【東京国立博物館 本館】  日本最古・最大の博物館! 美術・工芸品の国宝の約10%、重要文化財の約6%を収蔵!

今日は、東京都上野にある東京国立博物館の本館を紹介します。

私が訪れたのは2023年の夏休みで、東京国立博物館の平成館で行われていた【東京国立博物館 特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」】が目当てでした。

特別展チケットは常設展の料金込みだったので、続けて紹介したいと思います。

見学記

上野駅から東京国立博物館までは、1km。徒歩13分ほどの距離です。車で行く場合、周辺の有料駐車場を利用しましょう。

 

 

広大な【上野恩賜公園】の北の端に位置する東京国立博物館に到着。

開場時間は9時30分~17時00分。

チケット料金は、一般1,000円、大学生500円。

私が訪れた時は特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」開催中だったので、一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円で、中学生以下は無料でした。入館の際に学生証が必要とのこと。

 

 

ちなみに、東京国立博物館はいろんな建物が建っていてめちゃくちゃ広いです!

1872年(明治5年)に創設された日本最古・最大の博物館で、本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5つの展示館と資料館その他の施設からなります。収蔵数も豊富で、美術・工芸品の国宝の約10%、重要文化財の約6%がここに収蔵されています!

 

 

特別展が行われていた平成館(マップ左上)は二回にわたって紹介したので、過去記事をご覧ください。

ちなみに、平成館と本館は通路(赤い四角で囲ったところ)で繋がっています。

 

 

東京国立博物館は特別展示・催し物を頻繁にしていますし、総合文化展は毎週のように展示替えをするので、訪れる前に必ず公式HPをチェックして行きましょう!

 

 

今日紹介するのは、東京国立博物館の本館(日本ギャラリー)です。なんとこの建物自体、重要文化財!

 

 

本館中央ホール。雰囲気が良いので、階段で記念撮影する方がたくさんいました。

本館の展示室は1・2階に計26室あり、日本の絵画、彫刻、工芸、書跡が展示されています(普段閉鎖・転用されている室を含む)。

 

 

●二階の展示
1-1: 日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳
1-2: 仏教の興隆―飛鳥・奈良
2: 国宝室
3-1: 仏教の美術-平安~室町
3-2: 宮廷の美術―平安~室町
3-3: 禅と水墨画―鎌倉~室町
4: 茶の美術
5・6: 武士の装い―平安~江戸
7: 屛風と襖絵―安土桃山~江戸
8-1: 暮らしの調度―安土桃山・江戸
8-2: 書画の展開―安土桃山~江戸
9: 能と歌舞伎
10: 浮世絵と衣装―江戸

 

●一階の展示
11: 彫刻
12: 漆工
13-1: 金工
13-2: 刀剣
13-3: 陶磁
14: 特集
15: 歴史の記録
16: アイヌと琉球
17: 保存と修理
18: 近代の美術
19: みどりのライオン 体験コーナー(教育普及スペース)
20: ミュージアムショップ

 

 

ものすごくボリュームがあるので、丁寧に見ていくと一日かかりそうですね。

 

 

展示も素晴らしいのですが、本館でぜひ見て欲しいのがラウンジのモザイクタイル!

2022年3月で創立150周年を迎えた歴史ある建物なので、あちこち観察してください。

 

 

 

 

では、いくつか展示物の写真を張っていきます。

 

平安時代に作られた不動明王立像。

 

 

90cmほどの、鎌倉時代に作られた阿弥陀如来立像。

 

 

平安時代の胴五種鈴。和歌山県の那智勝浦町那智山から出たもの。

 

 

江戸時代に作られた伊万里(いまり)。色絵獅子鳳凰文有蓋大壺(いろえししほうおうもんゆうがいたいこ)。

 

 

 

江戸時代の刀、南紀重国(なんきしげくに)。重国は江戸時代初期に活躍した名工なのだそうです。

 

 

仏像、伊万里、日本刀の他、侍の甲冑の展示などもあり、外国人観光客が食い入るように見ていました。

 

 

一階の展示「アイヌと琉球」。写真は北海道アイヌの民族衣装。

 

 

北海道アイヌのアクセサリー、タマサイ。

 

 

こちらは琉球のジーシーガーミ(厨子甕)。洗骨を入れて墓室に治める、琉球王朝時代以来続いた沖縄特有の葬方を象徴する蔵骨器。

 

 

 

 

2022年4月1日(金) ~ 2024年3月31日(日)まで開催されている「日本文化のひろば」では自分だけのオリジナルの硯箱をデザインするコーナーがありました。

尾形光琳が作った国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をお手本にするのですが、もちろん完全オリジナルのデザインにしてもOK!

会場でデザインした硯箱のペーパークラフトデータは、スマートフォンなどにダウンロードすることができます。

 

 

11枚の版を順番に重ねて作る浮世絵スタンプガイドは、無料で持って帰れるお手頃なお土産で、観光客に人気でした。

絵は重要文化財「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」、作者は東洲斎写楽。

 

 

現代に作られた鎧を間近で観察! 甲冑を持ち上げるコーナーもありました。

 

 

最後はミュージアムショップへ。

東京国立博物館のミュージアムショップは、本館1階、東洋館1階、正門プラザの三か所にあります。品ぞろえが一番良いのは本館一階の方。

 

 

いろんなお土産があって迷ったのですが、【東京国立博物館 特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」】で3,000円くらいお金を使ったので、本館ミュージアムショップで風神雷神図屏風のゴーフレット(500円くらい)を買いました。(この屏風は京都・建仁寺にある)

 

 

オンラインショップもあるので、遠方に住んでいてなかなか行けない、割れ物の土産は宅配してほしい、たくさん買いたいという方にも便利!

 

 

 

本館を見学した後は、隣の東洋館(アジアギャラリー)を少し見ました。

アジアンギャラリーには、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物が展示されています。

 

 

エジプトのセクメト神。古代エジプトで信仰を集めた女神で、ライオンの頭をもった女性の姿をしています。太陽神ラーの娘として破壊や疫病をもたらす女神ですが、一方では敵を退け、疾病を治す慈悲深い神の役割も担うのだそう。

 

 

2世紀につくられた菩薩立像。パキスタン、ガンダーラのもの。

お釈迦様が出家する前は王子様だったことから、王族の姿で装われた菩薩像になっているそうです。

 

 

こちらは2~3世紀につくられた如来坐像。パキスタン・ガンダーラのもの。

東洋館に展示されている仏像は、日本の仏像と違い、顔の彫りが深いです。

本館の展示とあわせて東洋館の見学もすると、仏像がジャパニライズ(日本化)されたんだな~~と、面白さ倍増ですので、ぜひあわせて見学してください。

 

 

次は、同じ敷地にある法隆寺宝物館(法隆寺献納宝物)を紹介します。

 

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交通アクセス

上野駅から徒歩10分。

車で行く場合、周囲の有料駐車場を利用。

料金

開場時間は9時30分~17時00分。チケット料金は、一般1,000円、大学生500円。

私が訪れた時は特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」開催中だったので、一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円で、中学生以下は無料でした。入館の際に学生証が必要とのこと。

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