【初のネコ駅長「たま」と貴志駅】 たまが死に、ニタマ駅長が、がんばっております!

ずっと和歌山県の「貴志川(きしがわ)線沿線一日フリー切符」を使った観光・お参りを取り上げてきましたが、今回が最後の記事。終点の14番目の駅、貴志(きし)駅を紹介します。

11番目の大池遊園駅から先は、和歌山市ではなく「紀の川市」になります。(旧・貴志川町)

前回取り上げた伊太祁曽駅からは5駅離れています。

レジャー記

和歌山市の中心部である和歌山市駅・和歌山駅から、貴志駅まで電車で30~40分くらい離れています。

 

 

こちらが和歌山電鉄貴志川(きしがわ)線の終着駅「貴志(きし)駅」です。

猫の駅舎なのです!

 

電車の料金は片道400円ですので、和歌山駅から行く方は「貴志川線一日フリー切符(大人780円)」がお得です。

 

貴志駅はとってもかわいい駅舎で、デザインしたのはイチゴ電車、おもちゃ電車、たま電車、うめ星電車をデザインした水戸岡鋭治さん。

河口湖(世界遺産) アンソレイユ号、カチカチ山ロープウェイの記事でも紹介しましたが、富士山駅をデザインした方でもあります。

富士山駅はドドンと大きな鳥居のデザインですが、貴志駅はかわいいネコちゃん型駅舎です。

 

 

貴志駅入り口で、駅員さんの格好をしてたまのパネルと記念撮影できます。

 

 

 

こちら、たま駅長。


ずーーーーーっと寝てました。
だって、ネコですから(笑)。

ディズニーランドでミッキーを見ても「中に入っているのはどんな人?」とある意味、タブーな思考をしてしまう私には、たま駅長は普通の可愛いネコでした。

 

 

 

 

たまはこんな顔をしています。


写真は、たまの絵葉書。

 

もともとミーコという雌ネコが貴志駅舎南の作業員詰め所で飼われていましたが、4匹の子猫を生みました。

このうちの一匹が「たま」です。

 

たま達は貴志駅の売店と倉庫の間に作られた猫小屋で暮らし、地元の人たちから「駅のアイドル」として可愛がられました。

その後、事業主が南海電鉄から和歌山電鉄に変わり、駅周辺が整備されたため、ネコ小屋は撤去。

飼い主が「猫たちを駅の中に住まわせてやってほしい」と頼んだところ、和歌山電鉄の社長さん(実は犬派)が「たま」にあい、「私駅長やります」と目で訴えて自己申告されたと感じたそうです。

貴志駅は無人駅であったことから、たまは2007年に「日本の民営鉄道では初のネコ駅長」となったのでした。

 

 

たまの雇用形態
・終身雇用
・報酬は年棒としてキャットフード1年分

 

なんとこのたま、「必要以上に耳を掻く仕草をすると、次の日の降水確率は90%以上」という天気予報の特技があり、三毛猫が船を護るという言い伝えもあってある漁師から譲ってもらえないかと相談されたこともあるそうな・・・。

 

年間5億もの赤字路線だった貴志川線を救ったのは、水戸岡鋭治さんがデザインした素敵な車両はもちろんですが、たまの功績がとても大きいと思います。

 

日本ブログ村の総合ランキング1位はネコですし(2016年)、日本人のネコ好き、新しい物好きが大いに影響したのだと思います。

 

 

ちなみに駅長たまは、オスメスどちらだと思いますか?

 

 

正解は、メス! (私はずっとオスだと思っていた)

 

たまの飼い主である小山さんのセリフ
「社長さん、社長さん、たまは三毛猫でオスだと300万円だしてもほしいといわれる人が居ます。たまはメスですが、100万くらいの価値があります」

 

 

たまの出世物語

小山商店で飼われていた駅のアイドルだニャン

民営鉄道では日本初のネコの駅長に就任だニャン!

スーパー駅長になったニャン!

和歌山県知事から「わかやまでナイト」の称号を受けて、「たま卿」になったニャン!

執行役員に就任したニャン!(異例のスピード出世。社長・専務に次ぐナンバー3)

和歌山県知事から「和歌山県客まねき大明神」を拝命されたニャン!

駅長就寝5周年を記念して、部下の「ニタマ」が誕生したので、公休日でも安心できるのニャン!

ついに社長代理になったニャン! 社長に次ぐナンバー2!

