前回、【アミューズミュージアム】を取り上げましたので、今日はその隣の浅草寺(せんそうじ)について書きたいと思います。
浅草寺は東京観光の定番スポットですね。外国人観光客にも大人気です。
過去に何度かお参りに行ったので、夏と冬の写真を併せて載せます。
参拝記
浅草寺の最寄り駅は浅草駅です。
浅草寺は、もともと天台宗に属していました。
天台宗は最澄が開き、総本山は【比叡山延暦寺】です。(世界遺産)
しかし、第二次世界大戦後に独立して、「聖観音宗の総本山」となりました。
観音菩薩を本尊とすることから「浅草観音」あるいは「浅草の観音様」と通称され、広く親しまれているそうです。
かつては、江戸幕府の祈願所でした。
江戸幕府を開いた徳川家康は、天海僧正からのアドバイスを受け、陰陽五行説にある「四神相応」の考えを元にして、江戸城を中心に結界を張りました。
→江戸を大都市にした天海は、何を仕掛けたのかに詳しく載っています。
境内図。
駅から近く、バスも便利なので訪れやすいです。
表参道入口の門、雷門(風雷神門)。
ここは記念撮影スポットで、いつも人だらけです。
左右に風神・雷神像、裏に金龍・天龍像があるので見ごたえがあります。
雷門をくぐる時は、提灯を見上げてください。
みごとな龍神が彫られています。
この先は、にぎやかな仲見世が広がっているのですが、まずはお参りからですので、仲見世は本堂の後で写真を載せます。
仲見世を抜けたら、宝蔵門(ほうぞうもん)をくぐります。
左右に仁王像があるため、仁王門とも呼ばれています。
これは2008年11月22日に訪れた時の写真です。
こちらも雷門と同じく、提灯の底に龍神が彫られているので、くぐるときに見上げてください。
宝蔵門の仁王さま。
左右にそれぞれ、阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の仁王像がありますが、写真は口をあけているので阿形です。
阿形像のモデルは力士の北の湖、吽形像のモデルは明武谷と言われているそうですよ。
宝蔵門の裏側。
高さ 4.5m、幅 1.5m、重さ 500kgの大きなわらじがあります。山形県村山市有志から奉納されたものだそうです。
わらじは仁王さまの力を表し、「この様な大きなわらじを履くものがこの寺を守っているのか」と驚いて、魔が去っていくといわれているそうです。
本堂。
本尊は聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)で、名古屋市の【大須観音(おおすかんのん)】、三重県津市の津観音と共に、日本三大観音の一つです。
浅草寺は、推古天皇36年(628年)に創建されたと伝わっており、東京都内で一番古い歴史を持つお寺です。
およそ1400年の歴史があるなんて、すごいですよね。
都内で二番目に古いのは、調布市の深大寺(じんだいじ)です。
浅草寺の本堂は国宝でしたが、昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼失し、現在の堂は昭和33年(1958年)に再建されたもので鉄筋コンクリート造りです。
戦争は本当に嫌なものですね・・・。
人の命も、文化財も、大切なもの全てを奪っていく・・・。
寺社で個人的なお願いをする前に、「どうか世界が平和でありますように」と、お祈りをしてください・・・。
本堂から境内を見たところ、宝蔵門~本堂の間の様子。
日本人の参拝者はもちろん、外国人観光客がとても多いのが特徴。【明治神宮】も人気ですが、浅草寺は買い食いができるので、楽しいでしょうね。
ちなみん、浅草寺のおみくじですが、凶が30%、大吉17%、吉35%、半吉5%、小吉4%、末小吉3%、末吉6%で、凶が多めなのだそうです。
スタンプラリー感覚で御朱印を集めている方も、いらっしゃるかと思うので、東京浅草・浅草寺の御朱印についての注意書きを張っておきます。
お寺に限らず、神社で御朱印を頂く方も、ぜひお読みください。
御朱印は、スタンプラリーではありません。
オークションで御朱印が売買されているというニュースを見ましたが、大変失礼なことだと思います。
宝蔵門の斜めから見た境内。奥に見えるのは五重塔です。
徳川3代将軍家光により本堂・仁王門などと共に建立されました。
