【築地散策】 2018年秋に築地市場は豊洲へ移転。場外市場はそのまま残る

前回の続きで、東京都中央区の築地(つきじ)の紹介です。

築地本願寺にお参りした後、築地を散歩しました。

今年の秋に築地市場(場内)は豊洲市場へ移転するので、ずいぶん雰囲気が変わることでしょう。

追記・・・2018年10月、築地市場は豊洲へ移転しました。
→→【豊洲市場(とよすしじょう)】の記事はこちら

 

築地市場は日曜・祝日は基本的にお休みなので、お買い物をしたい方は平日の午前中に行きましょう。

私は場外市場(築地市場の隣の商店街エリア)散策だったので、日曜日の午後に訪れました。

散策記

前回、築地を散策したのは2008年の秋だったので、約10年ぶりでした。

 


メトロ築地駅で下車し、築地本願寺にお参りし、道沿いにテクテク歩くと築地場外市場です。その隣に、築地市場(場内)と魚がし横丁(こちらも場内)があります。

 

「築地市場」とは「場内(赤丸印)」と「魚がし横丁(青丸印)」周辺のことを指し、「場外市場(黄色丸印)」は商店街のようなもの。

 

豊洲に移転するのは市場(赤丸)と魚がし横丁(青丸)周辺で、場外市場(黄丸)は移転に関係ありません

 

場外市場は気軽に歩けるので、TVで紹介される築地と言えば、こちらの方が多いのではないでしょうか。

 

 

 

場外市場へは、キャリーバックの持ち込み禁止です。

通路が狭く大変混雑するので、キャリーバックやベビーカーを押して歩くのは無理です。

荷物はコインロッカーに預け、赤ちゃんは抱っこ紐で行きましょう。

 

 

私が訪れたのは、日曜日の14時ごろでした。

ランチタイムを過ぎていますが、すごい混雑。

どの店も、忙しそうにしていました。

 

築地場外市場あたりはもともと、築地本願寺の58箇所から成る寺内町でした。

関東大震災による火災で築地本願寺も寺内町も焼失し、もともと市場が栄えていた日本橋魚河岸を始めとする市場群も焼失。市場群は現在の地に、臨時の東京市設魚市場を開設し、隣にいろんなお店が商店街として集まり、現在の築地になったようです。

 

 

TVで見て驚いた方も多いと思いますが、場外市場の一部は2017年の8月に火災がおこり、計7棟が焼け落ちました。

火事跡は白いボードや幕で隠され、更地に近い状態になっていました。

 

 

場外市場には寿司、海鮮丼を扱うお店が並びます。

 

 

特に「すしざんまい」は大賑わいでした。

こちらは「すしざんまいの本店」で、社長の像が入り口前にありました。

 

築地でのマグロの初競りで最高値で落札したと、TVで社長を見た方も多いのではないでしょうか。

なんと、この社長さん、すごい人らしいです。

(ウィキペディアより)

ソマリア沖はキハダマグロの良い漁場であったが、海賊行為が頻繁に発生するため、中々漁ができないという状況であった。そこで、社長の木村は直接海賊たちに会いに行き、彼らと話し合いの末、技術の無い彼らにマグロ漁の仕方を教えることにした

漁用の船舶とマグロを保存しておく冷凍倉庫も用意し、輸出ルートの確保のために、ソマリア政府に働きかけ、IOTC(インド洋まぐろ類委員会)にも加盟させた

その結果、2010年以降ソマリア沖の海賊の被害は急減し、隣国のジブチ政府から勲章を授与された。

 

スゴイですねー、社長!!!

海賊に会いに行って話し合いをして、マグロ漁の仕方を教えて職を与え、さらに船舶と冷凍倉庫も用意して、政府に働きかける!

 

なかなかここまで動ける人っていないのではないでしょうか。

 

 

場外市場は飲食店の他に、鮮魚店、日用品店、調理器具店(包丁の品ぞろえがスゴイ)、惣菜店、青果店等がたくさん並んでいます。

ものすごい混雑!

「キャリーバック持ち込み不可」なのが、この写真でわかるのではないでしょうか。ベビーカーもやめておきましょう!

