【天河大弁財天社】 別名「天河神社」は、竹生島、厳島と共に日本三大弁財天の一つ。独特的な五十鈴守り

今日、取り上げるのは、奈良のパワースポット、天河大弁財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)です。

別名、天河神社とも呼ばれ、特徴的な五十鈴(いすず)守りが頂けることや、俳優・歌手・伝統芸能に関わる方々から厚く信仰されているお宮です。

参拝記

今年のゴールデンウィークでの和歌山帰省の際、ちょっと足を伸ばして天河大弁財天社へお参りに行ってきました。子供達を両親に見てもらい、夫と二人、和歌山市の実家を朝六時に出発。

天河大弁財天社は、紀伊半島の真ん中の大峯最高峰弥山(みせん)の鎮守として、飛鳥時代に祀られた所です。

以前、熊野三山の奥宮【玉置神社】へお参りに行きましたが、天河大弁財天社も玉置神社と同じく、約二億六千万年以上前にアジア大陸で起こった地殻変動により生み出された特殊な地層「大峯山系」にあるため、交通アクセスが不便で「神様に呼ばれていないとたどり着けない」と言われています。

 

 

和歌山市から、天河神社のある奈良県吉野郡天川村へは、五條市まで京奈和(けいなわ)自動車道でスイスイ行けるのですが、五條市から天河神社までが、なかなかの細道!

 

途中、落石がゴロッと路上に落ちており、

「うひゃー。道が細いし、落石あるし、なかなかキツイ道やな~~。帰りもここを通るのかー。今は早朝だから車の通りが少ないけど、帰りも空いていると良いなぁ」

と心配。

というのも、以前、熊野三山の奥宮である玉置神社の帰り道に、細道で大変な思いをしたので、そのことを思い出したのです。

天河神社の帰りに、車で20分程離れた五代松鍾乳洞(ごよまつしょうにゅうどう)と黒滝茶屋に寄ったのですが、そちらの方が道が良かったので、和歌山市方面から天河神社に行く方で運転に自信のない方は、309号線を通って【黒滝茶屋】を経由してから天河神社へ行った方が良いです。

 

 

 

 

和歌山市から一時間半かけて、8時半に到着。

駐車場は無料で、朝早いのにもかかわらず半分くらい埋まっていました。(駐車場に至る道も細いです)

 

 

手水舎。

 

 

朝のひんやりとした空気が気持ち良かったです。

階段を上って、本殿へ。

 

 

本殿で目をひくのが、特徴的な五十鈴(いすず)。

上に金の五十鈴、下に銀の五十鈴。五十鈴の上には、「天」「安」「河」の三文字が刻まれているそうです。

 

御祭神は、宗像三女神の一人、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。芸能の神様で、アーティスト達から尊崇されています。

 

 

天河大弁財天社は、琵琶湖の竹生島(ちくぶしま)、広島湾の厳島と共に日本三大弁財天の一つです。

→→【竹生島】の記事はこちら・・・琵琶湖最大のパワースポットといわれる。

 

 

去年の11月、オフィスTENさんが「天河・鈴緒の綱がるプロジェクト」を発足し、五十鈴を鳴らす為の麻緒綱「鈴緒」を30年ぶりに付け替えるための鈴緒奉納賛同者を募られ、私も少しばかり奉納させていただきました。

新しい鈴緒は、2018年4月7日の乙巳の日(つちのとみのひ)に掛け納められ、一週間お清めされてから振り初めとなりました。

鈴緒奉納記念お守りとして、製作時に出た精麻の端の部分を、3月末に送って下さり、その一月半後に、精麻の端と共に天河大弁財天社へお参り。

「新しい鈴緒だぁ。奇麗だなぁ・・・」と、プロジェクトに参加できたことに感謝感激しました。

 

 

私は普段、神社にお参りをしても神恩感謝のみで、お願い事をしないのですが、弁天様は「弁が立つ」でコミュニケーションの神様でもあるので、

「無口な私ですが、この春から娘が幼稚園に入園しまして、ママさん達と楽しくおしゃべりし、楽しい三年間になりますように」

と、お願いしました。(しゃべる時はしゃべるんですけどね。でも、一人で心静かに過ごしている方が好き)

