む味付けで美味しかったです。
いももち二個300円。これは、美味しいのでオススメです! 最終日の大雪山ロープウェイでも食べました。
北海道グルメのお気に入りです。
材料はジャガイモと片栗粉なので、自分の家でも作れそうな感じ。
お腹を満たしたところで、北海道開拓の村散策開始。
雨が降っていたし、平日だったので、お客さんは少な目だったのじゃないかなぁと思います。
園内には、馬車鉄道が走っています。平日は40分間隔、土日は30分間隔、ゴールデンウィークは20分間隔です。
馬車鉄道に乗ると建物の中を見学できないので、帰りに乗ることにしました。
まず、旧来正旅館へ。
東永山兵村に屯田兵として入ってきた来正策馬さんが、大正8年(1919年)に旅館兼待合所として建てたもの。当時は、旅人の宿泊、汽車の待合などに利用され、にぎわったのだそうです。
この建物は、NHKの連続テレビ小説「マッサン」で、マッサンがウィスキーを売るシーンに使われました。
旧来正旅館は、ぜひ中に入ってください。お菓子が買えます。
「飴がオススメ」とのことで買いました。
写真のようなちょっと大き目のアメを、台に乗せ、石でガツーンと叩き割って食べます。
外国から来た女の子がたいそう気に入ったようで、10個くらい飴を叩いていったとか、おっしゃっていたような気がします。
我が家は、息子と娘用に、2つ買いました。
写真左が叩き割られた飴。上手に割れたらおじいちゃんが「上手~♪」と褒めてくれるので、楽しかったみたいです。
写真に写っている、2つの黒いお菓子は「黒助」といって黒糖の風味が美味しいおやつ。
その下にある黄土色の塊は「きなこねじ」です。砂糖ときな粉を混ぜた味。
どれも素朴な味わいで、美味しかったです。
次は、ピンクの外観がオシャレな、旧浦河支庁庁舎。
大正8年(1919)に建築されたものです。
中は博物館として利用されたこともあるようで、現在も古い道具の展示がいくつかありました。
右が、昔の薪ストーブ。左が、櫓ごたつ。
浦川村長室。
旧松橋家住宅。
明治・大正・昭和にわたる都市生活者の住宅なのだそうです。
中の書斎。
旧開拓使工業局庁舎。明治6年(1873)に設置された建物で、開拓使関係庁舎としては現存する唯一のものです。重要文化財に指定されています。
中は資料が豊富! 札幌冷製麦酒(現在の札幌ビール)に関するものが多かったです。
明治9年のサッポロビール。右に文字の書かれた樽が積み上げられていますね。
現在のサッポロビールにも、文字の書かれた樽が置かれてあります。
テクテクと歩いて、道路を挟んだ向かいの旧札幌警察署南一条巡査派出所へ。
白い服を着たマネキン(?)が見えて、「マネキン? 本物?」とか小声でしゃべりながら建物に寄ると、本物でした(笑)
中には白い制服を着たおじいちゃんが二人いて、気さくに記念写真を撮ってくれました。
北海道開拓の村の建物には、マネキンが置かれている建物と、係員さんがいる建物があります。
例えば、山本理髪店には、
こんな感じで、かなりリアルに作られたマネキンさんがいます。
遠くから「マネキン? 人間?」と疑問に思いながら近づくのは良いのですが、建物に入って人影を感じ、パッと見ると、
リアルなマネキンだったりして、けっこうゾクッとくるものがあります(笑)
恐いわーーーー!!!
(((( ;゚Д゚)))
写真が多くなるので、次回に続きます。
次の記事で、馬車鉄道を紹介!
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交通アクセス
公共交通機関で行く場合、新札幌から開拓の村行きに乗車、終点「開拓の村」で下車。
車で行く場合、駐車場は400台停められ、無料です。
料金
入場料は、一般大人800円。高校生、大学生は600円。中学生以下は無料です。
鉄道馬車は、中学生以上の大人250円、三歳から14歳までは100円。
近くの宿泊施設
ホテルマイステイズ札幌アスペン。札幌駅出てすぐ。