関東大震災では倒壊しなかったものの、太平洋戦争の戦火により、昭和20年(1945)3月10日、他の伽藍とともに焼失、後に再建されました。
前回の、アミューズミュージアムから浅草寺に入る場合、東の二天門(にてんもん)をくぐります。
第二次世界大戦にも焼け残った貴重な建造物で、重要文化財です。平成22年(2010)に改修され、奇麗になりました。
こちら、2007年に撮った、改修工事前の二天門。これはこれで、味があって良いですね。
二天門の手前には古い手水鉢があります。1777年(江戸時代)のものです。
現在は使われていませんが、江戸時代の多くの人々がここで手を清めてお参りをしていたことでしょう、と近くの看板に書いてありました。
境内の写真を一通り載せたので、次は仲見世通り。
宝蔵門~雷門の250mの間に合計89の店があり、ご覧のように人で溢れかえっています。
夏だけ、写真のような屋根が出現します。(それでも暑いんですけどね)
和雑貨や、
食玩のストラップ、
ずら~~っと並んだせんべいなど、
外国人が喜びそうな土産物が多く、あげもち、人形焼、芋羊羹などなど、買い食いが楽しいです。
浅草寺は毎日日没から午後11時までライトアップされています。
ライトアップのデザインは、東京タワー、レインボーブリッジ、 よみうりランドジュエルミネーションを手がけている、世界的な照明デザイナーの石井幹子さんです。
夜間、本堂の扉は閉められていますが、参拝できるようにされているそうです。
次は、浅草周辺と、スカイツリーについて簡単に書きたいと思います。
前回、東京都港区の、【金龍山浅草寺】について取り上げたので、その続きで浅草周辺のことを少し書いておきます。 散策記 地下鉄浅草駅の壁画。 こういうのに出会うのも、公共交通機関レジャーの[…]
(この参拝記は2008年、2016年です)
関連記事
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→→【深大寺】の記事はこちら・・・東京で、浅草寺に次いで二番目に古いお寺です。近くに鬼太郎茶屋があります。
→→【旧・江戸城本丸跡(皇居東御苑・江戸城天守跡)】 江戸は結界で守られていた・・・浅草は、江戸幕府の祈願所。
→→【増上寺】の記事はこちら・・・徳川将軍の菩提寺。東京タワーの足元にあります。
→→【大須観音(おおすかんのん)】 日本三大観音の1つともいわれる観音霊場。大正琴発祥の地。・・・愛知県名古屋市。
交通アクセス
東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の「浅草駅」より徒歩5分です。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
バスで行く場合、浅草雷門バス停で下車します。
時刻表はこちらでご覧ください。
フリー切符
・幅広い地域、いろんな乗り物を利用するなら、東京フリー切符がお得です。
都営地下鉄、都バス(多摩地域を含む。)、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーに加えて、東京メトロ(全線)、JR線(都区内に限る。)を1日に限り何回でも乗車できます。大人1,590円、子ども800円。
・東京23区内のJR線普通列車(快速含む)の一日乗り放題は、都区内パスがあります。大人750円、、子ども370円。
・メトロの一日乗り放題は、メトロ24時間券があります。大人600円、子ども300円。東京ミュージアムぐるっとパス利用時に、度々利用しているフリー切符です。
・都営地下鉄、都バス(多摩地域を含む。)、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーの一日乗り放題は、都営まるごときっぷがあります。大人700円、子ども350円。
・東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券は、大人1000円、子ども500円。
・23区内の都バスは、都バス一日乗車券があります。大人500円、子ども250円。
たくさんフリー切符がありますので、注意事項をよく読んでご利用ください。
近くの宿泊施設
リッチモンドホテル浅草。