面白いお店や、地域の名物、世界の料理が食べられるお店を紹介する「グルメ」カテゴリー。
今日は、東京で、美味しいロシア料理が食べられるお店を紹介します。
ロシア連邦は、日本のご近所。首都はモスクワ。
ロシアの領土は、旧ロシア帝国およびソビエト連邦の大半を引き継いでおり、ヨーロッパからシベリア・極東に及ぶ面積は1709万平方キロメートル以上と世界最大! 資源大国でもあります。
ロシアで有名なものと言えば、マトリョーシカ、ボルシチ、ピロシキ、ビーフストロガノフ、ウォッカ、バイカル湖、シベリア鉄道・・・などなど。
モスクワの聖ワシリイ大聖堂(赤の広場に立つロシア正教会の大聖堂。世界遺産)に行きたい・・・。
冬のエカテリーナ宮殿も美しいですね!(世界遺産)
クラシック音楽が好きな人でロシアと言えば、やっぱりチャイコフスキーでしょう!
白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り人形は、みんな聞いたことがある超有名曲。
有名な曲と言えば、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」も外せないですね。フィギアスケーターの浅田真央さんが、2014年のソチオリンピックのフリースケーティングで選んだ曲として有名。(真央ちゃんが泣いた時、私もめっちゃ泣いた。今でも泣ける)
ロシア民謡も、みんな一度は聞いたことがあるはず。
美味しいロシア料理が食べられるお店がある場所は、東京都府中市。
府中駅から徒歩3分ほどに、ロシア料理店「ロシアレストランペーチカ」があります。
セントラルプラザというビルの二階へ。
ランチタイムは11時半から14時半。ディナータイムは18時から22時です。
店名の「ペーチカ」とは、ロシアの暖炉兼オーブンのことで、2019年5月にオープン。
「本格的なロシア料理がいただける」と、東京在住のロシア人にも人気のお店なのだそう。
お店入り口。
私達が訪れたのは土曜日の11時半過ぎでした。
お店に入ると、可愛いマトリョーシカとロシア国旗がお出迎え。
棚にもたくさんのマトリョーシカ。
マトリョーシカはロシアの民芸品で、人形の中から一回り小さな人形が出てくる面白い造りです。4~5層構造が多いようですが、お店の棚のマトリョーシカは9層構造!
ちなみにマトリョーシカの名前の由来は、女性の名前なのだそう。
ロシアの民芸品として有名なマトリョーシカですが、日本と関わりがあるとする説もあるようです。
マトリョーシカとそっくりな、神奈川県箱根町の「箱根七福神」。
明治時代に日本に来ていたロシア正教の正道士が箱根を訪れた際に、「箱根七福神」を手土産として持ち帰り、これがマトリョーシカ誕生につながったのだそうです。(諸説あり)
(上の画像は高田屋顕彰館HP より拝借。←こちらのHPの「嘉兵衛物語」をぜひお読みください。高田屋嘉兵衛は江戸時代後期に日露交渉の間に立ち、事件解決へ導いた人です。ロシア人のリコルドは著書の中で、嘉兵衛を「日本にはあらゆる意味で人間という崇高な名で呼ぶに相応しい人物がいる」と称えたそうです)
オシャレな店内。
ランチセットは四種類。(2022年のものです)
ランチセット全てに、サラダ、パン、ボルシチ、デザート、ロシアンティーがついてきます。
私達はボルシチセット(1200円)、きのこのつぼ焼きセット(1500円)、チキンストロガノフセット(2000円)を注文。せっかくだからデザートもちょっと豪華にしようと思い、165円追加してミニブリンチキとミニありづかケーキに変更しました。
単品メニューからは、ペリメニ6個入り(800円)と、ピロシキ(300円)を注文。
ペーパーランチョンマットにはロシア語が書かれてあり、料理を待っている間楽しめました。
ダスビダーニャ(さようなら)、スパシーバ(ありがとう)は、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
まず最初にサラダが運ばれてきました。右のピンク色の塊がハムに見えたのですが、芋でした。ほくほくして美味しかったです。サニーレタスにかかっている緑色のドレッシングも、美味!
次にやって来たのはボルシチ。色鮮やかですね。あまりにも真っ赤っかなので、ビックリしました!
ランチセットで「ボルシチセット」を頼むと、写真のように大きなお皿で出てきます。
こちらが、きのこのつぼ焼きセット、チキンストロガノフセットについてきた、カップボルシチ。
色がすごく濃いので味も濃いのに違いないと思ったのですが、すごく優しい味でした。野菜もたくさん入っていて体に良いですし、サワークリームの酸味がこれまた絶妙!
