今日は、神奈川県横浜市にあるフードテーマパークの「新横浜ラーメン博物館」を紹介します。
ラーメンは中国が起源ですが、世界初のラーメンフードテーマパークは新横浜にあるのです!
レジャー記
新横浜ラーメン博物館は、新幹線乗り入れの新横浜駅(JR東海道新幹線・JR横浜線・横浜市営地下鉄)から徒歩5分と、遠方から来る方にも交通アクセスが抜群に良いです!
車で行く方は、ラーメン博物館のすぐ隣や付近に有料駐車場がいくつかあります。
営業時間は、平日は11時から21時まで。土日祝日は10時半から21時まで。
フードテーマパークなので入場料金が必要で、大人380円、小中高校生は100円、小学生未満は無料。
到着したのが土曜日の11時半過ぎだったので、一階の展示は後回しにして、まずラーメンを食べることにしました。
地下一階への階段。
新横浜ラーメン博物館は1994年3月6日に開業したので、比較的新しい建物なのですが、日清チキンラーメンが発売開始された1958年(昭和33年)当時の街並みを再現しているため、昭和な雰囲気なのです!
昭和33年と言えば、大東亜戦争戦後13年目ですね。
「お父さんが3歳の頃の街並みか~」と言いながら階段を降りて、
地下一階に到着。黒板に各店舗の待ち時間を書いてくれていますし、スマホで待ち時間をチェックできるので、効率よく回ってください。
2023年冬の土曜日、午前11時半過ぎの賑わい。
【キッザニア東京】もそうですが、建物の中に町があるのは不思議で面白いですね。
「全国各地のラーメンを飛行機に乗らずに食べに行ける」をコンセプトに作られたラーメンの街は地下一階・地下二階に広がり、鶴亀町・蓮華町・鳴戸町の三つの町で構成されています。
私達が訪れた2023年冬は、龍上海本店、利尻らーめん味楽、支那そば勝丸、浅草来々軒、琉球新麺通堂、こむらさき、麺の坊 砦の、7店舗での営業でした。
「せっかくだから、なかなか行けない所のラーメン屋さんのを食べたいよね」と夫と相談して、北海道利尻島の「利尻らーめん味楽」と、熊本の「こむらさき」で食べることにしました。
「ラーメン味楽」は、飛行機とフェリーを乗り継ぎ8時間もかかるところにお店があり、本店の営業時間はたったの2時間30分!
「日本一(?)のハードルの高さを誇る」とも言われている島ラーメンなのです。
利尻本店は「ミシュランガイド北海道2012特別版、2017特別版ビブグルマン」に選ばれたそうです。
まずは店先にある券売機で食券を買います。
中学生以上は必ずラーメン一杯購入するのが入店の決まり。
いろんなラーメンを食べたい人は、レギュラーの5分の3サイズの「ミニ」をおすすめします。
20分くらい待って、入店。「焼き醤油らーめん」のミニ。650円。
日本三大昆布「利尻昆布」がたっぷり使われた旨味の濃いスープ。焼き醤油の風味と香りが食欲をそそり、ちぢれ麺がプリップリで美味しかったです。
メンマがめっっっっちゃ長い!
こちらは夫が注文した「宗谷の塩ラーメン 新横浜店限定」で、レギュラー1000円。
「創業者が考案した看板メニューの焼き醤油らーめんに並ぶ一杯を提供したい!」という思いで、一年の開発期間を経て、2021年10月8日に発売されたもの。
鶏の脂とコラーゲンのスープに、利尻昆布。優しい味わいで、スープをごくごく飲んでしまいました。
それにしても利尻らーめん味楽本店はめちゃ遠い! ここに行かないと食べられない味が、新横浜で食べられるのですから、皆様もぜひ、美味しい焼き醤油ラーメンをお召し上がりください♪
二件目に訪れたのは、元祖熊本ラーメンこむらさき。
こむらさきがお店を構えているのは、熊本の本店と、新横浜ラーメン博物館店の二店のみ。
こむらさきは、ラー博開業時(1993年)から現在(2023)まで、30年間もラー博で営業を続けている唯一のお店なのです!
王様ラーメンが人気とのことなのですが、ミニが無かったので、ラーメン(とんこつ)のミニを注文。
こちらが豚骨ラーメンのミニ、650円。見た目はこってりですが味わいは割とあっさり。豚骨主体ですが、鶏ガラをブレンドしたまろやかなスープなのだそうです。振りかけた秘伝ニンニクチップが食欲をそそる!
こちらは味噌とんこつラーメン。レギュラー950円。
私は和歌山県出身なので、和歌山ラーメン(醤油とんこつ)は食べたことがあるけれども、味噌とんこつは食べたことがないので、食べてみました。
まず、具沢山なのに驚き!
