【石廊崎(いろうざき)・石室神社(いろうじんじゃ)】 伊豆半島の最南端にある神社! 2019年に開業した駐車場で交通アクセスが便利になりました!

前回からの続きで、静岡県伊豆半島の旅行紹介です。

【伊豆 修善寺観光】【修善寺 虹の郷】【大瀬崎(おおせざき)と大瀬神社】【土肥金山(といきんざん)】【ユウスゲ公園】とまわり、今日は伊豆半島最南端の石廊崎(いろうざき)と石室神社(いろうじんじゃ)を紹介します。

参拝記

私は「端っこに行きたい!」という夢を持っていて(端っこはいっぱいあるので制覇できそうもないけれど)、房総半島の最南端【野島崎(のじまざき)】、本州最南端・紀伊半島最南端【潮岬(しおのみさき)】にも行きました。
 

 

今日紹介する石廊崎(いろうざき)は伊豆半島の最南端です。

 

 

石廊崎へ公共交通機関で行く場合、伊豆急下田駅から東海バス石廊崎方面行きで、「石廊崎オーシャンパーク」バス停下車、徒歩5分。

 

 

車で行く場合、石廊崎駐車場と石廊崎オーシャンパーク駐車場の二か所あります。

私が訪れたのは2016年だったので石廊崎駐車場しかありませんでしたが、2019年に開業した石廊崎オーシャンパークは、石廊崎まで徒歩で25分かかっていたアクセスが、たった5分に短縮しました! 石廊崎オーシャンパーク駐車場は、普通車一回500円で、営業は9時から16時まで。

 

 

私達が停めた石廊崎駐車場には、修験者の開祖とも言われている役行者(えんのぎょうじゃ)像があります。

役行者(役小角・えんのおづの、ともいう)は飛鳥時代の呪術者。伊豆大島から、毎晩海上を歩いて富士山へと登っていった、鬼神を操った、法力で山にお堂を投げ入れた(鳥取県三朝町の投入堂の逸話)など、びっくり仰天な伝説を持っている行者です。

三輪氏族に属する地祇系氏族で、加茂氏(賀茂氏)から出た氏族であることから、加茂役君(賀茂役君)とも呼ばれ、もっと昔へたどると、渡来人である秦氏の末裔かもしれないそうです。

修験者の開祖である役小角像と記念写真を撮りたい方は、石廊崎駐車場に行きましょう!(灯台や石室神社までちょっと歩きますが・・・)

→→【金峯山寺(きんぷせんじ)】 御本尊は7mの青い巨大な蔵王大権現三体! 南朝とかかわりの深いお寺で、世界遺産・・・奈良県吉野町。役行者が感得した蔵王大権現を祀る。世界遺産。

→→【北口本宮冨士浅間神社の、諏訪神社】 富士講の開祖と吉田口登山道・・・山梨県。役小角は神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)とも言われる。富士講の開祖の角行は弟子だった。

→→【天河大弁財天社】 別名「天河神社」は、竹生島、厳島と共に日本三大弁財天の一つ。独特的な五十鈴守り・・・奈良県。役小角が開いた霊場。

→→【玉置神社(世界遺産)】 熊野三山の奥宮。神様に呼ばれないと辿り着けない? 時期によっては熊が出るかも・・・奈良県。役小角が開いた霊場。

 

 

 

石廊崎駐車場からの眺め。港になっていて、雰囲気が良いです。

ここから石廊埼(いろうざき)灯台まで、上り坂を徒歩25分。(歩きたくない方は、2019年に開業した石廊崎オーシャンパーク駐車場に停めましょう)

 

 

 

 

 

花や絶景を楽しみながら歩き、

 

石廊崎灯台に到着!

明治4年に設置点灯された灯台で、現在の物は昭和8年のもの。外壁は平成5年にタイル張りにしたそうです。

日本の灯台の父とも言われるイギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンが手掛けた灯台です。

→→【トルコ軍艦遭難慰霊碑、樫野埼(かしのさき)灯台と旧官舎】 海に投げ出されたトルコ人が崖を上り、助けを求めた建物・・・和歌山県。リチャード・ヘンリー・ブラントンが手掛けた灯台で、1870年7月8日(明治3年6月10日)に初点灯した日本最初の石造灯台であり、日本最初の回転式閃光灯台。

 

 

 

石廊崎灯台の説明を載せておきます。

 

 

 

海底に噴出した溶岩流が作ったダイナミックな景色が素晴らしい!

