【大雪山旭岳 ②】 北海道で一番高い山・旭岳は、噴煙モクモクの大迫力スポットだった! 噴気孔に大接近!

前回の大雪山旭岳(だいせつざん あさひだけ)の続きで、北海道五泊六日旅行の紹介です。

→→2018年5泊6日北海道旅行記の行程はこちら・・・5泊6日で36か所を巡りました。

旅行記

 

前回は大雪山旭岳ロープウェイと、高山植物について書いたので、今回は散策路について書きます。

 

もう一度マップを貼っておきます。

麓から大雪山旭岳(だいせつざんあさひだけ)ロープウェイに乗り、姿見駅(すがたみえき)から散策スタートです。

山頂まで片道2.5時間かかりますが、私たちは山頂には向かわずに青い丸で囲った散策路を、左回りに一周しました。大人の足なら1時間で回れる距離です。

 

 

姿見駅前から、大雪山旭岳(だいせつざんあさひだけ)を見る。

旭岳は北海道最高峰(北海道で一番高い山で、標高2,291mです。

活火山なので、噴煙がもくもくと上がる姿は、なんとも雄大で大迫力!

 

噴煙上げる旭岳を見ながら、ロープの張られた散策路を進む。

噴煙と雲が風に流され、旭岳の姿か出たり、隠れたり・・・と風景が目まぐるしく変わります。

前回の記事に書きましたが、散策路は高山植物が美しいです!

山を見たり、足元を見たり・・・でキョロキョロしっぱなし。

大人の足だと一時間で一周できるので、時々立ち止まてて景色を楽しみながら、ゆ~~~~~~~っくり歩いてください。

 

 

散策路をテクテクと歩いて、

 

第一展望台に到着!

 

旭岳、美しい~~~! カッコイイ~~~!!

 

展望台はコース上に全部で6つあり、第一展望台には木製ベンチとテーブルがありました。

私達はここで5分ほど休憩しました。

 

 

第一展望台からしばらく進むと、第二展望台があり、擂鉢池(すりばちいけ)を見下ろせます。

訪れたのが8月の半ば過ぎでしたが、擂鉢池に雪渓(せっけい)が残っていました!

 

 

擂鉢池を眺めていると、池の一部分が真っ青になってきました。

空を見上げると、

 

ぽっかりと円形に雲が開けていており、透き通るような青空が!

雲一つない快晴が好きな方もいるでしょうけれども、私は断トツで雲のある日が大好きです!

刻々と移ろう雲のアートは見飽きない。

 

 

擂鉢池(すりばちいけ)のすぐ隣には、ひとまわり大きな鏡池(かがみいけ)があります。

 

 

鏡池に旭岳が映りこんで美しい~~!

まさに鏡のような池!

ここでも記念写真を撮りながら、5分ほど休憩しました。

 

 

左側が雪渓の残っていた擂鉢池(すりばちいけ)、右側が鏡池(かがみいけ)で、この二つは「夫婦池」とも呼ばれます。

旭岳は3万年前から数千年前に火山活動で噴火しましたが、同じ時期に小噴火した火口に水が溜まってできたのが、この二つの池です。

噴火した当時は荒涼とした地だったでしょうが、今ではこんなに緑と水の豊かな美しい山。

 

自然の変化はダイナミックですね!

 

 

美しい池やカワイイ高山植物、雄大な旭岳にも目を奪われるのですが、ところどころに巨石がゴロゴロしているのも気になりました。

不思議な恰好でポンと置かれている岩は、噴石でしょうか。

よくあの角度で落ち着きましたねぇ・・・。

岩石がたくさん。

山の力強さと荒さを見せてくれます。

モノレール姿見駅周辺は高山植物が生い茂り、なんともカワイイ雰囲気だったのですが、山が近づくとこのような荒々しい風景が増えます。

 

 

旭岳の噴煙が近くなってきました!

ボボボボボボボボボと音がスゴイ!

 

 

第4展望台に到着。

一体、何か所から噴煙が出ているのだろう???

10箇所はあるのではないかなぁと思いました。

第4展望台でも飲み物を飲んで5分休憩。この辺りは噴煙の音がけっこううるさいので、なんだかソワソワした気分になります。

 

散策路はこのまま噴気孔へと続き、大接近!

ボボボボボボボボボボボボッボボボボボボボボ!

 

手前のロープと噴気孔の近さを見て欲しい。

 

ええええ、接近しすぎ~~~~!!!

こんなに近寄って良いの!?

 

 

空気を震わせる爆音。

すごい迫力でした!

風向きがこちらに来なかったので、火山ガス臭はほぼありませんでした。

 

今まで、神奈川県箱根町の大涌谷、熊本県の阿蘇山火口に行きましたが、大雪山旭岳は断トツの大迫力でした!

