【芦ノ湖と、箱根海賊船】  箱根フリーパスがお得! ド派手な船に乗って芦ノ湖観光

前回からの続きです。

箱根フリーパス2日券でまわる箱根旅行。

箱根彫刻の森美術館大涌谷観光をした翌日、芦ノ湖(あしのこ)の箱根海賊船に乗りました。

前回は箱根ロープウェイの西端の桃源台駅で終わったのですが、芦ノ湖は桃源台駅のすぐ目の前にあり、海賊船乗り場もすぐ近くです。

レジャー記

箱根海賊船は、三つの港に停泊します。(箱根海賊船HPから運航図を拝借)


2019年現在、ロワイヤルⅡ、ビクトリー、クイーン芦ノ湖の3つの船あるそうです。

(私達が訪れた時は、ロワイヤル、ビクトリー、バーサの三つでした)

 

注意していただきたいのですが、芦ノ湖の船は、ド派手な「箱根海賊船」とは別に「芦ノ湖遊覧船」もあります。

 

 

海賊船が寄港しない「箱根園」は、駒ケ岳ロープウェイや、九頭龍神社本宮、箱根園水族館などに近い港です。

 

 

 

私達が乗ったのは箱根海賊船のロワイヤル。赤いオシャレな船です。

この二年後(2013年)に、新しくできた「ロワイヤルⅡ」と入れ替わりました。

もうロワイヤル乗れないのね・・・。

 

 

「湖なのに、なんで海賊船?」と疑問に思いましたが、これはこれで楽しかったです。

 

どこでも湖の遊覧船は、地味なものが多いのですが、箱根海賊船は子供ウケします

 

派手な船にしたのは、アメリカのディズニーランドを視察した社長のアイデアだそうですよ。

 

ロワイヤル(廃止)、ロワイヤルⅡはフランス戦列艦「ロワイヤル・ルイ」をモデルにしており、ビクトリア号は17世紀のイギリス戦列艦「ソブリン・オブ・ザ・シーズ」、バーサ号(廃止)はスウェーデン船をモデルにしていました。

 

 

 

私達が訪れた時と、現在(2019年)では船の種類が違うので、箱根海賊船のツイッターから写真を貼っておきます。

 

 

2019年現在、就航中の船。左の青い船がビクトリー、右の赤い船がロワイヤルⅡ。


2019年4月25日に、バーサ(緑色の船)のかわりにクイーン芦ノ湖が就航。豪華列車「ななつ星」をデザインした水戸岡さんのデザインです。

 

 

 

 

箱根フリーパスは、箱根海賊船が乗り放題なので、全て乗ってみるのも楽しいでしょうね。

 

 

桃源台港から、目的地の箱根港までは片道約30分。

私達が乗船した時、お客さんの半分くらいは中国の方でした。
箱根、人気なんですねぇ。

 

ゆったりと海賊船に乗りたい方は追加料金を支払って、特別船室でくつろぐのが良いかと思います。とっても豪華だそうですよ。

特別船室に入らなかった私達は、一般座席にも座れず、船内は立ち客で満員だったので、20分ほどデッキで過ごしました。

年末の芦ノ湖は寒かった・・・。

 

 

 

ちょっと芦ノ湖の話をしておきます。

グーグルマップから見た箱根。外輪山でぐる~っと囲まれているのがわかるかと思います。

 

 

多摩六都科学館展示の、箱根火山の成り立ちを貼っておきます。

6万年前から現在の間に激しく噴火して、神山などができたようです。

神山が約3000年前に水蒸気爆発と火砕流を起こした際、山の一部が大崩壊を起こす山体崩壊が発生し、堰止湖として芦ノ湖が生まれました

箱根元宮の記事はこちら・・・神山をご神体とし、駒ケ岳に遥拝所を作りました。箱根神社の奥宮です。

 

 

火山による堰止湖と言えば、富士五湖もそうですね。

河口湖の記事はこちら(富士五湖の一つで、観光スポットがたくさんあります)

 

 

芦ノ湖の水源の大部分は、湖底からの湧き水で、北部(箱根町仙石原)から流れ出る早川の水源です。

また、芦ノ湖は、毎年お正月に開催される「東京箱根間往復大学駅伝競走」の往路ゴール、復路スタート地点として知られています。

 

もともと奈良時代までは、芦ノ湖を「万字ヶ池」と呼んでいて、そこに棲む九頭龍に人身御供として若い娘を差し出す習慣があったそうです。
これを知った箱根権現の祖である万巻上人が鎮めて、守護神として祀ったのが「九頭龍神社本宮」です。
商売繁盛のほか、現在は「縁結び」で人気のスポットになっているそうです。

 

 

九頭龍伝承 ウィキペディアに興味深い文があったので抜粋。

今でも芦ノ湖の湖水祭では、人身御供に代えて赤飯を湖に捧げている。赤飯の入ったお櫃を御供船に載せ、逆さ杉のところで湖底に沈めるのである。このお櫃が浮かび上がってくると、龍神が人身御供を受け入れなかったとされ、災いが起きると言われている。

 

