【有珠山(うすざん)】ロープウェイ山頂駅に到着! 噴火を繰り返すダイナミックな有珠山は、また姿を変えるだろう

前回からの続きで、五泊六日の北海道旅行 三日目の紹介です。

今日は、洞爺湖(とうやこ)の南にある、活火山の有珠山(うすざん)を紹介します。

→→2018年5泊6日北海道旅行記の行程はこちら・・・5泊6日で36か所を巡りました。

旅行記

 

 

前回の【有珠山ロープウェイ、昭和新山】の続きです。

有珠山(うすざん)ロープウェイに乗り、山麓駅から山頂駅へ。

 

 

ロープウェイに乗って高度が上がると、天然記念物の昭和新山(しょうわしんざん)の荒々しさが際立つ。

 

 

 

 

美しい洞爺湖(左)と、荒々しい昭和新山。

前回も説明しましたが、昭和新山の辺りはもともと平らな農地でしたが、1944年(昭和19年)から翌年にかけての有珠山東山麓での噴火で、地盤がモコモコと段階的に隆起して、標高約400mの昭和新山を形成しました。

昭和新山について詳しく知りたい方は、麓の「三松正夫記念館」に行きましょう!

 

 

山頂駅までもう少し。

 

 

6分ほどかけて、山頂駅に到着。

近くには洞爺湖展望台があり、記念写真を撮る人たちで混雑していました。

今は穏やかで美しい洞爺湖ですが、今から11万年ほど前にドガーンと大噴火を起こし、くぼんたところに水が溜まってできたカルデラ湖です。

 

 

周辺の航空写真。

洞爺カルデラの南側に有珠山と、昭和新山があります。

有珠山はもちろん、少し離れたところにある羊蹄山(ようていざん)も活火山です。

 

 

有珠山は江戸時代から現代までに9回噴火を起こし、1977年は有珠山山頂での噴火でした。

 

 

この噴火により有珠山の形は変わり、洞爺湖の中央にある中島や、遠くにある羊蹄山が見難くなったようです。

1965年(上)と、1978年(下)に撮られた写真。

・・・カラーで見たかったなぁ(^_^;)  なぜ白黒写真?

 

それにしても、ずいぶん山の形が変わりましたねぇ・・・。

これからも形を変えていく山なのでしょうね。

もともと有珠山は富士山のような美しい形をしていましたが、7000~8000年前に山頂が南西側に崩れ落ちて、噴火湾を埋めたそうです。

 

 

有珠山から眺める噴火湾。別名、内浦湾(うちうらわん)や、胆振湾(いぶりわん)とも呼ばれ、ホタテ養殖発祥地です。

あの湾の方角に、有珠山の山頂が崩れ落ちたのかぁ・・・。

 

 

看板の前で記念撮影。

ここから火口原展望台まで、15分ほど歩きます。

 

 

階段をテクテク上る。

 

 

ごつごつした立派な大有珠。732m。

写っていませんが、左側にもう少し低い有珠新山があります。

 

 

火口原展望台に到着。

 

 

大迫力の大有珠。

 

 

写真中央左のくぼんだ所は、銀沼大火口です。

その背後右の盛り上がったところは、小有珠。

 

 

もともとここは、地元民の憩いの場「銀沼」があったのですが、1978年に噴火で沼が消滅。

その後、最大レベルのマグマ水蒸気爆発が起こり、憩いの沼は、巨大な「銀沼大火口」と変貌しました。

「銀沼」というくらいですから、美しい沼だったのではないでしょうか。

 

火口原展望台から、有珠山外輪山遊歩道が伸びています。1.1kmあり、片道40分、往復1時間20分かかります。

 

 

 

 

遊歩道の行きはひたすら下り階段。階段数は、なんと、600段

東京タワー大展望台(タワーの中程にある)までの階段数と同じです。

→→東京タワーの記事はこちら・・・エレベーターを使わず、外階段をあがりました。

 

 

だいぶ銀沼大火口が見えるところまで下りてきました。

最後まで下りると、帰りが大変なので(幼稚園児の娘が疲れたら、抱っこして上らないといけない)、この辺りで引き返しました。

時間に余裕のある方は、最後まで行ってみてはどうかなと思います。

私達はこの後、車で2時間半ほど離れた小樽(おたる)まで行く予定でしたし、午前中は【西山山麓火口散策路① 北口】を歩いたので、けっこう疲れていたため、ここでおしまい(^_^;)

 

 

有珠山外輪山遊歩道からみた大有珠。

すごい迫力・・・。

 

 

ロープウェイ山頂駅近くで撮った写真。

なんだか「鬼の角」のように見えた。

 

 

息子が、大人になるころには、また噴火して形を変えるんだろうなぁ・・・。

大地は、生きているなぁ・・・。

と、大迫力の有珠山でした。

 

 

※2000年に噴火した有珠山の噴火(下の地図で赤丸をつけた、有珠山ふもとでの噴火)の記事が5つあるのでご覧ください。

 

 

次の目的地は小樽(おたる)。有珠山から小樽までは、118km。車で2時間半ほど。

途中、蝦夷冨士(えぞふじ)とも言われる活火山の羊蹄山(ようていざん)を見ながらの快適ドライブでした。

 

 

良い写真が撮れなかったので、奇麗な羊蹄山の写真を掲載しておきます。(出典:Sandy&Catsさん、写真AC

 

 

次の記事はこちら

前回の【有珠山(うすざん)】からの続きで、五泊六日北海道旅行 三日目の行程の紹介です。 午前中に、【有珠山】を観光し、昼過ぎから小樽(おたる)に移動しました。 →→2018年5泊6日北海道旅行記の行程はこちら・・・5泊6日で36か所を巡[…]

 

(この旅行記は2018年です)

 

関連記事

→→2018年・秋  北海道 五泊六日旅行の行程・・・この旅行の行程まとめ。

→→【有珠山ロープウェイ、昭和新山】 ロープウェイ麓駅の「火山村」で有珠山噴火の歴史を勉強をしてから、有珠山へ!・・・前回の記事です。

 

●2000年に噴火した有珠山噴火関連記事が、5記事あります。無料で見学できます。

2000年3月31日に噴火した有珠山西山(うすざんにしやま)山麓火口散策路の記事は全部で3つ。
→→【洞爺湖町 火山資料展示室(旧・西胆振消防組合本部)】の記事はこちら
→→【西山山麓火口散策路① 北口】の記事はこちら
→→【西山山麓噴火散策路② とうやこ幼稚園跡】の記事はこちら

 

2000年4月1日に噴火した有珠山金毘羅(うすざんこんぴら)火口群の遺構見学記事は2つ。
→→【金毘羅火口災害遺構散策路① 安らぎの家】の記事はこちら
→→【金毘羅火口災害遺構散策② 桜ヶ丘団地】の記事はこちら

交通アクセス

洞爺湖温泉バスターミナルから、道南バス昭和新山行きに乗り15分、終点下車。

車で行く場合、普通車の駐車料金は500円です。

料金

有珠山ロープウェイは中学生以上の大人往復1,600円、小学生は往復800円。
営業時間は、8:00~18:00(季節により変動するので必ず公式HPで確認してお出かけしてください)

近くの宿泊施設

洞爺湖 万世閣 ホテルレイクサイドテラス。

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