 

→→大涌谷(おおわくだに)の記事はこちら・・・神奈川県箱根町。大涌谷は箱根山の火口です。火山活動の活発化で一時立ち入り禁止となりました。
→→【阿蘇山と草千里ヶ浜】 火の国熊本のシンボル! 2015年に噴火し、ロープウェイ廃止。過去にも大きな被害を出した活火山 ・・・熊本県。私達が訪れた数年後に噴火。ロープウェーが破壊されてしまいました。

 

 

ものすごい噴煙を上げていたので、元気な活火山だなーーと思いました。

 

 

北海道にはたくさんの活火山があり、気象庁が詳しく説明してくれています。

これによると、大雪山旭岳の最近の噴火は、500~600年前なのだそうです。

 

北海道の活火山で一番最近噴火したのは、2000年の有珠山(うすざん)と2004年の十勝岳(とかちだけ)だそうです。

→→有珠山(うすざん)の記事はこちら・・・有珠山の他、2000年の有珠山噴火による災害遺構を巡ってきました。
→→十勝岳展望台の記事はこちら・・展望台からはるか遠くに噴煙が見えます。私達が訪れた時、自衛隊の方が望遠鏡で観察していました。

 

 

地球は生きていますから、また大雪山旭岳も噴火する時が来るのでしょうね。

それにしても、噴気孔にあんなに近寄って大丈夫なのだろうかーーーと、ちょっと心配になりました。(いったん噴火が始まったら噴気孔の近くでも麓のロープウェイ駅でも危険ですが・・・)

 

 

噴気孔の反対側にも美しい池があります。これが「姿見の池(すがたみのいけ)」。

姿見の池の対岸には、山小屋(避難所)がぽつんと立ってあり、中に入ってみたのですが、「これでどこまで防げるのかなぁ?」と思いました。

 

 

姿見の池の対岸へ移動。

噴煙上げる旭岳と、美しい池との記念写真を撮りたいなら、ここが一番良い場所かもしれません。

私達が訪れた時は、雲が厚くて、池に山が映りませんでした。(鏡池の方で奇麗な写真が撮れた)

 

 

「すごい迫力だったねー」と噴気孔から離れ、ロープウェイ駅に戻る。

ちょろちょろと小川が流れ、高山植物が豊かに茂ります。

先ほどの荒々しさとは正反対の、穏やかな風景。山は恵みですね~。

 

 

ロープウェイ駅が近づいてきたので振り返り、大雪山旭岳に別れを告げる・・・。

 

ホント、美しくて、カッコイイ山だったなぁ~~~・・・(ためいき)

 

 

写真を見て思い出すと、また行きたくなってしまいました!(最寄り空港は旭川空港です)

 

素晴らしい所だったので、北海道旅行にぜひ組み込んでくださいね、オススメです!

 

 

この後、38km離れた旭川空港まで向かったのですが(車での所要時間約50分)、レンタカー返却時間まで時間があったので、空港近くの公園で時間を潰すことにしました。

面白いことに、その公園は、「義経(よしつね)公園」というのです。

義経は源平合戦で有名な源頼朝(みなもとのよりとも)の異母弟・源義経(みなもとのよしつね)のことですね。

なぜ北海道に義経の名前があるか。

義経は岩手県で死なずに北海道へ逃げたとする歴史ミステリーがあるのです。

北海道旅行の最後が歴史ミステリーとは面白いですが、次が最後の記事です。

 

 

次の記事はこちら

前回の【大雪山旭岳 ②】の続きで、北海道旅行の紹介です。 長い北海道五泊六日旅行の最終目的地である大雪山旭岳(だいせつざんあさひだけ)のハイキングが終わり、旭川(あさひかわ)空港へ向かったのですが、レンタカーの返却時間まで1時間あった[…]

 

(この旅行記は2018年です)

 

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→→2018年・秋  北海道 五泊六日旅行の行程・・・この旅行の行程まとめ

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→→【有珠山ロープウェイ、昭和新山】の記事はこちら・・・北海道の活火山。こちらもロープウェイで上れます。

→→【八甲田ロープウェー】の記事はこちら・・・大雪山旭岳ロープウェイに次いで高かったのが青森県の八甲田ロープウェイ。猛吹雪の八甲田山で、樹氷を見ました。冬の八甲田山は過酷だった!

→→【北八ヶ岳ロープウェイと、溶岩坪庭自然保護区】の記事はこちら・・・山梨県。こちらもロープウェイ下車後、一周散策できるコースが造られています。

→→【天上山公園カチカチ山ロープウェイ】の記事はこちら・・・山梨県。富士山ビュースポット。

→→【箱根元宮(はこねもとつみや)と駒ケ岳ロープウェイ】の記事はこちら・・・神奈川県。箱根山の最高峰・神山の隣の駒ケ岳。

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、旭川駅発、旭川空港経由のシャトルバス「いで湯号」に乗車。

車で行く場合、駐車場は500円です。普通自動車150台停められます。
駐車場係りのおじさんが「バックで入れるのは苦手か得意か」ときいて、停めやすい位置を教えてくれるので、バックでの駐車が苦手な人も安心。

料金

トップシーズン(2019/6/1~2019/10/20)は大人往復2900円、子供は往復1450円。未就学児は大人一人につき一人無料。例年6月第3週末が山開きになっており、それから9月下旬に初冠雪が降る頃までが登山シーズンです。

シーズン(2018/12/8~2019/5/31)はスキーができ、大人往復1900円、子供は往復950円。未就学児は大人一人につき一人無料。

クレジットカード決済はできないので、ご注意を。(2019年6月現在の情報)

近くの宿泊施設

ラビスタ大雪山。JR旭川駅より無料送迎サービスがあります(要予約)。旭岳ロープウェイ乗り場まで、650m。

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