【深大寺】 鬼灯祭り。深大寺は、東京都内で二番目に古いお寺で、国宝の仏像がある

前回からの続きです。

深大寺門前町の鬼太郎茶屋で休憩した後、深大寺へ向かいました。

深大寺は、日本三大だるま市の1つ「深大寺だるま市」で知られている天台宗のお寺で、東京都では浅草の金龍山浅草寺に次ぐ古いお寺です。

参拝記

ほおずき祭りで賑わう門前町を通り抜けると、山門です。

1695年に建てられたもので、深大寺で最も古い建造物です。

 

 

 

大香炉。

 

 

本堂。
本尊は阿弥陀三尊像です。

1865年(幕末)に火災にあったため、大正時代に再建されましたが、お寺の創建は733年で、創建628年の浅草・浅草寺に次いで古いお寺です。

→→浅草寺の記事はこちら都内で最古の寺。江戸幕府の祈願所だった)

 

 

本堂から少し離れた左手側に、元三大師堂(がんざんだいしどう)があり、本尊の慈恵大師像が安置されています。

慈恵大師は、元三大師(がんざんたいし)とも呼ばれています。

 

元三大師は、天台宗の僧侶で、衰退した比叡山延暦寺を再興した「中興の祖」と言われ、第18代天台座主(トップ)でした。

比叡山延暦寺(世界遺産。天台宗の総本山)の、横川(よかわ)地域に長くお住まいになり、そこで亡くなりました。

元三大師の名は「良源(りょうげん)」と言い、「厄除け大師(角大師)」として信仰されています。

→→【元三大師の記事はこちら】・・・厄除け大師で、おみくじをつくった方です。滋賀~京都にまたがる比叡山について書きました。

 

 

明治42年にこの御堂の壇の下から「銅造釈迦如来倚像」が発見されました。

「銅造釈迦如来倚像」。
現在は、釈迦堂に安置されています。

2017年に新たに国宝指定となりました。

 

「関東で国宝の大仏がある」のは深大寺と、鎌倉大仏で有名な高徳院の、二つだけです。

→→【鎌倉大仏殿「高徳院」】の記事はこちら

 

深大寺の国宝仏像は、7世紀(飛鳥時代後期)に作られたもので、奈良県にある法隆寺の銅造観音菩薩立像(通称夢違観音)と共通するところが多いそうです。

 

火災にあったため、鍍金(金メッキ)が剥がれています。

天平5年の深大寺開創のころの「本尊仏」と推定されているそうです。

 

私達が訪れた時は無料で拝観できたのですが、国宝に指定されてから300円の拝観料がかかるようになりました。

 

 

 

 

元三大師堂の前の、おびんずる様。
悪いところを撫ぜると、「病気平癒」の御利益があるそうです。

頭、顔、お腹、ひざ、肩を撫ぜる方が多いのか、ツルツルでした。

 

 

元三大師堂では、深大寺最大行事「厄除元三大師大祭」に合わせて、毎年3月3・4日に縁起ダルマ市が開かれます。

 

日本三大ダルマ市の一つで、とても賑わうそうです。(お店の数300軒!)

 

日本三大ダルマ市

    • 富士の「だるま市」
    • 群馬の「高崎だるま市」
    • 東京調布の「深大寺だるま市」

 

 

深大寺ダルマ市で購入したダルマは、特設だるま開眼所で深大寺僧侶より直々に目入れをしてもらえるそうです。左目に梵字の「阿(ア)字」を入れるのが特徴なんだとか。

 

願いが叶ったら、だるまの右目には、物事の終わりを表す梵字の「吽(ウン)字」を入れ、寺に納めるのが古くからの慣わしだそうです。

 

「阿形」「吽形」と言えば、狛犬や仁王像ですね。

 

「ア、ウン」で宇宙の始まりと終わりを表すそうです。

 

 

 

元三大師堂の左側に、裏へ続く階段があるので上った先に開山堂があります。

中央が本尊の薬師如来。左右に、弥勒菩薩と千手観音。

 

 

境内には他に、ナンジャモンジャの木や、キンモクセイの木がありました。

 

キンモクセイは元三大師堂の前にあるのですが、とても大きいです。

あんなに大きなキンモクセイをみたのは初めてで、驚きました。

ナンジャモンジャの木は、ゴールデンウィークごろに白くて美しい花を咲かせるそうです。

 

 

ほおずき祭りで展示されていた、ほおずき。

 

原産地は南米ペルーで、食用ほおずきの実は糖度12~15度と、とても甘いそうです。

 

日本では観賞用ほおずきが多いですが、食べるほおずきはビタミンが豊富なので南米では薬として用いられているそうです。

南米の食用ほおずきは、インカベリーとして、売られているようです。

 

食用種は30品種くらいあり、ビタミンAはトマトの4倍、鉄分はトマトの2.5倍、イノシトールも豊富で、美肌、老化防止、ガン予防、動脈硬化予防、コレステロール低下などに効果があるそうです。

インカベリーの食物繊維はプルーンの2.5倍もあるそうなので、お通じにも良さそうですね。

 

食べられるほおずきがあるなんて、知らんかった・・・。

 

 

 

ちょっと長くなったので、深大寺そばは次回の記事に書きます。

 

関連記事

鬼太郎茶屋 深大寺店の記事はこちら・・・前回の記事。調布は水木しげるさんの第二の故郷。

→ 「水木しげる ゲゲゲギャラリー」調布市鬼太郎巡り1

金龍山浅草寺。江戸幕府の祈願所だった・・・東京都内で最古の寺です。

【比叡山延暦寺 横川(よかわ)エリア②】・・・元三大師(がんざんだいし)について書いてあります。

交通アクセス

調布駅近くにあるパルコ前のバス乗り場から、京王バスか小田急バスの「深大寺行き」に乗車し、終点の深大寺で下車します。
京王バス 調布駅発深大寺行き時刻表

休日は一時間に4~5本のバスが出ています。

京王バスは、土日祝日、現金精算の場合のみ子供の乗車料金が50円になります。

車で行く場合、深大寺境内には駐車場がありますが法事又は車両祈願のみの利用なので、それ以外の方は周辺にある有料駐車場(一日700円くらい)を利用します。

近くの宿泊施設

調布クレストンホテル。
調布駅北口より、徒歩1分。

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