【日前神宮・國懸神宮】 紀伊国一宮。八咫鏡の前につくられた、日像鏡と日矛鏡を祀る

前回の続きで、和歌山県の「貴志川線(きしがわせん)一日フリー切符」を使った観光・お参りを取り上げます。

 

今日、取り上げるのは、紀伊国一宮の「日前神宮・國懸神宮」。

 

和歌山市内で初詣と言ったらここへ訪れる方も多いのではないでしょうか。

 

私も結婚前は、よく初詣、お参りに行っていました。(自宅から自転車で30分くらいだった)

 

毎年帰省する度に、お参りをしています。

参拝記

日前宮駅出てすぐなので、交通アクセスはとても良いです。車で行く場合、無料駐車場があります。

 

 

和歌山市民は日前(ひのくま)神宮・國懸(くにかかす)神宮併せて「日前宮(にちぜんぐう)」と呼んでいます。


創建は初代天皇である神武天皇2年(なんと紀元前658年!)だと伝わっているそうです。

 

 

普段はそんなに参拝客が多くないのですが、お正月は100台の駐車場が満車になり、境内は人が溢れかえって身動きがとれず、ふだんなら10分かからないくらいでお参りできるところが1時間近くかかってしまいます。

 

 

個人的な話ですが、私は2008年のお正月に両親とここへ初詣に来て、恋みくじを引きました。

すると、「大吉」だったんですね~。

その3ヵ月後に挙式を控えていたので、「この結婚は良縁なんだな~」と、ちょっと嬉しくなったものです。

 

日前宮は古くから「良縁」「結婚」の御神徳があり、人と人との出逢いを結ぶご利益があるそうですよ。

 

(ちなみに挙式したのは日前宮ではなく、東京のお伊勢さまで神前式結婚式の創始と言われる東京大神宮でした)

 

 

 

こちら、日前神宮(ひのくまじんぐう)。

主祭神は日前大神 (ひのくまのおおかみ)。
御神体は、日像鏡(ひがたのかがみ)。

 

 

 

右隣に國懸神宮(くにかかすじんぐう)があります。

主祭神は國懸大神 (くにかかすのおおかみ)。
御神体は日矛鏡(ひぼこのかがみ)。

 

 

 

ウィキペディアにいろいろ詳しく書いてあります。
ウィキペディア「日前宮」

(ウィキペディアより抜粋)
1つの境内に日前神宮・國懸神宮の2つの神社があり、総称して日前宮(にちぜんぐう)あるいは名草宮とも呼ばれる。

両社とも式内社(名神大)、紀伊国一宮で、旧社格は官幣大社。現在は神社本庁に属さない単立神社。

神体の鏡はいずれも伊勢神宮内宮の神宝である八咫鏡と同等のものとされる

八咫鏡は伊勢神宮で天照大神の神体とされていることから、日前宮・國懸宮の神はそれだけ重要な神とされ準皇祖神の扱いをうけていた

日神(天照大神)に対する日前神という名称からも、特別な神であると考えられている。

また、伊勢が大和への東の出口に対して、当社は西の出口にあるため、伊勢神宮とほぼ同等の力を持っていたといわれている

神位を授けられることがなかったのは伊勢神宮をおいては日前・國懸両神宮しかなかった

なお、日前大神が天照大神の別名とされることについては諸説がある。

日本で最も歴史のある神社の一つで、神話と関わりが深い

天正13年(1585年)に豊臣秀吉に攻め込まれ、社領が没収された。その際社殿が取り壊され境内が荒廃したが、江戸時代に紀州藩初代藩主徳川頼宣により社殿が再興された。しかし現在は最盛期の5分の1の広さになっており、社殿や施設などは往時を忍ぶに及ばない。

明治4年(1871年)、近代社格制度において両宮ともに官幣大社に列せられた。

現在は神社本庁などの包括宗教法人に属さない単立神社となっている。

 

けっこう広い境内なんですが、それでも最盛期の5分の1なんだそうですよ・・・。

 

 

 

日前神宮の相殿に祀られている思兼命(おもいかねのみこと)は知恵の神様、学問の神様として深く崇められているそうです。

 

そういえば、受験前もお参りに来たなぁ・・・。

 

 

子どものころは家の近くにあった十五社神社でよく遊んでいましたが引っ越してからは、日前宮ばかりにお参りに行くようになりました。

 

なぜか、神社が好きです。心が落ち着く感じがして。

 

 

 

写真左に映っている鳥居は、「天道根(あまのみちね)神社」です。
両宮に2体の御神鏡を祀った「天道根命」が御祭神。

 

 

天道根(あまのみちね)神社の右となりにあるのが、「中言(なかごと)神社」で、名草姫と名草彦を祀ります。

 

名草姫(なぐさとべ)は現在の和歌山市名草山周辺の統治者で、初代天皇となるイワレヒコと戦って負けたのだそうです。

→→名草戸畔(なぐさとべ)の記事はこちら・・・面白い本を紹介してあります。

 

 

日前神宮・國懸神宮の例大祭は毎年9月26日で、2600年来受け継がれている伝統のお祭りだそうです。

祭司に使われる榊は、名草山から採られたものを使用しているそうです。

 

→→日前宮(にちぜんぐう)。日前(ひのくま)神宮と、國懸(くにかかす)神宮からなる、2,600年以上の歴史ある御宮。・・・2017年にお参りした後に書いたものです。日前宮を代々守る紀氏の古墳群である紀伊風土記の丘(岩橋千塚古墳群)とからめて書いてあります。

 

 

少し前の記事で和歌山県かつらぎ町の【丹生都比売神社(丹生神社の総本社)】を取り上げましたが、紀伊国一宮を称する神社は、日前神宮・國懸神宮、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)、あともう一つ伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)の3社があります。

 

 

次回は、伊太祁曽神社を取り上げたいと思います。

日前宮から6駅離れています。

次の記事はこちら

前回の続きで、和歌山県の貴志川線一日フリー切符を使った観光・お参りを取り上げます。 今回取り上げるのは、伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)。 スサノオの子で、日本中に樹を植えた神様「五十猛命(いたけるのみこと)」を祀る神社の総社で[…]

 

(この参拝記は2013年です)

 

関連記事

→→【紀伊風土記の丘。特別史跡岩橋(いわせ)千塚古墳群】 日本一、古墳が密集したところ・・・代々日前宮の宮司を勤める紀氏の古墳群。

→→【丹生都比売神社】 丹生都比売神を祀る神社の総本社で、水神・水銀鉱床の神・・・こちらも紀伊一宮です。

交通アクセス

JR和歌山駅9番ホームから、和歌山電鉄貴志川線に乗り、2駅先の日前宮駅で下車、徒歩1分です。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
遠方から行く場合、 新大阪駅で新幹線をおります。(飛行機なら関西国際空港)

車で行く場合、参拝者車両は駐車無料です。(100台)

フリー切符

和歌山電鉄貴志川線一日フリー切符がお得です。
大人780円、子ども390円。

和歌山駅9番ホーム、伊太祁曽駅、貴志駅売店、たまカフェ、和歌山駅前和歌山バス営業所で買えます。
貴志川線一日フリー切符
(グルメがお得になる特典つき)

和歌山電鉄貴志川線だけでなく、和歌山バスも利用して観光地をまわりたい方には、乗り歩きっぷがお得です。
1デイチケットは大人1600円、子供800円。2デイチケットは大人2400円、子供1200円です。
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ホテルグランヴィア和歌山。JR和歌山駅のすぐ隣にあります。

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