【東京国立博物館 特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」】 日本初公開となる赤の女王が見れる!

今日は、東京国立博物館で行われている特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」を紹介します。

特別展「古代メキシコ」は、2023年6月16日(金) ~ 2023年9月3日(日)までなので、明後日で終わりです!!!

とても良かったので、この週末、ぜひお出かけしてくださいね。

見学記

上野駅から東京国立博物館までは、1km。徒歩13分ほどの距離です。

 

 

 

広大な【上野恩賜公園】の北の端に位置する東京国立博物館に到着。

開場時間は9時30分~17時00分。

チケット料金は、一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円で、中学生以下は無料です。入館の際に学生証が必要とのこと。

 

 

ちなみに、東京国立博物館はいろんな建物が建っていてめちゃくちゃ広いです! 古代メキシコ展はマップ左上の平成館で開催しているのですが、本館、東洋館、法隆寺博物館などにも入れるので、朝から行きましょう!!

 

 

古代メキシコ展が開催されている「平成館」に到着。

私が訪れたのは7月末、平日の午前で、5分くらい待って入場できました。

 

 

 

 

メキシコは35もの世界遺産があることで有名ですね。なかでも人気が高いのが古代都市の遺跡群。

紀元前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻まで3,000年以上にわたり、「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」などの独自の文明が花開きました。

展示総数は約140件とたくさんあるのですが、展示会場入り口の幕にある3つ、

  1. マヤの「赤の女王のマスク・冠・首飾り
  2. アステカの「鷲の戦士像
  3. テオティワカンの「死のディスク石彫

は必ずじっくり見学 & 写真撮影しておきましょう!!!

 

 

会場案内図。全作品写真撮影OKです! ただし、フラッシュ撮影とムービーは禁止

 

 

 

会場では、マヤ、テオティワカン、アステカの3つの時代を紹介しています。

下に日本の年表も載っていて、勉強になりますね。

 

 

どくろ、トウモロコシ、天体観測・・・と、古代メキシコの独自の文化が目をひきます。

ちなみにトウモロコシは祖先になるような野生植物が見つからないことから、「地球外からもたらされた植物である」という説もあるそうです。

 

 

 

 

写真右が、球技をする人の土偶。マヤ文明600~950年の物。

写真左は球技のゴムボール。

球技は戦争や人身御供とも深い関わりがあったようです。

 

 

死のディスク石彫。テオティワカン文明300~550年。地平線に沈んだ夜の太陽を表しているそうです。

 

 

マスク。テオティワカン文明150~250年。

太陽のピラミッド中心付近から出土。地下に存在したであろう王墓にささげられた奉納品だと推測され、テオティワカンで現在確認されている最古のマスクなのだそうです。

 

 

テオティワカン文明。太陽のピラミッドと、火の老神石彫。頭の上に火鉢を載せて火を焚くために用いられた石像。太陽のピラミッド頂上部から出土したのだそうです。

 

 

モザイク立像。テオティワカン文明200~250年。テオティワカンの月のピラミッドの、いけにえ12体が出土した埋葬墓の中心部から見つかりました。

 

 

羽毛の蛇ピラミッドと、羽毛の蛇神石彫。

 

 

シパクトリ神の頭飾り石彫。テオティワカン文明200~250年。王の権威の象徴で、メソアメリカ最初の大モニュメントだったそうです。

 

 

テパンティトラ神殿壁画。

 

 

三足土器。テオティワカン文明450~550年。

心臓をえぐられたいけにえと、心臓をさしたナイフを手に持つ神官または戦士を表しており、いけにえ儀礼は古代国家最大の関心事だったそうです。

 

 

支配者層の土偶。マヤ文明600~950年のもの。王か、それに次ぐ高位の男性をあらわしているそうです。

 

 

首飾り。マヤ文明250~1100年。

マヤの人々はヒスイとウミギク貝を珍重したそうです。中央のペンダントはトウモロコシの神様。

ヒスイといえば、日本でも縄文人が好んで身につけた石ですね。ヒスイは2016年に日本の国石に選ばれました。

ヒスイは産出量が限られた上、硬くて加工に手間がかかるため、とりわけ貴重なのだそうです。

 

 

 

 

 

マヤ文明パレンケ遺跡の紹介ムービー。

今回の特別展の目玉である「赤の女王」は、このパレンケ遺跡から発掘されました。

 

 

パレンケ王朝の系譜。「赤の女王」の夫であるパカル王の下、パレンケは7世紀ごろに最盛期を迎えます。

 

 

キニチ・ ハナーブ・パカル1世 (パカル大王)とみられる男性頭像。

 

 

キニチ・ ハナーブ・パカル1世 (パカル大王)の翡翠の仮面。これは今回の特別展に展示が無く、ムービーでの紹介でした。

 

 

こちらがキニチ・ ハナーブ・パカル1世 (パカル大王)の妃であるイシュ・ツァクブ・アハウの仮面、副葬品。発見当時、副葬品で飾られた女王が、全身辰砂を撒かれた真っ赤な状態で見つかったことから、スペイン語で「レイナ・ロハ」(赤の女王)とも呼ばれています。

アジア初公開の出土品なので、ぜひじっくり見てください!