お櫃が浮かんだことはあったのか・・・ネット検索してみたら、大正12年に湖水祭でお櫃が浮かんでおり、その数ヵ月後に関東大震災が起こったそうです。←この情報の真偽は不明です。また、このような記載は、箱根神社公式HPにありません

 

箱根神社の湖水祭は毎年7月31日に行われるそうです。

 

 

余談ですが、以前紹介した諏訪神社下社・春宮の筒粥神事では、3.11東日本大震災の発生を思わせるような、悪い結果が年初めに出ていたそうです。

 

 

こうしてみると、今は「オカルト」と呼ばれる分野も、なにかしら当たるものがあるのではないのかなぁと思います。

 

日本の古来から伝わる祭事などは、大切にしなくてはならないのでしょうね。

 

 

私達も地域のお祭りや自然を大切にし、寺社仏閣で感謝の祈りを捧げることは、大切なのではないのかなぁと思いました。

 

「意識しない」と、「意識する」は、結果が違ってくるのではないかなぁと思います。

 

 

話がそれてしまいましたが、海賊船からは箱根神社の赤い鳥居が見えて綺麗でした。
箱根神社へお参りしたい方は、元箱根港で降りましょう。

 

私達は箱根関所へ行きたかったので、箱根町港で降りました。

 

関連記事

2017年8月追記・・・箱根三社参りの記事を書きました。


箱根三社参りとは、赤丸の「箱根神社」、「九頭龍神社本宮」、「箱根元宮」です。
●交通アクセスが良いのは一番南の箱根神社で、駐車場は無料ですし、バス停が近くにあります。

●九頭龍神社本宮は、箱根園から徒歩30分のところで、九頭龍の森入場料大人500円かかります。

●箱根元宮は、三社の中で一番高いところにあり、箱根園から駒ケ岳ロープウェイに乗って参拝するため、大人往復1300円かかります。

 

箱根町の観光記事です。

→→【箱根園】 動物とのふれあい、水族館、ホテル、食事、ショッピングなど

→→【箱根神社】 箱根三社で一番お参りしやすい。箱根三社詣でについて

→→乙女峠「ふじみ茶屋」と「金太郎の像」。大涌谷の変化を、茶屋のおばあちゃんは知っていた

→→【大涌谷と黒たまご】 箱根ケーブルカー、箱根ロープウェイの利用には、箱根フリーパスがお得

→→【箱根関所と、恩賜箱根公園】 箱根関所では厳しい取り調べがあった

→→【箱根旧街道 杉並木道と石畳道】 徳川家茂と和宮の物語を絡めて紹介

→→【箱根彫刻の森美術館】 観て遊べる美術館。子連れにも楽しい箱根の観光スポット!

交通アクセス

私達のように箱根フリーパスで観光する方は、箱根湯本駅から箱根登山鉄道車に乗り、強羅駅でケーブルカーに乗り換え、早雲山でロープウェイに乗り、終着駅の桃源台駅で下車です。(肯定が長いですが、3種類の乗り物に乗れて楽しいです)
バスで行く場合、箱根湯本駅から箱根登山バスに乗り、桃源台で下車。←(芦ノ湖の北側)
箱根神社、九龍頭神社へ行きたい方は、芦ノ湖の南側に鳴りますので、箱根湯本駅から元箱根行きのバスに乗り、元箱根で下車します。
箱根登山バス路線図
箱根登山バス 時刻表・運賃検索

遠方から行く場合、小田原駅で新幹線こだまを降ります。芦ノ湖の南側へ行きたい方は、元箱根行きのバスに乗車。

電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

フリー切符

公共交通機関で行く場合、箱根フリーパスがお得です。(小田急線の他、西武線、相鉄線からも買えます)
小田急線の発駅~小田原駅まで二日間(または三日間)の往復と、箱根の乗り物乗り降り自由(箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、海賊船、箱根ロープウェイ、箱根登山バス、小田急箱根高速バスと東海バスの指定区間)と、施設割引特典がついたもので、とてもお得です。
新宿から利用するならば、2日間有効で大人5140円、三日間有効で5640円です。
詳細は箱根ナビ 箱根フリーパスでご覧ください。
目的別のお得な切符もあります。

バスのフリー切符のみ欲しい方は、箱根観光めぐりバス一日乗車券(小涌園・ユネッサン前~強羅駅~仙石~御殿場プレミアム・アウトレット)大人1000円があります。(大涌谷や芦ノ湖方面には行きません)
車で行く場合、海賊船・ロープウェイ一日切符がお得です。大人1840円です。
海賊船・ロープウェイ一日切符

料金について

箱根海賊船は、桃源台港、箱根町港、元箱根港の三箇所に停泊し、お客さんを乗降させるので、運賃、営業時間、運行時間は箱根海賊船運行時刻表をご覧になってください。
私達のように桃源台港から箱根町港まで行く場合、中学生以上の大人片道1000円、子供500円です。(箱根フリーパスなら乗り放題)

近くの宿泊施設

箱根レイクホテル。桃源台駅から240m、徒歩3分。

ザ・プリンス 箱根芦ノ湖。芦ノ湖畔のホテル。

お得で便利な、旅の予約サイト