ぜひお天気の良い日に訪れましょう!

 

 

 

 

石廊崎の最南端部分は、狭い遊歩道になっており、先端には熊野神社が祀られています。

 

 

その手前にあるのが、石室神社。いろうじんじゃとも、いしむろじんじゃとも言われています。

 

 

石室神社(いろうじんじゃ)は、今から1,300年以上前に建てられた歴史のある神社で、現在の社殿は明治34年(1901年)に再建されたもの。

海上安全や商売繁盛、学業成就の神で、石廊権現(いろうごんげん)や石廊崎権現(いろうざきごんげん)とも呼ばれるそうです。

社伝によれば文武天皇大宝元年(701年)に初めて堂が建てられ、最初は観音像と第六天神を安置しており、その後、役小角(えんのおづの)が神託を受けて伊波例命(いわれのみこと)を祀ったため、古くは伊波例命神社(いはれのみことじんじゃ)とも呼ばれていたそうです。

 

 

石室神社には、伊豆の七不思議のひとつ「石廊権現の帆柱にまつわる伝説」があります。

江戸時代、播州濱田港から塩を運んでいた千石船が石廊崎の沖で嵐に遭い、その帆柱を石廊権現に奉納すると誓って祈ったところ、無事に江戸に到着することができた。その帰途、帆柱奉納のことをすっかり忘れていると、何故か石廊崎の沖で船が進まなくなり、天候が急変して暴風雨となった。往路に誓いを立てたことを思い出した船主が千石船の帆柱を斧で切り倒すと、帆柱はひとりでに波に乗り、断崖絶壁(およそ30メートル)を石廊権現の社殿あたりまで、まるで供えたかのように打ち上げられた。同時に暴風雨も鎮まり、船は無事に播州へ戻ることができたという。

 

 

石室神社のお参りを終えて、最先端へ。

 

 

石廊崎最先端は、熊野神社。縁結びにご利益があるようです。

 

石廊崎近くの長津呂の郷に住むお静という名主の娘が、漁師の幸吉と恋に落ちたが、身分の違いで許されぬ恋であったため、幸吉は神子元島に流された。幸吉を忘れられないお静は、毎夜石廊崎の先端で火を焚き、神子元島の幸吉と愛を確かめ合っていた。

ある晩、神子元島の火が見えないことを心配したお静は、たまらず小船を出して神子元島に向かったが、折りからの大風で波は高く船は進まず、お静は一心不乱に神に祈った。その甲斐あって神子元島に漂着し、無事二人はめぐりあい結ばれた。その後二人を親たちも許すこととなり、末長く幸せに暮らしたという。

お静が火を焚いたところに熊野権現の祠が祀られ、以来縁結びの神として知られることとなった。明治初期の神仏分離により熊野神社と称するようになった。

 

 

 

伊豆七島も見えるようですが、私には大島しか見えませんでした。

 

 

いや~~、やっぱり海って気持ちが良いですね!!!

ただ、石廊崎は年間の3分の1は風速10mを超えるという強風スポットなので、帽子をかぶっている方は飛ばされないように気を付けて下さい。

 

 

次は、ここから車で30分離れたところにある下田(しもだ)海中水族館を紹介します。

 

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、静岡県伊豆半島の旅行紹介です。 【土肥金山(といきんざん)】→【ユウスゲ公園】→【石廊崎(いろうざき)・石室神社(いろうじんじゃ)】とまわり、次は、下田(しもだ)海中水族館を紹介します。 旅行記 下田海[…]

 

 

(この旅行記は2016年のものです)

 

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交通アクセス

石廊崎へ公共交通機関で行く場合、伊豆急下田駅から東海バス石廊崎方面行きで、「石廊崎オーシャンパーク」バス停下車、徒歩5分。

車で行く場合、石廊崎駐車場と石廊崎オーシャンパーク駐車場の二か所があります。普通車一回500円。

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