今日紹介するのは、和歌山県那智勝浦(なちかつうら)町の大門坂(だいもんざか)。
ずっと熊野詣(くまのもうで)を紹介してきましたが、これが最後の記事です。
熊野三山、熊野詣(くまのもうで)とは
霊場「熊野三山(くまのさんざん)」は、和歌山県熊野地方にある「熊野本宮(ほんぐう)大社」「熊野速玉(はやたま)大社」「熊野那智(なち)大社」の三社と、那智大社と密接な関係を持った那智山青岸渡寺(せんがんとじ)、補陀洛山寺(ふだらくさんじ)の二寺を加えた総称で、世界遺産に登録されています。
また、これらに参詣することを「熊野詣(くまのもうで)」と言います。
上のマップの赤丸が、熊野三山。(黄色の補陀洛山寺は未訪問)
上のマップの青丸は、熊野三山と関わりのある神社です。
散策記
今日紹介する「大門坂(だいもんざか)」は、熊野詣の参道で、歴史ある「熊野古道(くまのこどう)」の一部です。
公共交通機関で熊野詣をする方は、熊野御坊南海バスHPで路線バス、フリー乗車券、定期観光バスをご覧ください。最寄りのバス停留所は「大門坂」です。
車で行く場合、無料駐車場があります。
大門坂駐車場の端に、なでしこジャパン記念モニュメントがあります。
熊野の守り神で日本サッカー協会のエンブレムにも描かれているヤタガラスが鎮座しているので、とても目立ちます。
2011年FIFA女子ワールドカップ優勝とロンドンオリンピック銀メダルを記念したもので、監督、選手の足型、手型が刻まれています。
写真は、澤 穂希さんの足型です。
道をずーっと那智大社のほうへ5分くらい歩くと、「大門坂」の石碑があるので、わき道へ入ります。
バスの場合、「大門坂」で下車。
周辺マップはこんな感じ。
鳥居。
赤い橋は、振ヶ瀬橋(ふりがせばし)といって、俗界と霊界の境目です。
霊場への入り口といわれた振ヶ瀬橋(ふりがせばし)の手前には、南方熊楠が三年間滞在して粘菌の研究をした大阪屋旅館跡と、関所跡。
樹齢約800年の「夫婦杉」。
高さは54.5mあり、胸高幹周は8.5m、枝梁は13mもあります。
夫婦杉の前で、夫と並んだ写真を息子に撮ってもらったのですが、時刻が遅かったため、あまり綺麗な写真になりませんでした。
(夫婦杉にピントを合わせると、私達の顔が白くぼやける。反対に、私達にピントを合わせると、背後が真っ暗)
綺麗な写真を撮りたい方、明るいうちに行ってくださいね。
鏡石。
祈り石でもあるそうです。
夫婦杉から先の道。
樹齢200 ~ 300年余りの杉が、石畳の両側に200本ほど茂っていて、県指定天然記念物に指定されています。
時刻は17時を少し過ぎており、薄暗くなり始めていたので、ここから先は行きませんでした。(暗いところがニガテ)
「大門坂」と呼ばれているのは、夫婦杉から大門跡までの600mで、熊野古道(中辺路)の一部です。
大門坂から【熊野那智大社(世界遺産)】までは、徒歩で1時間くらいで行けるそうです。
かつて坂の入り口に大門があり、通行税を徴収していたことが名称の由来なんだとか・・・。
大門坂の綺麗な写真。(ウィキペディアから借りた写真)
熊野詣、良いお参りでした。
感謝、感謝・・・。
地震雲かなぁ・・・と少し心配しましたが、一ヶ月経っても大きな地震が無いのでひとまず安心。
どうか、皆、心穏やかに過ごせますように・・・。
大門坂を散策する時間が無い方は、那智の大滝から【青岸渡寺(せいがんとじ)】へ行く裏参道がオススメです。
大門坂ほど広い道ではありませんが、熊野古道の雰囲気を味わえます。
これで、熊野詣の記事を終わります。
読んでくださりありがとうございました。
(この参拝記は2016年です)
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交通アクセス
公共交通機関で熊野詣をする方は、熊野御坊南海バスHPで路線バス、フリー乗車券、定期観光バスをご覧ください。
車で行く場合、 大門坂駐車場(無料)があります。
近くの宿泊施設
民宿 美滝山荘。