海外団体客前年比240%アップの観光招き大明神を遺憾なく発揮したことにより、ウルトラ駅長(貴志川線の14駅総駅長職)に就寝したニャン!

 

 

すごいなー、たま(笑)。

 

和歌山知事も粋なことしますね~。

 

 

グーグルトップのロゴになったこともある、駅長たまと貴志駅!

 

 

以前の記事でも取り上げましたが、和歌山はすごいんやで~。

ネコの駅長だけちゃうんやで~。

クマの動物園長もおるんやで~。
(→和歌山公園動物園(無料)。ここの園長はスゴイよ~! 2016年で開園101年

 

 

 

ここで大事なお知らせですが、大活躍した「たま駅長」は2015年6月22日に急性心不全のために死んでしまい、名誉永久駅長になりました。

 

たまの死後、貴志駅に鎮座する神社の一つについて「たま神社」と命名したそうです。(ついに神になった)

 

現在は、タマの部下の「ニタマ」と「よんたま」が駅長をしています。


こちら、ニタマ(正式名称・たまII世駅長)。たまよりヤンチャな顔つきで毛がフサフサ。写真はウィキペディアから拝借。

 

 

 

2013年の勤務表。


この記事を見て「ネコの駅長」へ会いに行こう!と思ってくださる方へ。

・自動車で駅前に乗り付けるのは禁止です。(電車で行ってね)
・駅長が寝ていてもガラスを叩いたり、大きな声を出さない。(寝かせてあげてね)
・ほかの動物を近づけるとパニックを起こすので、連れて行かないでください。(駅長はお仕事中ですからお友達との面会は遠慮してください)
・食べ物、ネコじゃらしの差し入れなどはしないでください。(駅長は、とっても大事にされているので、差し入れ不要。お気持ちだけでけっこうでございます)
・フラッシュ撮影はしない。(眩しいのは人間だってイヤよね)
出勤日をチェックしてから会いに来てね。
こちら、貴志駅構内の「たまカフェ」。
定休日:毎月第3水曜日。

 

 


たまのしっぽというクッキーと、シュークリームを食べました。

駅の隣には、たまグッズを買えるお店がありました。

 

 

今年の帰省でニタマに会いに行かなかったので、また来年の帰省で会いにいってみようと思います。

 

うめ星電車にも乗りたいし♪

 

がんばれ、貴志川線!!!

 

 

明日から、和歌山市の和歌浦観光を取り上げようと思います。

和歌の浦とも呼ばれていた景勝地で、以前取り上げた【遊園地のマリーナシティ】から車で15分くらいのところにあります。

バスのルートも繋がっているので、マリーナシティと併せて楽しむのをおススメします。

 

次の記事はこちら

ずーっと和歌山県の観光スポット、神社へのお参りを取り上げていますが、今日から和歌山市和歌浦のお参り・観光スポットについて書きたいと思います。   以前、マリーナシティ①ポルトヨーロッパと、マリーナシティ②黒潮市場の記事[…]

 

 

 

(このレジャー記は2013年です)

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同じ沿線にあります。歴史、神話が好きな人には楽しいです。

→→【日前宮(にちぜんぐう)】 日前(ひのくま)神宮と、國懸(くにかかす)神宮からなる、2,600年以上の歴史ある御宮・・・こちらも和歌山電鉄貴志川線一日フリー切符でまわれます。日前宮駅。

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→→【伊太祁曽神社】 日本中に樹種をまいた「五十猛命」を祀る神社。紀伊国一宮。西国三社参り・・・伊太祁曽駅。

交通アクセス

JR和歌山駅9番ホームから、和歌山電鉄貴志川線に乗り、終点の貴志駅で下車です。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
遠方から行く場合、 新大阪駅で新幹線をおります。(飛行機なら関西国際空港)

 

注意!
貴志駅に駐車場はありません。

伊太祁曽駅前に駐車場がありますので、そちらに車を停め、電車で貴志駅へ行ってください。(運賃片道310円)
路上駐車は周辺住民の迷惑になりますのでご遠慮ください。

フリー切符

和歌山電鉄貴志川線一日フリー切符がお得です。
大人780円、子ども390円。
和歌山駅9番ホーム、伊太祁曽駅、貴志駅売店、たまカフェ、和歌山駅前和歌山バス営業所で買えます。
貴志川線一日フリー切符

近くの宿泊施設

ホテルグランヴィア和歌山。JR和歌山駅のすぐ隣にあります。

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