 

私の気にするほどでもない小さい願いは置いておいて、弁天様はインドのサラスヴァティーという「水の女神様」です。

 

近くて遠い水の話 柿坂神酒之祐 天河大辨財天社 第65代宮司・・・天河大弁財天社の第65代宮司様のインタビュー記事です。是非お読みください

 

 

富士山本宮浅間大社(浅間神社の総本社)でのお参りでも思いましたが、地球は水の惑星です。私達の体のほとんどは水ですし、水は汚したらダメなぁ・・・と思います。

 

また、淡路島旅行で寄った【野島断層保存館 北淡震災記念公園】の記事にも書きましたが、震災を体験した人は、自然に対する畏れの気持ちと、水の大切さ、人との絆の温かさを学んだそうです。

 

 

当たり前のように水を使わせていただいていますが、実に有難い「恵み」ですね。生命の源であると思います。

 

お参りでお願い事をするのも良いでしょうが、やっぱり神恩感謝ですねぇ・・・。

 

 

お参り時に、ちょうど他の方の御祈祷に居合わせまして、背筋がピンと正されるような祝詞奏上を聞かせていただきました。

 

本殿の向かい側には、立派な舞殿があります。

本殿に祀られている弁財天像は通常非公開で、毎年7月16日から17日にかけて執り行われる「例大祭」においてのみ開帳されます。その日は、この舞殿で、能楽やアーティストの演奏などが奉納されるそうです。

 

天河神社は他に、熊野坐大神、吉野坐大神、南朝四代天皇の御霊(後醍醐天皇、後村上天皇、長慶天皇、後亀山天皇)、神代天之御中主神より百柱の神が配祀されています。

 

参道の手前にあった不思議な岩。

和歌山出身の私には、梅干しオニギリに見えた。

独特的な形をしているので、ぜひ探してみてください。

 

 

役行者堂。修験者の開祖、役行者を祀っています。

弘法大師空海は、高野山開山に先立って大峯山で修行したようで、最大の行場が天河神社であったそうです。

→→【高野山の記事はこちらから】(空海が開いた真言宗の総本山。和歌山県高野町)

 

 

稲荷社。

 

 

斎灯殿。

 

 

中には、「壱千年の灯」。

 

 

本殿を裏から見た所。

磐座の上に本殿が立ち、本殿裏は禁足地となっています。

 

 

社務所で、五十鈴お守りを一つ頂きました。

2500円だったかな。金色と銀色があり、金を選びました。

すごく良い音がします。

 

 

天河大弁財天社から、車で30分程の弥山の山頂(標高1895m)には、奥宮となる弥山神社があるようです。

奥宮にも参拝する方は、まわられてはいかがでしょうか。

 

私達は、参拝後、天河大弁財天社の裏側にある、南朝黒木御所跡と供養塔へ行きました。

 

次の記事はこちら

前回の続きで、奈良県天川村の紹介です。 数々のアーティストたちの尊崇を集める天河大弁財天社(天河神社)へ参拝し、そのすぐ後ろにある南朝黒木御所跡(なんちょう くろきごしょあと)へ行きました。 旅行記 今日紹介する南朝黒木御[…]

 

(この参拝記は2018年です)

 

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→→【五代松鍾乳洞】 もろそうなモノレールに乗って、ヘルメットかぶって、美しい鍾乳洞へ!・・・近くです。

→→【竹生島の記事はこちら】・・・琵琶湖最大のパワースポット。天河神社、竹生島、厳島は日本三大弁財天。

→→【玉置神社(世界遺産)】の記事はこちら・・・熊野三山の奥宮。こちらも天河神社と同じく「神様に呼ばれないとたどり着けない」と言われている神社です。天河神社からは、車で2時間ほどかかります。

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、近鉄吉野線「下市口駅」から奈良交通バス7系統中庵住(なかいおすみ)行きに乗車。天河大弁財天社バス停下車すぐ。

または、2系統洞川温泉行きに乗車、天川川合で下車、徒歩約30分。

バスの本数が少ないので、ご注意ください。

 

車で行く場合、無料駐車場があります。(30台)

近くの宿泊施設

せせらぎの宿 弥仙館。天河神社から車で6分。

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