【旧・サンシャイン水族館】 30年間続いたラッコの展示終了。東日本の水族館ではもうラッコが見られない

こちらはリニューアル前の水族館の記事です。リニューアル後の記事は、こちらの記事でご覧ください。

 

今朝、朝ごはんを食べながらTVを見ていたら、驚きのニュースが!

東京都豊島区東池袋の「サンシャイン水族館」で、30年間続いたラッコの展示が今月末(2016年2月末)で終了するというのです。

先月メスのミールがガンで亡くなったため、残されたオスのロイズは繁殖のために別の水族館へ移されるんだとか。

2月29日 月曜日は、「30年間ありがとう!セレモニー」を行うそうです。

私達がサンシャイン水族館を訪れたのは、2007年12月でした。

2011年8月4日リニューアルオープンしたので、ここに掲載する写真は古いものです。

レジャー記

サンシャイン水族館は、サンシャインシティにあるワールドインポートマートの屋上にある水族館です。

同じ建物の二階にナンジャタウン、三階にJ-WORLD TOKYO、屋上にはコニカミノルタプラネタリウムがあります。

隣の文化会館には、古代オリエント博物館、サンシャイン劇場があります。

サンシャインシティはこのような複合施設(近くにホテルもあります)なので、一日中遊べます。

なぜこんなに敷地が広いのかというと、知らない方も多いと思いますが元巣鴨プリズンだったところなんですね。

昭和記念公園や、横浜のこどもの国同様、悲しい歴史があった場所でもあります。

関西出身の私が、初めて遊んだ関東の水族館が、このサンシャイン水族館でした。

 

 

 

エレベーターに乗り込んで、屋上ボタンを押して水族館へ。

(えー、屋上の水族館なんて初めてだわ!)とびっくりした、27歳の私。

 

 

クリスマス前だったので賑やかに飾り付けられた館内を見て、「さすが東京、おしゃれだなー」と感心したのを今でも覚えています。

 

 

ダイバーがトナカイとサンタさん。

 

 

すごいなー、おしゃれー。ふるさとにはこんなの無いわ・・・。

 

 

マンボウ。
今もいるのかな?

 

 

 

展示されていた、美しい魚たち。

 

 

 

目がコワイ!

 

 

 

大型魚ピラルクもいました。

 

 

 

陸ガメや、

 

ヤドクガエルの展示。

 

 

 

アルビノの蛇。・・・真っ白で奇麗ですねぇ。

 

 

デンキナマズの発電量を乾電池で表したもの。

 

 

ミナミコアリクイのタエちゃんの写真。
この翌年9月に、二回目の脱走をしてニュースになりました。

あの時は心配したよ、タエちゃん。

 

 

うーん、お尻かな??

あ、後頭部と耳ですね!

ずっと寝てて、顔を見ることはできませんでした。

 

 

 

家族パネル。
みんな元気かな?

タエちゃんは子宝に恵まれ、繁殖賞を受賞したそうです。

 

 

アルマジロを枕にするワオキツネザル。

いいですね、こういう種族を超えた触れ合い、好きです。

 

 

なんだか「物扱い」されてますね(笑)。

ほのぼの~~。

 

 

 

丸くなったアルマジロ。ピンチの時は、ボール状になってひたすら転がって逃げるらしい。

 

ペンギン。リニューアルして見どころになりましたね。どんなふうに変わったのかな。

 

 

ミニショーではスカンクや、

 

 

 

ポニーが出演。

 

 

次は、アシカショーとペンギンショーの紹介。

左の滑り台から、アシカが滑りおりてステージに登場!

サンタとトナカイ(笑)。

 

 

 

アシカが計算したり、

 

 

雪だるまを鼻に乗せたり、

 

 

マントを羽織ったペンギンが出てきたり・・・と、クリスマスらしいショーでした。

楽しかったなぁ。

 

 

屋上広場には、カモや、

 

 

 

マーラもいました。

 

 

ラッコの展示の前に、知っている人には懐かしい、壁画の写真を貼っておきます。リニューアルしたら、もう無くなっていると思うので・・・。

笑えるな~~~!

好きよ、こういうノリ!