 

 

 

場外市場の中心部は道が細くて大混雑ですか、エリアの端は車道に面しているので、ゆとりがあります。

車やターレットトラックが走るので、端を歩きましょう。

 

 

 

 

場外市場一角に新しくできた「築地魚河岸(つきじうおがし)」。

築地魚河岸は、豊洲移転後の築地を盛り上げるために中央区が設置した施設で、約60軒が入居する生鮮市場です。

お買い物がしやすい雰囲気でしたし、三階には食堂があります。

小田原橋棟(おだわらばしとう)と海幸橋棟(かいこうばしとう)の2棟で構成されており、私が入ったのは小田原橋棟の方でした。

午前9時まではプロの買出人の仕入れを優先して販売を行っているので、一般のお客さんは午前9時以降に訪れてください、とのことです。

 

 

 

では、今年の秋に閉鎖される築地市場(場内)・・・青丸の「魚がし横丁」と、赤丸の「築地市場」へ行きましょう。

 

 

記事始めに書きましたが、築地市場は日曜・祝日は基本的にお休みで、営業日でも午前中でお仕事がほぼ終了します。

私が訪れたのは日曜日だったので、静かでした。

築地市場は東京ドームの5倍近い広さを持ち、扇形の建物に600以上もの店舗が営業しています。

築地市場閉鎖に伴い、100店舗程、店を閉めるそうです・・・。

 

 

買荷保管所と魚がし横丁の間の道をテクテク歩く。

買荷保管所は箱だらけ。

 

 

私は市場内に入らなかったので、市場見学したい方は、まずこちらで注意事項をご覧ください。

業者が真剣に取引を行い、衛生面で注意が必要な生鮮食品を扱っている所なので、注意事項をよく読んでから行きましょう。マグロ卸売り場見学は定員120名で、60名ずつの二班に分かれて指定の時間に見学です。

 

 

築地市場は東京都内に11か所ある東京都中央卸売市場のひとつで、日本・世界最大規模を誇ります。

市場内では、一般のお客さんでも買い物ができますが、業者の仕入れが終わった9時ごろに訪れるのが良いそうです。

水産仲卸は約700店舗もあり、値切ってはいけません(適正な価格で売っているので、値切ると怒られる)。

 

朝日新聞デジタル・・・こちらで築地市場の様子がよくわかります。3Dマップや「市場を歩く VR」は楽しかった。

 

 

Clean Bandit の「Rather Be」のミュージックビデオは、築地で撮られました。雰囲気がちょっとわかるのでご覧ください。

 

 

市場内で、日曜日でも営業しているのは「魚がし横丁」の一部店舗。

飲食店街は、お客さんでにぎわっていました。

 

 

 

魚がし横丁は、140店舗あるそうです。

 

 

飲食店は営業していましたが、それ以外のお店は閉まっていました。

魚がし横丁HPはこちら・・・平日9時以降に訪れるのが良いそうです。注意事項があるので、読んでからお出かけしましょう。

 

 

場外市場は日曜日でも楽しめますが、場内市場と魚がし横丁も楽しみたい方は、プロの買い出しが終わった平日の午前9時以降からお昼までの時間帯に訪れてみてはいかがでしょうか。(水曜日もお休みの場合があるので、営業日カレンダーをチェックしましょう)

 

 

 

道路の向こう側にはビルやマンションが立ち並び、歴史ある築地市場はそれとは別世界のように、匂いも雰囲気も独特的でした。

 

楽しいお出かけになりますように♪

 

追記・・・築地市場は2018年10月6日に、豊洲へ移転しました。
→→【豊洲市場(とよすしじょう)】の記事はこちら

 

 

次の記事はこちら

今日は東京都江東区にある豊洲市場(とよすしじょう)を紹介します。 ここは、東京都内に11か所ある東京都中央卸売市場の一つで、長らく運営されていた【築地市場】の代替施設として建設された新しい市場です。 レジャー記 豊洲市場[…]

 

(この散策記は2018年です)

 

関連記事

→→2008年の築地場外市場散策記事。年末のお買物のコツや、混雑について

→→【築地本願寺】 築地の由来となったお寺で、インドの古代仏教建築を模している

→→【アメヤ横丁】 上野公園のすぐ近く。年末用品の買出しや、グルメなど

交通アクセス

築地市場駅でてすぐ。または築地駅から徒歩数分。

車で行く場合、近くのコインパーキング利用。

近くの宿泊施設

東急ステイ築地(旧:東急ステイ東銀座)。築地本願寺から240m、徒歩3分。

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