【箱根関所と、恩賜箱根公園】 箱根関所では厳しい取り調べがあった

前回からの続きです。

桃源台から箱根海賊船に乗って、芦ノ湖の北側から南側へ移動した後、箱根関所へ行きました。

見学記

箱根関所HPから拝借した、江戸時代の箱根の地図。

現在、箱根旅行は「大涌谷の黒たまご」や「強羅温泉」など、芦ノ湖の北東部が賑わっていますが、江戸時代は芦ノ湖の南側の東海道(赤茶色の線)がメインでした。

 

 

東海道は、江戸と京都・大坂(大阪じゃなくて、昔は大坂)の三都間を結ぶ最重要交通路とされており、通行時間は明け6つ(午前6時)から暮れ6つ(午後6時)までと規定されて、夜間通行は原則禁止でした。

関所破り(違反)は重大な犯罪とされ、これを行おうとした者、あるいはそれを手引きしたものは磔などの厳罰が課されたそうです。

関所から3kmほど離れたところにある「お玉ヶ池(おたまがいけ)」は、箱根関所にまつわる悲しい話があります。

 

(ウィキペディアより抜粋)

この池の由来にはお玉の伝説が関係している。

1702年にお玉という10代の少女が江戸にある奉公先の家から伊豆の実家に逃げ帰ろうとしたが、関所手形を持っていなかったので箱根関を通ることができなかった。

そこで、箱根関を通らずに周囲の山にあった柵を通って関所破りをしようとした。

しかし、関所の番人に捕まって、2か月後に処刑された。

その後、「那津奈可池」(なずながいけ、お玉ヶ池の旧名)でお玉の首を洗ったという伝説ができたことから「お玉ヶ池」と呼ばれるようになった。

池の畔にはそれを記す標識がある。

また、お玉という女芸人が身を投げたからという伝説もある。

 

箱根関所ができたのは、徳川二代将軍秀忠の代と言われているそうです。

江戸幕府は、全国に五十数か所もの関所を作りました。

役目は、江戸防衛の拠点とするためと、人や物の動きを管理・監視するためです。

 

関所で有名な言葉が「入り鉄砲に出女(でおんな)」。

  • 江戸に入ってくる鉄砲を監視
  • 江戸に住んでいる大名の家族の女性(江戸幕府にとっては各地大名の人質にあたる)が、勝手に江戸から出て行かないように監視

 

 

私達は西側の京口御門から入りました。

昔、関西方面から江戸に入る時は、必ずここから入ったのです。

 

箱根関所は、江戸時代中ごろから幕末にいたる150年ほど、改修されながらもほとんど姿を変えていなかったのですが、戊辰戦争で戦火にあい、明治4年に火災に見舞われ、明治中ごろには建物がすべてなくなり「見返りの松」と伝わる一本の松だけが残る状況だったそうです。

 

そんな箱根関所を、観光の目玉とすべく、1965年に再現工事に取り掛かりましたが、忠実な再現にはならなかったそうです。

 

現在のように忠実な再現ができるようになったきっかけは、昭和58年に静岡県の韮山(にらやま)にある江川文庫から、箱根関所の詳細な竣工帳が発見されたことで、平成11年から18年まで、9年もかけて完全再現されました。

私達が訪れたのは平成23年だったので、完全再現されてから約5年しか経っていなかったため、新しくて綺麗でした。

 


大番所の建物前にて。
弓10張、鉄砲20挺が置かれていたそうです。
写真左側に見える長い槍は、関所を通る旅人を威嚇していたそうです。(旅人はさぞかし緊張したでしょうね)

遠見番所からは、良い景色を眺められるのでオススメです。←69段の階段を上らないといけない。

 

 

 

建物の中には、こんなふうに色のついていない人形がいくつか置かれていました。

箱根関所では、20~23人くらいの役人(小田原藩士)が、一ヶ月間の単身赴任として勤務していたようです。

手抜きで色を塗っていないのではなくて、当時の人々の衣装の色がわからないので「あえて着色していない」そうです。

 

 

関所での取調べはどのようなものかと申しますと、

①傘と頭巾をとる。
②乗り物に乗っている人や、つまれている物を確認するため、戸を開かせる。
③関所から江戸の外に出る女は、証文(通行手形)と照合する。この時代の通行手形は、手紙でした。証文には、旅をする女性の特徴(髪の中のハゲや、おできの跡、お灸の跡など)や人数が細かく書かれていたそうです。
④けが人・死人にも、証文が必要。
⑤上位の公家、大名行列が箱根関所を通る時、事前に通行の旨を知らせておけば、当日は一切取調べが行われない。ただし、不審者が混じっていたら、厳密に取調べをする。