 

 

 

さて、次はラッコの展示の紹介です。

2007年には、ラッコが2頭いました。

現在飼育されているオスのロイズは、2014年からの飼育だそうなので、この写真はロイズくんではありません。

 

 

2016年2月、ラッコのいる水族館を有するのは、西から福岡、兵庫大阪和歌山、三重、石川新潟神奈川茨城。東京にオスマークがついていますが、ロイズくんがいなくなるので、東京のラッコはゼロになります。(2018年12月追記・・・大阪の海遊館と、神奈川の八景島シーパラダイスで飼育されていたラッコ、茨城県の大洗水族館のラッコが死にました。2021年兵庫の須磨海浜水族館のラッコが死にました)

 

日本で初めてラッコが展示されたのは1982年。
1994年122頭をピークにして減少しています。

 

水族館からラッコが消える理由

①絶滅危惧種指定。
ワシントン条約対象。
アメリカは1998年に輸出禁止。ロシアは2003年以降輸出せず。
ラッコは石油流出などによる汚染に弱く、カリフォルニアのラッコは病気の固体が多いそうです。
②日本で捕獲するのは法律で禁止されている。(千島列島にいるそうです)
③繁殖が難しい

ラッコは、あわびやホタテなどの貝をよく食べるので、餌代金が高いんだそうです。(野生のラッコは他にカニやうにも食べるため、漁師さんには頭の痛い生き物だそうです)

ラッコを一頭飼っている水族館にかかる費用は、200~500万円にも上るんだとか。

また、動物界の中では最も厚い毛皮を持つため、1741年から1911年の間、毛皮採取を目的としたラッコの捕獲が大流行し、この期間に全世界の個体数が1,000 – 2,000に激減したそうです。(ちなみにラッコの天敵は人間の他にシャチもいます)

かわいい、かわいい、と人気者のラッコですが、辛い時期があったんですね。

 

ちなみに、ラッコは海草の森 (kelp forest) を食い荒らしてしまうウニを食べて減らしてくれるので、沿岸侵食を防ぐ役割をかっているそうですよ。

 

こうしてみると、自然界というものは、実に巧妙なバランスで成り立っているんだなぁ、と感心しますね。

 

生態系は乱してはならない、心からそう思います。

 

 

ラッコについて興味のある方は、ウィキペディアに詳しく乗っていますので、ご覧になってください。
→→ウィキペディア ラッコ

 

東京の水族館からラッコがいなくなってしまうので、一番近いラッコが見られる水族館は、神奈川県の八景島シーパラダイスです。(追記ですが、シーパラダイスのラッコは2017年4月に死んでしまいました。アクアワールド茨城県大洗水族館のラッコは、2018年の冬に死にましたので、東日本ではラッコを見られなくなりました

またいつか、サンシャイン水族館にラッコが戻ってきてくれるとうれしいですね。

現在、ロイズくんは、三重の【鳥羽水族館】に居るようです。(2018年10月にロイズくんは死んでしまいました)

 

2021年5月追記・・・国内で飼育されているラッコは、わずか4頭となりました。ラッコに会えるのは、福岡県のマリンワールドと、三重県の鳥羽水族館の、2館のみです。2024年リニューアル予定の兵庫県の須磨水族館でも見られるかも・・・??

 

 

2018年3月追記・・・リニューアルした水族館へ遊びに行きました。

→→【サンシャイン水族館】リニューアル後の初訪問。天空のペンギンが良かったけど、タエちゃんはどこ?

 

(このレジャー記は2007年です)

 

 

関連記事

ラッコが見られる水族館の記事です。

→→鳥羽水族館の記事はこちら(三重県)・・・飼育種類数日本一。日本で唯一ジュゴンを飼育しています。

 

サンシャイン水族館の特別展に行きました。

→→【ざんねんないきもの展】サンシャイン水族館とのコラボ企画。私のオススメ本も紹介!(2018年5月6日までの開催)

交通アクセス

東池袋駅(東京メトロ有楽町線) 徒歩3分
池袋駅(JR・東京メトロ・西武線・東武線) 徒歩8分
東池袋四丁目停留所(都電荒川線) 徒歩4分
サンシャイン水族館は、サンシャインシティの「ワールドインポートマートの屋上」にある水族館です。
同じ建物の二階にナンジャタウン、三階にJ-WORLD TOKYO、屋上にはコニカミノルタプラネタリウムがあります。

料金について

大人(高校生以上) 2,200円
こども(小・中学生)1,200円
幼児(4才以上)   700円

開園時間
4月1日~10月31日 10:00~20:00
11月1日~3月31日 10:00~18:00
(最終入場は終了1時間前)

近くの宿泊施設

ホテルサンシティ池袋。池袋駅出てすぐ。

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