今日は、5月3日から6日にかけて行われた、東京都府中市大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」を紹介します!
新型コロナウイルスの影響で、4年ぶりの開催となり、大変賑わっていました!
参拝記
大國魂神社は東京五社のうちの一社で、東京五社とは、
です。(上の青文字は、それぞれ参拝記に繋がっているのでご覧ください)
大國魂神社は東京都府中市にありますが、他の四社は全て東京24区内にあります。
大國魂神社への交通アクセスは、京王線 府中駅から徒歩5分。または、JR・南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分。車で行く場合、境内に無料駐車場の他、タイムズの有料駐車場がありますが、祭り期間中は閉鎖されてしまうので、公共交通機関で訪れましょう。
大國魂神社は1,900年の歴史がある大変古い神社で、武蔵国の総社です。武蔵国の一之宮から六之宮までを合わせ祀るため、古くは「六所宮」とも呼ばれていました。神社の参拝記は以前記事にしましたので、ご覧ください。
今日は、大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」のみを紹介します。
府中本町駅前に出ていた、くらやみ祭の案内看板。
くらやみ祭は、武蔵国の国府(政治的中心都市)で行われた国府祭が由来となっています。
祭りの開始は4月30日の品川海上禊祓式からで、5月1日は祈晴祭、2日は御鏡磨式。お祭りが盛り上がるのは5月3日からで、午後六時から大國魂神社前のけやき並木通りで、府中囃子の競演会が開かれます。
次に20時から旧甲州街道で行われるのが、競馬式(こまくらべ)。
府中市役所前の交差点と大國魂交番の間の200mを、四頭の御神馬が3往復します。
一之駒はムイトオブリガード、二之駒はショウナンライズ、三之駒は二三月、四之駒はネコパンチでした。ネコパンチは以前、東京競馬場で娘を乗せてくれた誘導馬です。
武蔵国府の周辺は良質の牧場が多くあり、武蔵国府の国司は朝廷や幕府に献上するために良馬を府中に集めて馬場で走らせ、検閲選定していました。この行事が「競馬式(駒くらべ)」で、約千年以上続けられている古式です。(検閲が由来なので、速さを競うものではない)
翌日の5月4日は、子供神輿連合渡御。府中市内の約20町会の子供神輿で、将来本物の神輿を担ぐ日を楽しみにしているのだそう。
子供神輿の後、12時半から14時半に大鳥居前で行われるのが、萬燈(まんとう)大会。
昭和54年(1979)から始められた大会で、市内各町青年が制作した花萬燈の美しさや、回し方を競い合います。一番最初に回すのは前回の優勝団体なので、萬燈大会を楽しみたい方は早めに行きましょう!
萬燈の重さは35~50kgもあり、男性が力強く、時には上下に弾みをつけてグルグル回す様は美しく、迫力がありました!(途中でこけてしまうハプニングも)
4日の午後5時から太鼓の競演。午後6時から午後9時は市内各町の山車(だし)が大鳥居を中心に旧甲州街道を東西に巡行する山車行列が行われます。
山車(だし)は全部で22台もあります!
祭り会場で配られていたパンフレットに、全ての山車の写真、製作年、地区名が載せられていたので、ぜひもらいましょう。
次から次へと山車がやってきて、見飽きなかったです!
翌日の5月5日は、祭りが最も賑わう日です。
12時半に道清めの儀、14時半から太鼓送り込み、15時半に汐盛講送り込み、15時半に非公開の動座祭、18時から21時は神輿渡御が行われます。
日本最大級の大太鼓を、野球のバットのようなバチで、ド~~~~~~ン!!!!と叩きます。
6張りの大太鼓が打ち鳴らされ、祭りの最大の見どころである「おいで」と呼ばれる神輿渡御が行われる様は圧巻!
神輿は、一之宮~六之宮神輿、御本社神輿、御霊宮神輿の全8基で、こちらもパンフレットに写真が載っていたのでもらいましょう! すごく美しいです!
