【井の頭自然文化園②】 小さな遊園地つきの動物園(本園)で、リス園や彫刻館がある。追悼ゾウのはな子

【井の頭自然文化園① 水生物園】の続きで、東京都武蔵野市の「井の頭(いのかしら)自然文化園」の紹介です。

今日は本園(動物園)を取り上げます。

レジャー記

井の頭(いのかしら)自然文化園へ公共交通機関で訪れる場合、JR中央線「吉祥寺駅」下車 徒歩5分か、京王井の頭線「井の頭公園駅」下車 徒歩1分です。

車で行く場合、有料駐車場があります。

入場料は、大人400円、中学生150円、小学生以下は無料。東京都内在住の中学生は無料だそうです。(生徒手帳必要)
開園時間は、9:30~17:00で、月曜日が休園。

 

 

ここは、東京ミュージアムぐるっとパス対象施設です。

 

 

井の頭自然文化園は、道路を挟んで本園の動物園と、分園の水生物園に分かれています
16時をすぎると動物園から水生物園への入園、水生物園から動物園への入園ができなくなるので、早めに行きましょう。

 

 

水生物園は前回取り上げたのでご覧ください。

 

今日取り上げる動物園(本園)は、前回取り上げた「水生動物園」よりも広く、動物だけではなく、彫刻館、資料館、植物園もあります

 

本園入り口。

 

飲食店の「ゾウ型チキンライス」がとても可愛くて食べたかったのですが、息子の帰宅に間に合うように帰らないといけないので、ご飯抜きで散策。

 

 

からっぽのゾウ展示場。

「井の頭自然文化園」といえば、雌のアジアゾウ「はな子」。

第二次大戦後に初めて日本にやって来たゾウであり、2013年1月に66歳でアジアゾウの国内最高齢記録を更新しましたが、2016年5月26日に亡くなりました。

 

 

ゾウ舎前に「はな子」の実物大パネルがあるので、記念写真が撮れます。

 

 

ゾウ舎の中には、はな子をしのぶ方からの、たくさんの手紙や絵が飾られていました。


詳しいことは、ウィキペディア はな子を見ていただくとわかるのですが、印象的だったのは移動動物園で日本各地を回ったことと、殺人ゾウの烙印を押され処分を迫られたことでしょうか・・・。(ゾウ舎に侵入した男性と、飼育員の二人を死亡させた)

 

鎖に繋がれ、石を投げられ、ストレスからやせ細り・・・と記述を見ると、知能の高いゾウだからこそ、さぞかし苦しかっただろうなぁ・・・と、胸が痛みます。

 

2015年10月にはカナダのブロガーが「コンクリートの中、一頭だけで立ち尽くしている」とブログ上で発信し、国際的な署名活動が行われ、45万人以上の署名が集まりました。

その翌年5月26日に、呼吸不全で死去。

 

 

はな子が、幸せだったのか、辛かったのか、わかりませんが、空っぽのゾウ舎の前に立ち、はな子をしのぶお客さんの絵やメッセージを見ていると、「大事に思われていたんだなぁ・・・」と思いました。

 

今頃、はな子は天国で、どうしているかな。

神奈川県横浜市の【野毛山動物園】で飼育されていた、ラクダのツガルさん(世界最高齢のフタコブラクダだった)と、仲良くしているかしら・・・。

 

 

2017年5月の完成を目指して吉祥寺駅前にはな子の銅像が建設されることになったそうで、園内では、銅像の募金活動も行われていました。

 

 

 

動物園で楽しかったのは、リス。

リスコーナーの中で放し飼いにされているので、足元まで来てくれます。

リスが好きな方は、ちょっと遠いですが、同じく東京都の町田市にはリス園があり、エサやりが出来ます。

→→【町田リス園】の記事はこちら・・・東京都町田市。

 


カピバラが人気のようでした。

 

 

 


モルモットに触れ合えるコーナーがあったのですが、【井の頭自然文化園 水生物園のカイツブリ】を見すぎて、締め切り時間ちょうどに到着してしまったため触れ合えず。

お出かけ前に公式HPで、ふれあいコーナーの時間をチェックしてくださいね。

 

 

初めて見た動物が、フェネック。

世界で一番小さな狐の仲間で、砂漠に住んでいるのだそうです。

夜行性の動物なので、丸くなって寝ていました。寝顔も可愛いなぁ。

 

 

 

顔出しパネルもフェネック。

 

 

動物園の本園には、小さな遊園地があります。


安いですね~~~。

 

 

 


人気はミニ電車です。

 

コイン乗り物が一回50円で安かったので、娘を乗せてあげたのですが思ったよりも勢いよく左右に揺れるので、

「お、お、お、お、お、おりるーーー!」

と、手を空中でブルブル震わせて絶叫。

 

 


娘がうろたえるのを見たのは初めてで、私も驚きました・・・。

 

 

こちら、彫刻園の奥にある加藤清正(かとうきよまさ)像。

熊本城の城主だったことや、築城の名手で有名。

 

 

童心居。


「赤い靴」「シャボン玉」などの童謡を作詞した野口雨情さんの書斎を移築したものです。中でお茶会が開かれていました。

作詞をした野口雨情さんの長女が生後7日で死んでしまったため、「童謡 シャボン玉」は、亡くなった娘に対する鎮魂歌なのでは・・・とも言われているそうです。

 

童謡「シャボン玉」の作曲をなさった中山晋平さんの記念館が、静岡県の熱海梅園内にあります。

 

「赤い靴」と言えば、横浜山下公園の「赤い靴はいてた女の子の像」を思い浮かべる方も多いと思いますが、像のイメージとなった詩を作ったのが野口雨情さんです。

→→山下公園の記事はこちら・・・横浜市。

 

 

本園の奥には、彫刻館A館とB館があります。

追加料金なしで無料で入れ、北村西望さんの作品が見れます。

中は写真撮影禁止なので写真を貼れませんが、長崎の平和記念像は巨大で驚きました。

9.7mもあるそうです。

 

 (平和記念像 作者の言葉)
あの悪夢のような戦争
身の毛もよだつ凄絶悲惨
肉親を 人の子を
かえり見るさえ耐え難い眞情
誰か平和を祈らずにいられよう
ここに全世界平和運動の先駆として
この平和記念像が誕生した
山の如き聖哲
それは逞しい男性の健康美
全長32尺余
右手は原爆を示し 左は平和を
顔は戦争犠牲者の冥福を祈る
これ人種を超越した人間
時に仏 時に神
長崎始まって 最大の英断と情熱
今や人類最高の
希望の象徴

と、近くの紙にありました。

 

 

この紙は、平和記念像の近くに置いてあったので、自由にいただけます。

訪れる人があまりいないのですが、ぜひ、ご覧ください。

 

 

横浜市の【こどもの国 雪印こどもの国牧場】でも、戦争と平和、子供の健やかな成長について考えさせられましたが、井の頭自然文化園でもいろいろ考えさせられました・・・。

 

どうか、平和な時代の中、子供達が、穏やかに、健やかに、育ちますように・・・。

 

 

(このレジャー記は2016年です)

 

関連記事

→→井の頭自然文化園① 水生動物園の記事はこちら・・・前回の記事

→→井の頭恩賜公園。かいぼりと、昆虫缶詰自動販売機・・・時期により、カイボリが見られます。

交通アクセス

前回と同じなので、井の頭自然文化園①の記事でご覧下さい。

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