【日枝(ひえ)神社】 東京五社の一つ。皇居・江戸城の鎮守で、裏鬼門(南西)を守っている

明日、初詣に行く方もいるかと思うので、東京五社の中で唯一まだ記事を書いていなかった赤坂の「日枝(ひえ)神社」について書きます。

 

私が参拝したのは10月の一番最後の祝日で、結婚式や七五三でとても賑わっていました。

参拝記

東京五社と呼ばれる神社は、

  1. 日枝神社・・・東京都千代田区永田町
  2. 【明治神宮】・・・東京都渋谷区代々木
  3. 【東京大神宮】・・・東京都千代田区富士見
  4. 【靖国神社】・・・東京都千代田区九段北
  5. 【大國魂神社】・・・東京都府中市

です。(上の青文字は、それぞれ参拝記に繋がっているのでご覧ください)

大國魂(おおくにたま)神社だけ東京都府中市なので離れているのですが、他の四社は23区内にあるので一日でまわれます。

 

 

日枝神社の最寄り駅はいくつかあるのですが、私は国会議事堂駅から行きました。

丸の内線ホームから千代田線ホームへ出て、出口の5番へ抜けたのですが、

「え・・・、え・・・え~~??? どうなってんのこれ」

と思うほど、地下へ地下へひたすら下ります。

千代田線のホームは地上からの深さが37.9mあり、東京メトロの駅では一番深い場所にあるそうですよ。(都営地下鉄大江戸線の六本木駅のほうが深い場所にある。日本で最も深い駅は、青森と北海道を結ぶ青函トンネルの海底駅)

帰りは、赤坂駅から帰ったのですが、こちらのほうが近いな~と思いました。

あまり歩きたくない方は、赤坂駅、溜池山王駅から行くのをオススメします。

 

 

 


境内図を見ていただくとわかるのですが、境内には鳥居と門がいくつかあります。
私は山王鳥居をくぐり、表参道(男坂)を上がって神門から入りました。

 

 

 

 

神門。

 

 

 

皇居(昔は江戸城)の裏鬼門を守る神社なので、「皇城之鎮」の文字がありました。


江戸幕府を開いた徳川家康は、天海僧正からのアドバイスを受け、陰陽五行説にある「四神相応」の考えを元にして、江戸城を中心に結界を張りました。

 

日枝神社にて、例年6月に行われる山王祭は大変有名で、神田祭と三社祭りを加えて江戸三大祭と言われています。

これらの祭りは、天海により【江戸城】の鬼門と裏鬼門を浄める意味づけもされていたそうです。

江戸城の位置は、寛永寺・【神田明神】【増上寺(ぞうじょうじ)】を結ぶ直線と、【浅草寺】と日枝神社を結ぶ直線とが交差する地点にあったとされ、天海が鬼門・裏鬼門の鎮護を非常に重視していた・・・と考えられているそうです。

 

 

神門の裏側(社殿側)には、神猿像があります。こちらは父猿。

神猿と書いて「まさる」と読むそうです。

「さる」という音から「勝る(まサル)」「魔が去る(まがサル)」、猿(サル)は「エン」とも読めることから、縁結びにもご利益があるそうです。

 

 

 

こちら、反対側の母子猿。

七五三と結婚式で社殿前はすごい人だったので、お参りだけで写真には撮りませんでしたが、社殿の左右にも神猿像があります。

 

 

 

社殿。
ご祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、国常立神(くにのとこたちのかみ)、伊弉冉神(いざなみのかみ)、足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)です。

 

800年ほど前に建てられた神社で、古くは滋賀県・比叡山のふもとにある日吉大社が、全国に広まったことで創建された神社です。

→→【日吉大社】 日吉・日枝・山王神社の総本社の記事はこちら(大津市)・・・織田信長による焼き討ちで燃やされた。

 

 

 

国常立神は天地開闢の際に出現した神様とされています。伊勢神宮外宮、玉置神社も、国常立神をお祭りしています。

 

 

ほかに、山王稲荷神社、八坂神社、猿田彦神社の末社があります。
「お導きの神様」である、サルタビコノカミを祀った猿田彦神社の総本宮が三重県伊勢市にあります。

→→猿田彦神社と佐瑠女神社の記事はこちら(伊勢神宮内宮から歩いて行けます)

 

 

 

帰りは南神門から出て、赤坂駅方面へ出ることに。
驚いたのですが、エスカレーター完備です。
足の悪い方は、山王鳥居から境内に入ると良いかと思います。

 

 

山王鳥居。
神社の境内側から録りました。

 

 

 

日枝神社の総本宮は、滋賀県大津市にある「日吉大社」です。こちらの記事も併せてお読みください。

次の記事はこちら

前回の続きで、滋賀県の琵琶湖一周旅行の二日目の行程です。 全国の白髭神社の総本社である白髭神社へお参りした後、琵琶湖大橋米プラザで休憩し、日吉大社へ向かいました。 →→2018年5泊6日滋賀県琵琶湖一周旅行記の行程はこちら・・・レン[…]

(この参拝記は2016年です)

関連記事

日枝神社から徒歩5分のところに首相官邸があります。国会議事堂はさらに15分ほど離れたところ。
国会議事堂、首相官邸の記事はこちら(千代田区)

 

東京五社です。
東京大神宮の記事はこちら
靖国神社と遊就館の記事はこちら
明治神宮の記事はこちら
大國魂神社の記事はこちら(府中市)

 

旧・江戸城と、天海が関わった神社仏閣。
→→旧・江戸城本丸跡(皇居東御苑・江戸城天守跡)。 江戸は結界で守られていた。(千代田区)

日枝神社の記事はこちら (千代田区)・・・江戸城の裏鬼門(南西)を守る
神田明神の記事はこちら(千代田区)・・・江戸城の鬼門(北東)を守る。江戸の総鎮守。
増上寺と、徳川将軍霊廟の記事はこちら(東京タワーの隣)
寛永寺・清水観音堂の記事はこちら(上野。天海が創建しました)

上野東照宮(上野。こちらも天海が創建しました。東照宮のご祭神は江戸幕府を開いた徳川家康です。)
金龍山浅草寺・・・都内で最古の寺。江戸幕府の祈願所。

交通アクセス

地下鉄(千代田線)赤坂駅(出口2)徒歩3分
地下鉄(南北線・銀座線)溜池山王駅(出口7)徒歩3分
地下鉄(千代田線)国会議事堂前駅(出口5)徒歩5分
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

近くの宿泊施設

ザ・キャピトルホテル東急。日枝神社の隣。

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