神輿渡御中、街の歴史や御祭神のアナウンスが流れ、「武蔵国」を学ぶこともできます。
ちなみに武蔵国とは、現在の東京都と埼玉県及び神奈川県の川崎市、横浜市にあたる地域。
大國魂神社で祀られている祭神は以下の通り。
中殿
大國魂大神 (おおくにたまのおおかみ) – 主祭神。大国主神と同神とされる。
御霊大神 (ごりょうおおかみ)
国内諸神東殿
一之宮:小野大神 – 小野神社(東京都多摩市)
二之宮:小河大神 – 二宮神社(東京都あきる野市)
三之宮:氷川大神 – 氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)西殿
四之宮:秩父大神 – 秩父神社(埼玉県秩父市番場町)
五之宮:金佐奈大神 – 金鑚神社(埼玉県児玉郡神川町)
六之宮:杉山大神 – 杉山神社(神奈川県横浜市緑区)
私は三日間のうち、いくつかの行事しか見なかったのですが、祭りの流れは下のようになっているので、全て見たい方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
関東三大奇祭の一つである「くらやみ祭」は70万人もの人出があり、駐車場や境内に出された屋台は500店舗以上で、大変混雑します!
参道の両側に屋台が出ているものの、ギュウギュウ。
こちらは大國魂神社のタイムズ駐車場。普段は180台停められる有料駐車場ですが、祭り期間中は閉鎖され、一面に屋台が並びます。
参道はとにかく狭くて疲れてしまうので、屋台を楽しみたい方はタイムズ駐車場側へ行きましょう。スペースに余裕があり、少し休むことができます。ゴミはあちこちに備え付けられたゴミ袋へ入れましょう。
私たちは一本500円の霧島ハム生フランクフルトと、
一つ500円の10円パン(味はチョコ、カスタード、あんこ、チーズ)を食べました。他に400円のチョコバナナと、一本120円の団子も食べました。
焼きそば、たこやき、ベビーカステラ、けずりいちご、串焼き、鳥かわチップス、ケバブ、たいやき、きゅうりの浅漬け、りんごあめ、あんずあめ、いちごあめ、金平糖、かき氷、あゆの串焼き、おでん、じゃがバターなどなど、おいしそうなにおいがぷんぷんしていました。
遊びの屋台は、
スーパーボールすくい、
くじびき、
お面、射的、めだかすくい、金魚すくい、ヨーヨー釣り、宝石屋さん、手相診断などがありました。
お面は1,000円でした! キツネのお面を勧めたのですが、「怖いからいやー」と言い、マイメロディのお面を買った娘。
なんとお化け屋敷まである!!!
入場料は高校生以上の大人600円、子供500円、幼児300円。ただし、高校生は制服着用の場合、子供料金にしてくれるそうです。
飲食・遊びの屋台は暗くなっても開いているのですが、植木市を見たい方は明るい時間帯に行きましょう。
野菜・サツマイモの苗の他、カーネーションやバラ、アジサイなどもたくさん売られていました。
かなり混雑していたのですが、馬が走り、萬燈大会があり、お囃子、山車、神輿・・・と見どころたくさんでとても楽しかったですし、地域の歴史も学べた大國魂神社例大祭「くらやみ祭」でした。
祭りが開催できる平和な世であることに感謝。
前回、【府中市郷土の森博物館】を取り上げたので、その流れで同じく東京都府中市の大國魂(おおくにたま)神社を取り上げます。 ここは東京五社の一つで、毎年5月に行われる「くらやみ祭」と、11月に行われる酉の市(とりのいち)で有名です。 […]
(これは2023年の祭りです)
関連記事
府中市の観光記事です
→→【大國魂神社】 武蔵国の総社。東京五社の一つ。1900年以上の歴史がある。樹齢1000年の銀杏と、武蔵国府跡について
→→府中市郷土の森博物館・・・常設展として「くらやみ祭り」の御輿などの展示があります。
→→【JRA 東京競馬場(府中市)】 競馬をしなくても楽しめる! 無料乗馬体験とJRA競馬博物館が楽しい!・・・すぐ近くです。
東京五社の記事はこちらからどうぞ。
→→明治神宮の記事はこちら
→→東京大神宮の記事はこちら
→→靖国神社の記事はこちら
→→日枝神社の記事はこちら
祭りの記事です。
→→【小田原ちょうちん祭り】 童謡「おさるのかごや」にも登場する、小田原提灯は機能的だった
→→【青森ねぶた祭り①】 好きだんず、青森ねぶたぁ~♪ アスパム裏の「ねぶた小屋」で記念撮影
→→【五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)祭り①】 山車の出陣は、ぜひ見てください!
→→【弘前ねぷた祭り】 総数約80台! 県内最多のねぷたが運行される
交通アクセス
京王線 府中駅から徒歩5分。または、JR・南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、境内に無料駐車場の他、タイムズの有料駐車場があります。
近くの宿泊施設
ホテルコンチネンタル府中。府中駅から徒歩3分。