前回からの続きで、和歌山県の観光紹介です。
二川(ふたがわ)ダムの北側に、生石(おいし)高原があり、これからの季節はススキが綺麗なので書きたいと思います。
写真は2014年3月のものです。(秋じゃなくてごめんね・・・)
散策記
生石(おいし)高原は、海草郡紀美野町と、有田郡有田川町生石にまたがる高原です。
生石(おいし)高原から近い「蔵王橋(ざおうばし)」と「あらぎ島」は、以前紹介したのでご覧ください。
生石高原は、生石ヶ峰(標高870m)を中心に地殻運動によって隆起した準平原の平面が続いており、山頂は約13haの大草原となっていてススキの名所です。
私達が訪れたのは3月だったので、こんな風景ですが、9月~11月に訪れると黄金色の穂で美しいそうです。
ここから見た元旦の初日の出は最高らしいです。(見たいですね・・・)
秋に撮られた生石高原の写真を貼っておきます。(フォトACより 旅先の写真家さん撮影)
生石高原から見た日の出の写真。(フォトACより takamint.comさん撮影)
生石(おいし)とはまた面白い名前をしていますが、生石高原にはおもしろい岩があります。
「笠石(かさいし)」と言い、弘法大師空海が若い頃、17日間通って護摩修行したと云われる岩で、高さ7m、周囲75mもあり、弘法大師を祀った祠が岩にあります。
生石高原から徒歩50分(車で16分)のところに、生石(しょうせき)神社があります。
生石と書いて「おいし」だったり「しょうせき」だったり、ややこしいですね。
生石(しょうせき)神社の御祭神は、大穴牟遅命、少彦名命。 社殿の背後には、生石神社の御神体である石英片の岩質の巨岩が、屏風のように立っているそうです。
「生石」で有名なのは、兵庫県高砂市・宝殿山山腹にある生石神社(おうしこじんじゃ)で、こちらのご神体は、横6.4m、高さ5.7m、奥行7.2mの巨大な石造物だそうです。
うーん、おもしろいですね!
「生石」で検索したら、和歌山県有田郡にはかつて「生石村(うぶいしむら)」というのがあったそうです。
地内に所在する白岩丹生神社の「生」、天石神社の「石」からとった名前だったそうです。
白岩丹生神社には、白く見える岩があるそうです。
天石神社は検索しても画像が出てきませんでしたが、やっぱりなにか石がからんでいそうですね。
それにしても、丹生(にう)!
丹生と言えば、弘法大師空海と深いつながりがあるキーワードですね。
以前の【高野山「奥の院」】の記事でも触れましたが、丹生は水銀のことで、弘法大師空海は水銀鉱脈に近いところ(中央構造線にも近い)に霊場を作りました。
「空海 中央構造線」で検索したら、面白い記事が出てきました。
→「空海の密教ライン」と「中央構造線」古代巨石文明の伝統<藤原肇 vs 池口恵観>(若き日の空海が山の中で修行した時には、修験を通じて鉱物を見つけることも関係していたようです。修験道の山伏たちが手に持っている錫杖は、金環がついたあの杖で大地を叩くと手に反響が伝わり、地質の専門家や鉱山師のハンマーと同じで、手ごたえで鉱脈の存在や石の種類が分かるそうです。)・・・おもしろいですねー。是非お読みください。
(ここも面白かったので、抜粋して貼っておきます)
池口 それが言霊というか音の響きに関係していたら、丹が水銀のことを意味していることからして、真言との関連で興味深いという気がします。また、西国三十三ヵ所の霊場の道が通っているのが、京都の北では丹波とか丹後や但馬という丹に関係するのは、丹砂や練炭術で水銀に関係しているのでしょうか。
藤原 本当かどうかはよく分かりませんが、アフガニスタンとかタジクスタンやトルクメニスタンというように、カスピ海からパキスタンにかけての地域にはタン国が沢山あり、母なる土地という意味だとペルシア人から聞きました。古代の朝鮮半島に出現した檀君神話の檀国も、そのタンに由来したと何かで読んだことがあり、中東から来たシュメール人の子孫が通過してきた地点に、クメール、久米島、久留米などの地名があるそうです。
池口 ちょっと眉唾の感じもするが、歴史の空想として楽しいからそうして置きます。
「日本人」とは単一民族ではなく、いろんな地域から集まってきた人達の混血のようですが、その一つにシュメールから来た人々がいるのではないか・・・とする説もあるようです。
(ここも面白かったので、貼っておきます。日本は、様々なルーツの人たちが、争いながらもまとまった和の国だと思います)
↓
藤原 異質のものが接触して相乗効果が生まれ、陰陽の原理で混じり合うことによって相転換が起こり、文明が飛躍して拡大するのではないですか。しかも、地球レベルで農耕民と遊牧民の関係は、特定地域での定住民と漂白民の組み合わせになり、それは原子の陽子と電子に相似しているし、このモデルを作業仮説に利用することで、古代社会の骨格が浮かび上がると思います。
話がそれたので戻りますが、生石高原の駐車場近くには「山の家おいし」があって、軽食を食べられます。
私達はここで「梅味噌」を買いました。甘い梅味噌で美味しかったです。おでんにつけて食べると最高♪
遊具もあります。
また、令和3年、生石高原に「天空のキャンプ場」がオープンしたそうです。運が良ければ、満天の星空と雲海が見れるそうですよ。
以上で、和歌山県有田川町近辺の観光紹介を終わります。
次回から、和歌山市内の観光を取り上げていきます。
今日から私のふるさとである、和歌山県の観光を取り上げたいと思います。 故郷というのは離れてから良さがわかるもので、毎年和歌山に帰省するたびに「あれ? 和歌山ってこんなにいいところだったっけ? こんなに綺麗だったっけ[…]
(この旅行記は2014年3月です)
関連記事
和歌山県内で弘法大師空海と関わりのある記事です。
→慈尊院(世界遺産)。空海の母と関わりの深い寺で、乳房型の絵馬がある
→丹生官省符神社(世界遺産)。弘法大師空海が創建したお社です。
→丹生都比売神社(世界遺産)。丹生都比売神を祀る神社の総本社で、水神・水銀鉱床の神
交通アクセス
前回取り上げた二川ダムから北へ行き、180号線を通って、車で39分ほどです。
公共交通機関で行く場合・・・二川ダムからタクシーで行くのがいいのかもしれません。
和歌山市方面から行く場合、和歌山市駅前でオレンジラインのバスに乗り、小川宮バス停下車徒歩70分(!)です。
・オレンジラインバスHP
車で行く場合、無料駐車場があります。