【木造駅】 巨大な遮光器土偶の駅舎。シャコちゃんと、東日流外三郡誌の謎

今日は青森県つがる市にある、巨大な遮光器土偶の駅舎「木造駅」を紹介しようと思います。

 

(注意)
木造駅・・・「きづくりえき」です。もくぞうえきではありません。コンクリート製です。ふるさと創生事業の1億円を使って作られました。ビックリ~!

旅行記

木造駅(きづくりえき)があるつがる市は、青森市の西にあります。

 

以前取り上げた、五所川原市の「立佞武多(たちねぷた)の館」から、けっこう近く、車で15分の距離。

→→立佞武多(たちねぷた)の館の記事はこちら・・・青森三大佞武多祭りの一つ「五所川原立佞武多」の展示をしています。

 

 

 

 

こちら、JR五能線 木造(きづくり)駅。巨大な遮光器土偶デザイン!

亀ヶ岡遺跡から発掘された遮光器土偶がモチーフで、ふるさと創生事業の一環として作られました。

 

列車の発着に合わせて、土偶の目をピカピカ光らせる「いらっしゃいビーム」が名物だったようですが、「子供が怖がる」などの理由から点滅を自粛しているそうです。

 

 

でも、ご安心を!

 

 

 

木造駅には駅員さんがいるので、

「シャコちゃんの、いらっしゃいビームが見たいです!」

ってお願いすると、光らせてくれます!!!

(見えやすいところに移動するまで、点滅スイッチを入れるのを待ってくれる♪)

 

 

私達は昼ごろ訪れたので、そんなにビカビカ光っているようには見えませんでしたが、感動しましたぁぁ!

 

 

こちら、木造駅の近くにあった神武(じんたけ)食堂で買ったシャコちゃんせんべい。

 

2袋買ったのですが、お店のおじさんが、「これ、割れてるからあげる」と、一袋追加でプレゼントしてくれました! さらに、ケースいっぱいのミニトマトまでプレゼントしてくれた!

うれしかったですよぉぉぉ!

 

 

お店のメニュー。私はタンタンメンを食べました♪ 美味しかったです♪

 

 

お店には、TV番組のロケで来た笑福亭 鶴瓶さんの写真などが飾ってありました。

 

 

 

シャコちゃんの話に戻りますが、遮光器土偶がモデルになっています。

 

遮光器土偶は木造駅近くから出てきたのではなく、車で22分くらいの所にある「亀ヶ岡(かめがおか)遺跡」から発掘されました。

遮光器土偶と、亀ヶ岡遺跡は日本の縄文文化を代表する遺物だそうで、またいつか訪れたいと思います。

 

 

青森県で、特に有名な縄文遺跡は、三内丸山遺跡、小牧野遺跡、亀ヶ岡遺跡です。

 

 

 

年表はこちら。(三内丸山遺跡のパンフレットより)

三内丸山遺跡小牧野遺跡→亀ヶ岡遺跡の順番。これらの遺跡は2021年に世界遺産登録されました!

 

 

ちなみに、発掘された遮光器土偶は、青森県にはありません。

東京都上野の「国立博物館」に展示されています。

 

 

 

亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶。

・・・うーん、このデザイン、不思議だなぁ。

 

 

ちなみにこちら、宮城県恵比須田から出てきた遮光器土偶。

亀ヶ岡遺跡以外にも、遮光器土偶ってあるんですね。これも国立博物館が保管しているらしい。

 

 

 

面白いのですが、沖縄県北谷町で、縄文時代晩期(約3100~2400年前)の「亀ケ岡式土器」と一致する特徴を持つ土器片が出土したそうです。

沖縄出土の亀ヶ岡系土器 西日本で作られたか   河北新聞

土器片の成分を分析。その結果、鹿児島県南方沖にある「鬼界カルデラ」が約7300年前に噴火した際の火山灰「鬼界アカホヤ火山灰」が多く含まれていることから、西日本で作られた可能性があることが分かった。
土器の模様が、北陸や関東で作られた亀ケ岡系土器に似ているため、「北陸や関東に住んでいた人が、西日本へ移動し製作したのではないか」と同大の関根達人教授(考古学)は推定。
(河北新聞からの引用)

 

 

 

以前、遮光器土偶の絵を示した謎の古文書「東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)」が有名になった事件があったそうです。

 

東日流外三郡誌  ウィキペディア・・・古史古伝の一つで、古代における日本の東北地方の知られざる歴史が書かれているとされていた、いわゆる和田家文書を代表する文献。

 

 

 

2017年8月3日追記・・・偽書「東日流外三郡誌」事件 を読みました。
偽書事件を10年も追い続け50本近い記事を書いた、東奥日報の記者斉藤氏の本です。東日流外三郡誌をはじめとする和田家文書の怪しい点がわかりやすく書かれています。読後の感想は、「和田家文書は古文書ではないのは確実だ」と思いました。和田家文書は偽書ですが、謎のアラハバキ神は関東を中心に実在するようです。実在する謎のアラハバキ神を、青森の遮光器土偶と結びつけた創作話が東日流外三郡誌のようです。青森・北海道は鎌倉時代まで、中央政権から外れた別の国のような扱いであったようで、ハッキリとした歴史はわからないそうです。
青森にどのような古代文明があったのかは不明ですが(三内丸山、小牧野、亀ヶ岡遺跡から察するに、確かに独特的な文化はあったのだろうと思う)、和田家文書は古文書ではなく和田喜八郎氏が古文書を装って制作したものです。
どのようにしてこの偽古文書が広まっていったのか書かれているので、ぜひお読みください。

 

 

荒脛巾神(アラハバキ)についてはウィキペディアでお読みください。・・・アラハバキ神は実在する神様で、全国の神社に祀られているようです。起源は不明らしい。謎ですねぇ。

 

 

 

 

 

次は、青森県青森市にある小牧野(こまきの)遺跡について書きます。

東北の環状列石といえば、秋田県の「大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)」が有名ですが、青森にも縄文時代後期前半に作られた環状列石があるのです!

 

 

次の記事はこちら

今日は、青森県青森市にある縄文遺跡「小牧野遺跡(こまきのいせき)」について書きます。 ここはストーン・サークルが美しいです! 旅行記 今日紹介する「小牧野(こまきの)遺跡」は、三内丸山(さんないまるやま)遺跡から車[…]

 

 

(この旅行記は2015年です)

関連記事

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→→【小牧野遺跡(こまきのいせき)】 約4,000年前の大規模な環状列石(ストーンサークル)が青森にあった!

→→青森に浦島太郎の竜宮城があった? 和歌山には桃太郎の鬼ヶ島があった?  ・・・巨大地震で沈んだらしい。

→→【東京国立博物館 平成館 考古展示室】 遮光器土偶や埴輪が保管されている! 国宝の展示もたくさん!・・・遮光器土偶が保管されている所。

 

秋田の縄文遺跡の記事はこちら

大湯環状列石の記事はこちら・・・日本最大のストーンサークル。

交通アクセス

シャコちゃんは、「木造駅」の駅舎です。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

近くの宿泊施設

ホテルサンルート 五所川原。木造駅周辺にホテルはありません。比較的近いのは、五所川原駅近くのホテルです。

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