前回の【五稜郭(ごりょうかく)】の続きで、2007年の三泊四日北海道旅行の紹介です。函館(はこだて)市の紹介が終わったので次は札幌(さっぽろ)市へ移動。
今日は、サッポロビール園を紹介します。
旅行記
【函館山の夜景】を見て一泊し、翌日は朝から昼まで【函館観光】をして、特急電車北斗に乗り、札幌へ移動。
函館駅から札幌駅までは、特急電車で片道3時間52分!(めっちゃ遠い) 料金は2018年の料金で8310円です。
「北海道 フリーパス」で検索すると、お得な切符がたくさん出てくるので、公共交通機関で旅する方はぜひ調べて下さい。
二日目の最後の目的地は、サッポロビール園でした。
札幌駅周辺に、サッポロビール園、札幌市時計台、大通公園(さっぽろTV塔がある)、すすきの(北海道一の繁華街)があります。
札幌駅からサッポロビール園までは2km程離れているので、バスで行きました。
サッポロビール園は、広大な敷地を持っており、
- サッポロビール博物館
- 開拓使館
- ライラック館
- ポプラ館
- ガーデングリル
- ガーデンショップ
に分かれています。
サッポロビール園は、前回の【五稜郭(ごりょうかく)】とつながりがあるところで、函館戦争(五稜郭戦争ともいう)は、明治2年に旧幕府軍の土方歳三らと新政府軍との戦いでしたが、これに勝利したのが新政府軍でした。
新政府軍の陸軍参謀に「黒田清隆(くろだきよたか)」という方がいまして、後に北海道開拓次官となり、明治9年に黒田の指揮で村橋久成や中川清兵衛などの有志が集まり、札幌に設立されたのが開拓使麦酒醸造所。翌年に冷製麦酒の製造を開始。
1886年(明治19年)に開拓使麦酒醸造所は民間へ払い下げられ「サッポロビール」となります。
つまり、五稜郭の戦いで、土方歳三ら旧幕府軍が勝ち、新政府軍の黒田清隆、村橋久成らが死んでいたら、「サッポロビール」は無かったのかもしれません。
ちなみに黒田清隆は、10年間北海道のトップに立ち、後に第2代内閣総理大臣になりました。
開拓使麦酒醸造所の創設者の一人である村橋久成(むらはしひさなり)は、ちょっとかわいそうな人で、黒田清隆が開拓使官有物払下げ事件を起こし、失望して開拓使を辞職。家族を捨てて放浪の身となり、神戸で行き倒れて死亡。所持品もなく、木綿シャツ1枚の裸に近い状態で、享年50歳でした。
ちなみに札幌(サッポロ)とは、アイヌ語の「サッ・ポロ・ペツ(乾いた大きな川)」から来ているのですが、黒田清隆をはじめ、北海道を開拓した中心人物達が、旧薩摩藩出身だったことから「薩幌(サッポロ)」とも呼ばれていたそうです。
ハイ、サッポロビール園に戻ります。
日本で最初のビール醸造所は、アメリカ人とドイツ人により造られた「ジャパン・ヨコハマ・ブルワリー(神奈川県)」でしたが、サッポロビールは日本人による初のビール醸造所です!
日本で唯一という博物館に入りたかったのですが、時間の都合でそちらには入らず、開拓使館へ向かいました。
一瞬、「どう読むんだろう?」と首をかしげましたが、右から縦に読みます。
「麦とホップを製すればビールという酒になる」
120年以上前の煉瓦建築。
ここは、1890年に製糖工場として造られ、1966年にサッポロビール園になりました。
赤い星は、北海道開拓のシンボル。開拓使や屯田兵の制服の胸に輝いていたそうです。
木彫りの熊。
開拓使館の一階は「トロンメルホール」と言い、ジンギスカン、タラバガニ・ズワイガニ、寿司が食べ放題。
二階・三階はケッセルホールと言い、ジンギスカンが食べられます。
別棟のライラック館、ポプラ館、ガーデングリルでも食事ができるのですが、中に入らなかったのでよくわかりません。公式HPをご覧ください。
私達が入ったのは、開拓使館の2・3階にあるケッセルホール。
大正元年に製造された巨大なビール仕込みガマ(ケッセル)があるホールです。
サッポロビール園のシンボルとのことなので、おそらく一番雰囲気の良いホールではないかなぁと思います。
工場直送のサッポロビール。
ジンギスカン(羊肉の鉄板料理)は、脂が独特的な匂いがするので、必ず紙エプロンをつけましょう。
余談ですが、結婚して8年になったころ、夫が急にブッディスト(仏教徒)的な生き方を心がけるようになり、お酒を飲まなくなりました。(他にもいろいろ戒律があるらしく、ブツブツ教えてくれる)
私は今でも飲酒するのですが「もう夫婦でお酒飲めないんだな~」と、この写真を見て、変に懐かしく思う。
先月、11年ぶりに札幌観光をしたのですが、夫がもうお酒を飲まないので「サッポロビール園に行っても、私しか飲まないし、夫に悪いなぁ」と遠慮の気持ちが働き、私は一人、ホテルで缶ビール(もちろんサッポロビール)をグビグビ飲んだのでした。
ブッディスト的な生き方を始めた夫よ、何があったのだ~~~~!?