刻んだゴロゴロチャーシューに、たっぷりのコーン、もやし。スープは豚骨というより辛味噌味といった感じで、スパイシーでした。
こちらは沖縄の通堂。2001年、ご当地ラーメンがない地域に新たなラーメンを提案するラー博企画「新ご当地ラーメン創生計画」で誕生したお店です。沖縄のラーメンと言えば、かつおだしと紅ショウガ、豚肉ののった「沖縄そば」が有名ですね。あれこそがご当地ラーメンだと思うのですが、また違うのかな??? 違いを知りたい方は、ぜひ通堂で食べてください。
勝丸は、新横浜ラーメン博物館創業時にオープンしていたお店ですが、2003年に卒業。
2022年11月07日(月)に期間限定店としてオープンしました。勝丸は東京都目黒区にお店があるので、新横浜ラーメン博物館で食べれなかった人は目黒区に行くと良いです。
山形の赤湯からみそ龍上海ラーメン。こちらは元祖辛味噌ラーメンのお店で、中央に置かれた真っ赤な「からみそ」を調節しながら、徐々に溶かして食べるのだそう。
昼前から4時間近く新横浜ラーメン博物館に滞在していましたが、ずーーーーっと待ち時間が最長だったのが、こちらのお店でした。
私は辛いものが好きなので、ぜひこちらの辛味噌ラーメンも食べてみたかったのですが、夫とシェアしながらラーメンを四杯も食べた後だったので、「もう無理~。体がしょっぱいって叫んでいる!」状態だったので、やめておきました。
皆様も、体調と相談しながらいろんなラーメンを楽しんでください。
明治43年創業来々軒(らいらいけん)。こちらは、日本初のラーメンブームを起こした原点のお店です。
日本初のラーメン屋「来々軒」は1976年に閉店してしまったのですが、新横浜ラーメン博物館が調査・裹付けを行い、支那そばやが再現・運営をし、來々軒の末裔が承認するという3者で取り組むプロジェクトにより、2020年にここでオープンしました。
今は発祥地でもある浅草に店舗復活を目指しているそうですが、現時点で「来々軒」のラーメンを食べられるのはここだけです。
この復活したラーメンも食べたかったのですが、私の身体が叫ぶのです!
「もう塩分は、いらない~! みかんやリンゴをくれ~~!」
と(^_^;)
・・・ということで、また今度のお楽しみにしておきましょう。
博多とんこつの、麺の坊砦(とりで)は地下一階にあるお店。
2011年4月に新横浜ラーメン博物館にオープンしたのですが、2015年1月に卒業。2023年1月末に期間限定でオープンしました。
東京都渋谷区にもお店があるので、ラー博で食べられなかった方はそちらへ行くと良いです。
新横浜ラーメン博物館では、ご当地性・個性・話題性などの要素を考慮した「期間限定店」を3か月〜1年前後のスパンで展開しているので、現地に行く方は公式HPでどんなお店が出ているのかチェックして行くのをおすすめします。
ラーメン店は一通り紹介したので、次は他の見どころを紹介。
新型コロナウィルスの影響で閉店していましたが、バーもあるようです。
コーヒー泡盛を飲んでみたかった!
地下一階にある喫茶&スナックKateko(カテコ)。プリンやババロア、パフェ、クリームソーダー、コーヒーなどの軽食がいただけます。
お店をちらりと覗いたら、若い女の子がたくさんいました。
入りたかったのですが、私の身体が!!!
「こってりラーメンで脂をたっぷりとったのに、次はソフトクリームでまた脂をとるんかい~」
とささやいたので(?)、入りませんでした。
レトロなカフェメニューも美味しそうですが、りんごとみかんを置いてください~~!
もう40歳を超えた中年ボディに、こってり+甘々は無理じゃぁ(´;ω;`)
地下一階をブラブラと散歩。
暗くて、臭そう(ごめん)なのですが、1994年に開業したビルで街並みは装飾なので、全然臭くないですし、変な虫(G)もいません!
怪しげなキャバレーや、昔懐かしい郵便ポストや牛乳受け。中に入ってみたくなるけれども、入れません。
地下一階の、駄菓子屋「夕焼け商店」。
あげパンは土日祝日限定で、一つ110円。きなこと砂糖があったので、店員さんに「どちらが良く売れるんですか?」ときいたら、「どちらも完売します」とのことだったので、あっさりめのきなこを買いました。給食の揚げパンの三分の二くらいのサイズで、夫と半分こしたのでぺろりと食べれました。
駄菓子はザルに入れてお会計へ。「お菓子のまちおか」よりもちょっと高め。
くじや、アイスも売っています。メロンボールなつかしい~~!