ボルシチのスープが真っ赤なのは、ビーツ(ビート)という赤いカブが入っているからです。
ボルシチの色の元であるビーツ。
ボルシチはウクライナからロシア南部が発祥で、東スラヴ人(ロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人など)の料理です。
ボルシチの誕生と発展を理解するには、歴史を紐解く必要がある。
もともと現在のロシア・ウクライナ・ベラルーシの地には、9世紀後半から13世紀まで東スラヴ民族などによる「キエフ・ルーシ」という国家が存在したが、モンゴルの西征よって崩壊した。その後、モンゴルが衰退すると東スラブ民族による国家が再興された。その中心となったのがモスクワ大公国、のちのロシア帝国である。
この過程で、地域の中心はキエフからもっと北のモスクワへと移動する。結果、農業が盛んな南部の野菜が北部へ伝わる。一方で、北部で食べられていたハナウドの汁物が南へ伝わり、両者が融合して、ボルシチの原型へと至ったわけである。
フランスの「ブイヤベース」、中国の「フカヒレスープ」、ロシアの「ボルシチ」とタイの「トムヤムクン」の4つは、世界三大スープなのだそうです。(みそ汁も加えて欲しい~)
ランチセット全てについている、自家製黒パン。もちっとして美味しかったです。
ランチセットで一番高いチキンストロガノフ。お皿の端っこに乗っているのは紅ショウガではなくて、ビーツで色付けしたキャベツ。
チキンストロガノフは、チーズの濃厚な味わいと、キノコの風味がフワ~~ンと鼻に抜ける、大変美味な一品でした。
見た目がきのこな、「きのこのつぼ焼き」はカワイイ一品。
上に乗っかっているパンをパカッと開けると、アツアツの美味しいソースがたっぷり。このソースにパンを浸して食べます。キノコの風味の強い、とても美味しいお料理でした。きのこグラタンが好きな方は、絶対に好きな味です。
次は単品メニューから注文したピロシキ。
ふかふかのパン生地の中には、挽肉、タマネギ。
コロッケに入っているお肉の味で、とても美味しかったです。
これを嫌いな人はいないでしょう!(断言)
「外国の料理ってなんだかな~」と思っている人や、小さな子供もバクバク食べちゃう一品。
ピロシキには、焼くバージョンと揚げるバージョンがあるようで、中国に近いところでは蒸したり揚げたり、ヨーロッパに近い地域は揚げたり焼いたり。シベリア鉄道で旅をすると、ウラジオストクでは蒸しや揚げが多く、終点に近づくと、焼きタイプが多くなっていくそうです。
ペリメニ。
これがめちゃウマ!!!
ボルシチも美味しかったけど、ペリメニのおいしさは家族全員が「ウンマーーイ!」と絶賛。
ロシア風水餃子といった料理で、サワークリームとの相性が抜群!
なんでもロシア人はサワークリームが大好き。マヨネーズの消費量は世界一なのだそうです。スーパーでは壁一面に100種類のマヨネーズが並んでいるそうなので、マヨラーはぜひロシア料理を食べてください。
ちなみに息子はマヨネーズが大嫌いなのですが、サワークリームはOKのようで、サワークリームがたっぷり乗っかったボルシチもペリメニも美味しそうに完食しておりました。
最後はデザート。
ロシアンティーと、ミニありづかケーキ。
ロシアンティーはラズベリージャムと蜂蜜入りで、甘酸っぱい味がします。
ありづかケーキは、ケシの実を散らしてありづかに見立てた、ロシア では誰でも知っている王道のケーキなのだそうです。
ケーキと言うよりかは、濃厚な甘さのクッキーといったデザートで、甘酸っぱいロシアンティーとの相性が抜群。
もう一つのデザートのミニブリンチキ。添えられているのはサワークリーム。
食後のデザートは軽めがいいという方は、こちらのミニブリンチキかヨーグルトがオススメ。
ロシアレストランペーチカのオーナーの前田奉司さんは、5回にわたりのべ22年間ロシアに駐在し、50年以上ロシアの人たちと交流してきたそうです。ロシア現地、特に極東ロシアの人々があたたかく受け入れてくれるものの、一般に日本人のロシアに対する認識が薄くネガティブな印象が抜け切れていないことに残念な思いがしたそうです。そこで、日本とロシアが互いを正しく理解するための交流の場として、このレストランを創業。開店から一年間は、日本での経験が長いロシア人シェフに手ほどきを受けたそうです。
初めてのロシア料理でしたが、とても美味しかったので、ぜひ皆様もロシア料理をお楽しみください。
(この記事は2022年のものです)
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