【JAXA(ジャクサ)調布航空宇宙センター】 見学無料! スペースミッションシミュレータや、第二次世界大戦後の日本で初めて作った機体YS-11が見どころ!

今日は東京都調布市にある、JAXA(ジャクサ)調布航空宇宙センターを紹介します。

調布航空宇宙センターは、1955年に航空技術研究所として設立されたのが始まりで、無料で見学できます。

見学記

公共交通機関で行く場合、京王線「調布駅」中央口下車し、11番乗り場から吉14系統「吉祥寺駅」行き、または鷹66系統「三鷹駅南口」行きに乗車。「航研前」下車、徒歩2分です。

車で行く場合、9台分の無料駐車場があります。

 

JAXA(ジャクサ)には見学できる施設が13か所あります。関東に多いですね。

 

 

 

JAXA調布航空宇宙センター入口。無料で入れます。

 

 

構内案内図。敷地は広く、サッカーフィールド24面分あり、300名の職員が働いています。

ここでは遷音速風洞やエンジン試験設備、スーパーコンピュータを使用して、省エネルギー低騒音型の旅客機や、環境適応型エンジン等の技術の研究開発が行われています。

また調布航空宇宙センター飛行場分室では、実験用航空機や飛行シミュレータを利用した技術実証、次世代航空機の研究なども進められているのだそう。

 

展示室マップ。

開館時間は、10:00~17:00。
休館日は日曜日、月曜日、祝日、12/29~1/3。

 

 

 

 

JAXA調布航空宇宙センター展示室入口。

 

 

小型超音速実験機。マッハ数2の速度で滑空・飛行させて空力性能や表面圧力のデータ計測をするなど、次世代超音速実験機技術の研究開発の一環で行った実験で使用した機体です。

 

将来宇宙輸送システム。

 

 

航空機模型。

 

 

飛行機の翼は、揚力を発生させるだけでなく、空気抵抗を低減させる形状になっています。

館内には、D-SENDプロジェクトで使用した実験機主翼の実物があったり、見ごたえがありました。

 

 

 

エンジンの展示。

 

 

この施設の一番のおすすめは、スペースミッションシミュレータ。12:00~13:00の間は休止です。

宇宙ステーション、月へのフライト、地球への帰還を体験できます。

けっこう迫力があったので、当時小学生だった息子は大満足でした。

私たちが訪れたのは平日だったので待ち時間ゼロでしたが、土日祝日は混むのではないでしょうか。

 

 

 

 

月の模擬砂と、地上の砂の比較。

 

 

はやぶさシミュレータ。ゲーム感覚でできます。

 

 

 

 

 

こちらはスペースデブリ(宇宙ゴミ。なんらかの意味がある活動を行うことなく地球の衛星軌道を周回する人工的な宇宙物体のこと)の回収と除去。

2015年4月21日には日本の理化学研究所により、理化学研究所、エコール・ポリテクニーク、パリ第7大学、トリノ大学、カリフォルニア大学アーバイン校からなる共同研究グループが高強度レーザーを使用してデブリを除去する技術を考案したことを発表した。導電性テザーをスペースデブリに取り付け、テザーに発生するローレンツ力を利用してデブリの勢いを殺し大気圏に突入させるというアイデアもJAXA等で研究されている。2016年12月に打ち上げられたこうのとり6号機では実際にテザーシステムが搭載され、本任務である国際宇宙ステーション(ISS)への補給任務完了後に実証実験を行う予定だったが、装置の不具合で実験が行えなかった。

 

デブリを大気圏に再突入し、燃やして除去。

 

スペースデブリは、年々増え続けています。いろんな対策が考えられていますが、まだ本格的な実用化には至っていないようです。

【海にもゴミ、宇宙にもゴミ。後始末を考えない大人は、子供に何を誇るのだろう?】の記事でもふれましたが、ゴミは「出さない」のが最善の対策です。

重量のあるもの・燃えにくい構造の宇宙物体は、大気圏で燃え尽きずに地球に落ちてくるようですし、何とかしたい問題ですね・・・。

1993年に機関間スペースデブリ調整委員会 IADC(Inter-Agency Space Debris Coordination Committee)が設立され、各国の宇宙機関の間でスペースデブリの対策に対して協議するようになりました。イタリア、イギリス、フランス、中国、ドイツ、欧州、インド、日本、アメリカ、ウクライナ、ロシア、カナダが加盟しています。

以前、映画の「ゼロ・グラビティ」を見ました。スペースデブリがシャトルに衝突し、シャトルが破壊されたため宇宙に取り残されてしまった人たちの運命を描いた作品なのですが、デブリの恐ろしさ、宇宙空間の過酷さとともに、地球がなんと美しい星なのだろうかと感動しました。

テクノロジーの発達にはゴミ問題などの負の側面もあり、JAXA調布航空宇宙センターはバランスの良い展示になっているので、お子さんとぜひいろいろ考えてみてください。

 

 

館内のガチャガチャ。さすがJAXAの施設、ガチャガチャも宇宙航空。

 

 

 

屋外には、YS-11(ワイエス いちいち)機体番号YS-11-118の、コックピットがあります。

敗戦後、GHQにより日本にあるすべての飛行機を破壊され、航空機メーカーを解体され、航空会社を潰され、大学の授業から航空力学の科目を取り除かれました。ゼロ戦はアメリカを震撼させた機体でしたし、日本のもの作りはアメリカにとって脅威だったからでしょう。

このYS-11は、第二次世界大戦後(1952年、サンフランシスコ講和条約の発効による再独立後、日本企業による飛行機の運航や製造の禁止が一部解除された)に初めて日本のメーカーが開発した旅客機で、JAXA(旧航空宇宙技術研究所)が開発に貢献しました。1964年から運航し、2006年をもって日本においての旅客機用途での運航終了。

ちなみに名前は、「輸送機」と「設計」の頭文字「Y」と「S」からきています。

 

 

実際の飛行機のコックピットの見学ができます。12:00~13:00の間は休止。

【旧・電車とバスの博物館】に、YS-11のフライトシミュレータがあって良かったのになぁ~~~と、息子と懐かしみながら見学しました。乗り物好きの子供は特に楽しいスポットなのではないでしょうか。

 

 

 


ユーチューブで、調布航空宇宙センターで行っている研究内容を知ることができるので、ぜひご覧ください。

 

 

また、敷地構内にある別棟の職員食堂も、営業時間中であれば使用できるようです。

 

 

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楽しいお出かけになりますように。

 

 

 

(この見学記は2019年のものです)

 

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交通アクセス

公共交通機関で行く場合、京王線「調布駅」中央口下車し、11番乗り場から吉14系統「吉祥寺駅」行き、または鷹66系統「三鷹駅南口」行きに乗車。「航研前」下車、徒歩2分です。

車で行く場合、9台分の無料駐車場があります。

料金

無料。
開館時間は、10:00~17:00。
休館日は日曜日、月曜日、祝日、12/29~1/3。

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