大道芸、紙芝居、占いなども行われるので、訪れる前に公式HPで確認してください。
銭湯の暖簾をくぐると、
顔出しパネルが二個あり、階段をそのまま上りきると、
一階へ戻れます。写真はどんぶりコレクション。380点もあるそうです!
一階はミュージアムショップと、ラーメンの歴史を学ぶコーナー。ご当地ラーメンマップは見ているだけでヨダレが・・・。
上の写真は江戸時代に水戸光圀(水戸黄門)が食べたラーメンのようなもの。
麺はレンコンのでんぷん、スープは豚肉の塩漬けを乾燥熟成させたハムからとった出汁。レンコンのでんぷんで麺を作れるのが驚き。
水戸光圀は日本で最初にラーメンを食べた人なのだそうですが、日本で初めて中華麺(スープの有無は不明)が食べられたのは、室町時代なのだそうです。
ラーメンの歴史 映像ルームは10分間の上映。とても分かりやすかったので、ぜひ見てください!
ラーメンのルーツは中国の麺料理。
200年余りの鎖国を解いた翌年の1859年、日本が開港。世界各国の食文化が日本へ入ってきました。日本では1,200年も肉食が禁止だったのですが、開国と共に肉食も解禁。
中国の麺料理が日本に入ってきて、「南京(なんきん)そば」→「支那(しな)そば」→「中華そば」と呼び方も変わっていったそうです。
明治時代の1910年、東京都浅草で「来々軒(らいらいけん)」が日本初のラーメン店としてオープン。創業者は尾崎貫一郎で、横浜の南京町( 現在の【横浜中華街】)から中国人コックを13人引き連れて、11時から23時までの営業でした。繁忙期には一日3,000人近くの来客があったそうです。
当時のラーメン(南京そば)は豚肉の臭さが日本人にウケなかったため、日本風に醤油をスープに入れてみたところ、美味しく食べれたのだそう。中国の麺料理はチャーシューやメンマを具材として使用することは無く、味付けは塩味だったので、醤油スープにメンマとチャーシューの組み合わせの「日本風ラーメン」は、「来々軒」が発祥なのだそうです。
「ラーメンと言えば、浅草の来々軒!」だったのが、日本中にラーメンが広がるきっかけとなったのが大正時代の関東大震災。
【死者・行方不明者10万人超の、大正関東大震災から95年】の記事にも書きましたが、大正関東大震災は火災による被害が大きく、町が焼け野原になってしまったことで屋台が増加。さらに職人が地方に分散することになり、東京のラーメンや天ぷらが関西などへ広がることになりました。
しかし、第二次世界大戦の開始により食材は配給制度となり、来々軒は1943年に閉店。戦後の1954年に再開しましたが、1976年に閉店。2020年に資料などを基に再現し、新横浜ラーメン博物館で開店・・・という流れになるようです。
ラーメンと言えば忘れてはいけないのが、日清食品の創業者・安藤百福(あんどうももふく)さん。
戦後、寒そうに屋台のラーメンに並ぶ人々を見て「家で簡単に食べれないか」と考えだされたのが、世界初のインスタントラーメンであるチキンラーメンです。このあとラーメンはカップヌードルへと発展し、今や世界中で食べられる食品になりました。
ミュージアムショップには100種類のインスタントラーメン。
なぜかしら玉林園(ぎょくりんえん)のグリーンソフトが売られていました。和歌山名物のソフトクリーム。今年の帰省でイトコが「和歌山いうたらグリーンソフトやと思って♪ 食べて♪」と持ってきてくれたアイス。クリーミーな抹茶ソフトと違い、シャーベットのようにシャリシャリした粒を感じる、甘めの抹茶アイスです。・・・そういえば、実家から自転車で20分の距離に、和歌山ラーメンの名店「井出商店」があるのに、一度も食べに行ったことがないなぁ。今度行ったら、またブログに書きますね♪
他に、チャーシューに糸を巻く無料コーナーと、
麺あげ体験コーナーがありました。
青竹打ち 麺作り体験。私が訪れた時は、外国人観光客が2組体験しており、スタッフが英語で褒めていました! 料金が一人4,000円とちょっと高めなのですが、良い思い出になるでしょう。
ここでラーメン作り体験をして、日進カップヌードルミュージアムでチキンラーメン作りをすると、ラーメン作りに詳しくなれるかも・・・。
楽しいおでかけになりますように♪
(これは2023年のレジャー記です)
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交通アクセス
新横浜駅(JR東海道新幹線・JR横浜線・横浜市営地下鉄)より徒歩5分。横浜市営地下鉄8番出口より徒歩1分。
車で行く場合、有料駐車場あり。
料金
大人380円。小中高校生は100円、小学生未満は無料。
営業時間は、平日は11時から21時まで。土日祝日は10時半から21時まで。