ホント、結婚って、いろいろありますね。
ジンギスカンの食べ方です。
羊肉キター!
HPを見た所、今はケッセルホールでカニ付きのプランが無いようですが、私達が訪れた時はタラバガニ、じゃがいも、キムチがついていました。(バイキングじゃないプラン)
2018年現在、サッポロビール園でカニを食べたい人は、1階にあるトロンメルホールのバイキングプランになるようです。
ジュージュージュ~~~~。
初めて食べた羊肉。柔らかくて、美味しかったです!
ジンギスカンはモンゴル料理だと思っていたのですが、中国料理を日本風にアレンジしたものだそうです。
ここで食べたジンギスカンがとても美味しかったので、帰宅後にスーパーで羊肉を買い、フライパンでジュージュー焼いたのですが、クッサイ!
焼いている時から「んー、くっさいなー!?」と思っていたのですが、一週間くらいずーーーーっと台所が臭かったです。
換気扇とキッチンの壁を洗剤で拭いて、ようやく匂いが薄くなったという感じで、自宅でジンギスカンをする人は、マトン肉ではなく、ラムスライス肉を買った方が、匂いが少なくて良いかもしれません。
マトンもラムも羊肉なのですが、ラムは生後1年未満の子羊肉で、マトンは生後1年以上の成羊肉です。
大人の羊の方が脂が多く、匂いも独特的。
子羊の方が、やわらかくて、匂いが少なめ。・・・ですが、「子羊」の姿を想像すると、なんだか食べる気が・・・。(こんなことを言っちゃいけないんですけどね。なんだって命を戴いているのですからね・・・)
サッポロビール園は、ビールはもちろん、料理も美味しかったので、「どのホールで・何を食べるか」、事前に公式HPで調べてから行くのをオススメします。
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11年ぶりの札幌旅行で、私がホテルでグビグビ飲んだ「北海道限定」サッポロクラシック。現地に行かずとも、ネットで買えるのは便利ですね。
次は、札幌時計台と、さっぽろTV塔を紹介します。
前回からの続きで、2007年の三泊四日北海道旅行の紹介です。 二日目の夜、【サッポロビール園】で食事後、駅近くで一泊し、三日目の朝は札幌市内を観光しました。 今日は札幌市時計台を紹介します。 →→2007年3泊4日北海道旅行記[…]
(この旅行記は2007年です)
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●札幌市の観光記事です。
→→【モエレ沼公園】 入場無料。世界的な芸術家イサム・ノグチ氏が、ゴミ処理場跡地を美しい公園に変えた!
→→【北海道開拓の村 ①】 ディズニーランドより広い敷地に、52棟の歴史的建造物がある。食事は屯田兵定食がオススメ! マッサンのロケ地
交通アクセス
札幌駅からサッポロビール園・アリオ線のバスか、ファクトリー線のバスに乗り、サッポロビール園で下車。運賃は210円。
車で行く場合、200台の無料駐車場があります。(当たり前の話ですが、ビールを飲む人は公共交通機関で来ましょう。飲酒運転はいけません)
料金
営業時間は、11:30~22:00 (ラストオーダー 21:30)
事前に公式HPを見ていくのをオススメします。
近くの宿泊施設
JRタワーホテル日航札幌。札幌駅出てすぐ。