【琵琶湖最大のパワースポット 竹生島観光②】 都久夫須麻(つくぶすま)神社、八大竜王拝所

前回の【竹生島の記事】の続きで、琵琶湖最大のパワースポット竹生島観光です。

→→2018年5泊6日滋賀県琵琶湖一周旅行記の行程はこちら・・・レンタカーを利用して、5泊6日で27か所を巡りました。

参拝記

 

 

舟廊下を渡った先にあるのが、都久夫須麻(つくぶすま)神社。

都久夫須麻神社本殿は、秀吉が天皇を迎えるために造った「日暮御殿」という伏見場内最高の建物を、神殿としてここに寄進したもので、内部には狩野永徳・光信筆の天井絵や襖絵があるそうです。

 

 

【都久夫須麻神社の祭神】
市杵島比売命 ・・・弁才天、宗像大神。
宇賀福神 (うがふくじん。龍神)
浅井比売命 (あざいひめのみこと)・・・ 産土神。

 

この神社は、もともと、 産土神の浅井比売命を祀る小祠が建てられたのが始まりだそうです。

 

 

 (ウィキペディアより抜粋)

『近江国風土記』には、夷服岳(伊吹山)の多多美比古命が姪にあたる浅井岳(金糞岳)の浅井姫命と高さ比べをし、負けた多多美比古命が怒って浅井姫命の首を斬ったところ、湖に落ちた首が竹生島になったという記述がある。一説には首が沈む時に「都布都布(つふつふ)」という音がしたので「都布失島」という名前になったとも、最初に生えたのが竹であったことから「竹生島」という名前になったともいう。

 

「浅井」と言えば、頭にポンと思い浮かぶのが、浅井長政と、その三姉妹(茶々、初、江)ですが、その三姉妹の生みの母であるお市の方が「浅井の血を絶やしてはなりませんぞ!」と言っていたとかで、この「浅井」というのは浅井比売命と何かつながりがあるのでしょうか?

 

浅井長政は、古代豪族だったと思われる浅井比売の子孫なのでしょうかね・・・?(例えば、和歌山県の丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)は、古代豪族である丹生氏の比売を祀っている)

→→浅井三姉妹については、こちらの記事に簡単に書きました・・・浅井長政の妻は、織田信長の妹のお市。夫婦の間には三姉妹が生まれ、長女が茶々(秀吉の側室)、次女は初(京極高次の妻)、三女は江(徳川三代将軍家光の母)。

 

 

神社本殿前には、江島大神と、厳島大神。

→→江ノ島の記事はこちら(神奈川県)・・・五頭龍と弁天様の伝説があります。

 

 

 

少し離れた所に、白巳大神。御祭神は宇賀神(龍神)です。

 

 

白巳大神の右隣には、弁天様。

大和国 天川大神は【天河大弁財天社】の記事で、相模国 江島大神は【江ノ島】の記事で、ご覧ください。

 

 

琵琶を持つ弁天様の近くに、このような絵がありました。

こちらも琵琶を持っていますが、琵琶の名手として知られた平 経正(平清盛の甥)で、木曽義仲討伐に赴く途中、竹生島に訪れて琵琶を奏でました。その澄んだ音色に、神仏が白龍となって袖の上に現れたそうです。

 

経正は、「ちはやぶる神に祈りの叶えばやしるくも色のあらはれにける」と歌を詠んで、戦の勝利を確信して、竹生島を後にしたそうです。

 

平経正が討ちたかった木曽義仲は、源氏に討たれて死にましたが、この命令を出したのが後白河天皇。前回書いた、「怨霊になった天皇」で出てきましたね。崇徳天皇の異母兄弟で、この後白河天皇の意地悪で、崇徳天皇が猛烈な怨霊となったという・・・。(崇徳天皇は、今は良い神様になられているそうです)

 

 

次は都久夫須麻神社の前にある、八大竜王拝所へ。

 

 

 

龍王は、大宇宙根源の御祖の御使いで、一切を産み、一切を育て、萬物を支配する王神で、一二三四五六七八九十の十種の御寶を巳がすがたとし、自在自由に天界地界人界を治める・・・と、近くに書いてありました。

 

 

ここでは、かわらけ投げができます。

二枚一組300円で、一枚に名前、もう一枚に願い事を書き、鳥居の見える竜神配所に向かって投げるのだそうです。

鳥居の下が白くなっているのは、すべてこのかわらけ(土器)です。

八大竜王拝所の柵の下がスカスカなので、小さな子供を連れた方は、落ちないようにしっかりと手をつないであげてください。

 

 

 

帰りは舟廊下の下の細道を通りました。

 

 

舟廊下は「かけづくり」。

京都の清水寺も、このような造りですね。

 

見所の多い竹生島。最後は黒龍大神、黒龍姫大神。

龍神で、ヒメ・ヒコみたいなペアの祀り方が珍しいなぁと思いました。

 

 

右が、ご神木。

 

 

これで、竹生島一周は終わりです。

10時7分に島に上陸して、ここまでで11時4分なので、だいたい一時間あれば見てまわれます。

 

 

 

帰りの船まで時間があったので、売店で草餅を買いました。

売店前の「琵琶湖周航の歌」歌碑。

 

今津港には「琵琶湖周航の歌 資料館」があり、無料で入れるので、次の記事で紹介します。

 

 

帰りの船が来たので、二階のデッキ席に座りました。

さようなら、美しい竹生島~~~。

 

 

景色を楽しみたかったので、二階デッキから、屋根のない船の最後尾に移動。

モーター音がうるさいけれども、見晴らしが抜群!