写真撮影もOKです!

 

 

仮面は孔雀石を繋ぎ合わせたもの。胸と肩を覆うケープ状の織物は「クブ」と呼ばれ、マヤ王族の女性がしばしば身につけたもので、170以上のヒスイ輝石岩が装飾されています。

優れた天文学や数学の知識、暦の技術や芸術で繁栄したマヤ文明でしたが、800年ごろからパレンケなどの主要都市が放棄され、衰退に向かっていったそうです。

 

 

 

チチェン・イッツァ、ククルカンの神殿。メキシコで1、2を争うほど人気の遺跡で、800年近く続いたマヤ文明最大規模の都市でした。チチェンイッツァとは、マヤ語で「聖なる泉のほとりの魔術師」という意味です。

ククルカンは羽を持つ蛇の姿をした農耕の神で、 毎年春分と秋分の日に天から舞い降りてくると言われています。降臨現象は春分、秋分の日前後で、太陽が傾くと、北側の階段側面の斜面に神殿の影が浮かび上がり、ククルカン(羽毛の生えた蛇)の影が映し出されます。

私が最も行きたい神殿です!!!

 

 

チチェン・イッツァの「戦士の神殿」。石像は、戦士の神殿上段に置かれたチャックモール像で、生贄の心臓を捧げたそうです。

 

 

ツォンパントリ(柱をもつ足場のような構造物に、穴をあけた人間の頭蓋骨を通してずらりと並べた祭壇)。

 

 

鷲(ワシ)の戦士像。アステカのエリート貴族戦士の戦士団でした。

 

 

鷲の戦士像は等身大なので迫力があります!

2007年の冬、神戸市立博物館で開催された「インカ・マヤ・アステカ展」で見たので、今回で二回目なのですが、やっぱり不気味な印象は変わらないですね・・・。

 

 

アステカ文明、テンプロ・マヨールから出土した黄金のペンダントと耳かざり。古代メキシコで金は大変珍しいものだったそうです。

 

 

最後は売店へ。ショルダーバック、ペンケース、シュシュ、壁掛け、文具など、いろいろ売られていました。

図録は2,800円でした。

 

 

 

会場に置かれてあったガチャガチャ。古代メキシコ展アクリルキーホルダー、一回400円。

①のマヤ文明「球技をする人の土偶」と、⑧のアステカ文明「鷲の戦士像」をゲット!

 

 

私が会場で買ったもの。左のポーチは五種類ありランダムなのですが、鷲の戦士像が出てきました。

あとは、以前【メキシコ料理を食べた】時に美味しかったアグアデハマイカ(ハイビスカスウォーター)を作りたいと思い、乾燥ハマイカ(ハイビスカス)を購入。50g700円でした。

写真右に移っているのは青トウモロコシ粉。500g400円でした。

 

 

アグアデハマイカ(ハイビスカスウォーター)と、青トウモロコシ粉で作ったトルティージャ。

 

具を挟んでいただきま~~~す!!

【メキシコ料理店】の記事にも書きましたが、本場メキシコのトルティージャはソフトなトルティージャです。トルティージャを油で揚げたパリッとしたハードタコスは「テクス・メクス料理」と言い、メキシコ風のアメリカ料理なのです!

会場の売店でメキシコの調味料も買えるので、ぜひ訪れてくださいね♪

 

 

 

 

 

 

 

次は、平成館の考古展示室を紹介します。土偶好きにオススメです!!!!

 

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、東京上野の東京国立博物館の紹介です。 前回、東京国立博物館の特別展示【東京国立博物館 特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」】 日本初公開となる赤の女王が見れる!を紹介したので、今日は平成館の考古展示[…]

 

 

(これは2023年の見学記です)

 

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交通アクセス

上野駅から徒歩10分。

車で行く場合、周囲の有料駐車場を利用。

料金

開場時間は9時30分~17時00分。

チケット料金は、一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円で、中学生以下は無料です。入館の際に学生証が必要とのこと。

特別展開催期間は2023年6月16日(金) ~ 2023年9月3日(日)まで。

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