となっており、なかなかしっかりとした取調べだったんですねぇ。

ただ、裏金や賄賂などもまかり通っていたようなので、抜ける人は、わりといたのでしょうね・・・。

箱根関所の特徴は、「入り鉄砲」への検閲がないこと。

つまり、出女(江戸から人質が逃げる)を厳しく取り締まっていた関所だったのです。

箱根関所の各ポイントで説明のアナウンスが流れていたのですが、サザエさんのますおさんの声でした。現在はどうなっているのかな・・・?

 

 

こちら、東側の江戸口御門。

関西方面から江戸へ入る人たちは、ここを通りました。

京口御門と江戸口御門は、ともに高さが6mもあり、関所で最も高い物です。

江戸口御門を出ると、箱根関所資料館があり、本物の証文(通行手形)などを見ることができます。

 

今は気楽に旅行に行けますからねぇ・・・。

私が旅行好きなのは、「今の時代に生まれたからこその利点を活かしたい」という思いが強いことも一つです。

数百年前に生まれていたら、こんなに気軽に旅行なんて出来なかったでしょうし、日数もかかったでしょうし、徒歩で苦しかったでしょうからね。

 


資料館で購入した冊子。一冊300円でした。

小学生でも読み易いように、読み仮名がふられていて、字も大きいです。
わかりやすいので、オススメです。

売店では、箱根の伝統工芸品である「寄木細工(よせぎざいく)」が、たくさん売られていました。

高いものは一万円程しますが、輪ゴム掛けなどの雑貨なら500円くらいで買えます。

奇麗な模様なので、オススメ♪

 

 

箱根関所周辺マップ。
関所を見学した私達は、そのまま芦ノ湖沿いにテクテクあるいて、恩賜箱根公園へ行きました。

箱根関所からは、徒歩10分くらいです。

 

 

恩賜箱根公園から見た富士山。

ちょっと雲がありますが、富士山を拝めて良かった!

 

この後、テクテクと1kmほど歩いて元箱根港周辺でお昼御飯を食べた後、箱根旧街道杉並木道と、石畳道を歩きました。

 

 

次が最後です。

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交通アクセス

私達は大涌谷、桃源台、芦ノ湖、箱根関所をまわったので、箱根町港から徒歩で向かいましたが、箱根湯本駅から行く方は、箱根湯本駅から箱根登山バスに乗り、元箱根で下車します。
元箱根でバスを乗り換えて、恩賜箱根公園か、箱根関所で下車します。
箱根登山バス路線図
箱根登山バス 時刻表・運賃検索

遠方から行く場合、小田原駅で新幹線こだまを降りて、箱根登山バスに乗り元箱根で下車。バスを乗り換えて、恩賜箱根公園か箱根関所で下車。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

車で行く場合、箱根関所専用の駐車場がありません。近くに、恩賜箱根公園があり、123台停められるので利用するとよいと思います。駐車料金は普通車・一時間ごとに310円。

フリー切符

公共交通機関で行く場合、箱根フリーパスがお得です。(小田急線の他、西武線、相鉄線からも買えます)
小田急線の発駅~小田原駅まで二日間(または三日間)の往復と、箱根の乗り物乗り降り自由(箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、海賊船、箱根ロープウェイ、箱根登山バス、小田急箱根高速バスと東海バスの指定区間)と、施設割引特典がついたもので、とてもお得です。
新宿から利用するならば、2日間有効で大人5140円、三日間有効で5640円です。
詳細は箱根ナビ 箱根フリーパスでご覧ください。
目的別のお得な切符もあります。

料金について

箱根関所と箱根関所資料館の2つ入れる共通券、大人500円。小学生250円。
箱根フリーパスを持っている場合、提示すると100円引きになります。
土日祝日は、小中学生は無料で入れます。
開館時間は9時から17時まで。12月から2月は16:30まで。入場は閉館の30分前まで。

近くの宿泊施設

箱根ホテル 富士屋ホテルレイクビューアネックス。箱根関所から550m。徒歩7分。

 

 

ザ・プリンス 箱根芦ノ湖。芦ノ湖畔のホテル。

お得で便利な、旅の予約サイト

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