右が竹生島で、左に見えているのがつづらお崎です。

【奥琵琶湖 菅浦の湖岸集落散策】の記事に書きましたが、つづらお崎と竹生島の間には、多数の土器が沈んでおり、古代の祭祀跡か、古代遺跡かと言われています。

 

 

 

琵琶湖。

海のように広大。

モーター音のする遊覧船ではなく、カヤックなどで漕ぎだしたら、無臭、無音の世界なのではないでしょうか。

 

お天気が良かったのですが、モヤ~~~っとしていて対岸が良く見えず、琵琶湖の水はなんだかトロ~~~ンとしているように見え、特殊な環境のように思えました。

 

 

ちなみにですね、琵琶湖で一番深いのは竹生島の西の方らしいので、今津港と竹生島間航行のクルーズ船は、ちょうどその深いエリアを通過すると思います。

この不思議な感覚、ぜひ体験してください。

 

 

琵琶湖一周旅はとても面白かったのですが、私も夫も、この琵琶湖クルーズと竹生島がダントツで濃い思い出です。

 

 

 

さて、次は入館無料の「琵琶湖周航の歌 資料館」について書きたいと思います。

 

トイレを借りようと思ってフラ~ッと入ったのですが、過去に琵琶湖で大事故があったことなどがわかり、勉強になりました。

 

次の記事はこちら

前回の続きで、滋賀県の琵琶湖一周旅二日目の紹介です。 今津港から出ている琵琶湖クルーズ船に乗り、竹生島観光を終えた後、乗船場近くの「琵琶湖周航の歌 資料館」に寄りました。 →→2018年5泊6日滋賀県琵琶湖一周旅行記の行程はこちら・[…]

(この旅行記は2018年です)

 

関連記事

→→2018年・春  滋賀県琵琶湖一周 5泊6日旅行の行程・・・この旅行の行程まとめ。

→→【宿・つづらお】 菅浦散策、竹生島観光に便利な、奥琵琶湖を望むお宿です・・・前回の記事。つづらおから竹生島へは、船で片道10分です。宿泊者は船を手配してもらえます。

→→【長浜城】 羽柴(豊臣)秀吉が初めて築城したお城。大出世した秀吉の出身が謎・・・長浜港のすぐ近くです。

→→彦根城(また後で記事を書きます)・・・彦根港のすぐ近くです。

→→【奥琵琶湖 菅浦の湖岸集落散策】 淡路廃帝・淳仁天皇の御陵と、琵琶湖の古代遺跡・・・竹生島の北に古代遺跡?

→→不忍池辯天堂(不忍池の弁天堂)。天海が琵琶湖の竹生島と宝厳寺になぞらえて建てた。・・・東京都上野公園。

 

 

弁天様で有名な神社の記事です。

→→【天河大弁財天社】の記事・・・奈良県天川村。特徴的な五十鈴守りがある。

→→江ノ島の記事はこちら・・・弁天と五頭竜伝説がある。

交通アクセス

長浜港、今津港、彦根港から、竹生島へ向かう船が出ています。事前予約不要で、所要時間は片道25~40分。所要時間と往復料金は下の料金欄にありますのでご覧ください。

また、奥びわ湖を望む宿つづらお宿泊者は、宿側から菅浦の漁師さんに連絡してくれ、船が空いていれば片道10分で竹生島へ渡してくれます。

料金

竹生島に渡る船は4航路あります。

  1. 長浜港発・・・片道30分。往復運賃大人3,070円。
  2. 今津港発・・・片道25分。往復運賃大人2,590円。
  3. 彦根港・・・片道40分。往復運賃大人3,000円。
  4. つづらお・・・奥びわ湖を望む宿つづらお宿泊者は、宿側から菅浦の漁師さんに連絡してくれます。片道10分。往復運賃大人4人で7,000円(人数により料金が異なるので問い合わせてください)

近くの宿泊施設

竹生島の立ち入りは夜間禁止のため、宿泊は島外となります。

今津港近くの宿泊施設は、丸茂旅館。

 

長浜港近くの宿泊施設は、ホテル&リゾーツ 長浜。

 

彦根港近くのホテルは、彦根キャッスル リゾート&スパ。

お得で便利な、旅の予約サイト