【金峯(きんぷ)神社】 吉野山で一番標高が高い! 吉野山の地主神を祀る。世界遺産

前回からの続きで、奈良県吉野町の観光紹介です。

世界遺産の【金峯山寺(きんぷせんじ)】の次は、同じく世界遺産の金峯(きんぷ)神社を紹介します。この神社は、吉野山最奥の青根ヶ峰のそばにあり、吉野山の地主神を祭ります。源義経の隠れ堂や、西行庵などもあります。

参拝記

金峯(きんぷ)神社は吉野山の最奥部にあります。

ここに至るまでの道が結構細いですし、桜の時期~ゴールデンウィーク、紅葉の時期は交通規制されるので、訪れる前に交通情報などを調べて行きましょう。

 

   ↑
2022年春の交通規制図を貼っておきます。

 

 

交通規制時の金峯神社周辺マップ。

 

 

奥吉野周遊ドライブウェイ。道が細いため、交通規制時は一方通行になり、駐車場も少ないです。心配な方はバスで行きましょう。

→→吉野町公式HP・・・最新情報は公式HPで探してください。

 

公共交通機関で行く場合、近鉄吉野線吉野駅より吉野ロープウェイ乗り換え「吉野山」で下車し、吉野山駅からバスで23分の「奥千本口」下車、徒歩5分。

 

 

世界遺産吉野山観光マップ。写真のように北(吉野山の麓)から南(山頂)へ、下(しも)千本、中(なか)千本、上(かみ)千本、奥千本エリアに分けられており、今日紹介するのは、一番南の奥千本です。

吉野山は桜の名所で有名ですが、大峯信仰登山の根拠地で修験道の霊場です。

霊場「吉野・大峯」と「【熊野三山】」を結ぶ修行の道は「大峯奥駈道(おおみねくがけみち)」と呼ばれ、今も修行が行われているそうです。

2004年7月、吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が、ユネスコの世界遺産に認定されました。吉野山で世界遺産登録されているのは四か所です。

 

 

金峯神社近くから見た眺め。標高は約765mあり、吉野山で最も高い場所です。

 

 

 

 

金峯神社周辺マップ。金峯神社、義経隠れ塔、西行庵が見どころ。

 

 

金峯神社修行門。

 

 

現地の説明看板。

 

金峯神社の創建は不明で、吉野山の総地主神である金山彦命(カナヤマヒコノミコト)を祀ります。金峯というのはこの辺りから大峯山へかけての総称で、古来地下に黄金の鉱脈があると信じられていたそうです。

 

 

少し下に行くと、「隠れ塔」があります。ここは大峯修行場の一つで、この塔に入って扉を閉じると中は真っ暗で、神官の先導に従い文言をとなえて境内を巡ったのだそう。

鎌倉時代、兄の源頼朝から命を狙われた源義経がこの塔に隠れ、追手から逃れるために屋根を蹴破って外へ出たため、「義経の隠れ塔」、「蹴抜けの塔」とも言われているそうです。

 

 

義経ファンはこちらの記事もどうぞ。
 
→→【小町通りと、鶴岡八幡宮】 源平の争いにゾッとする。頼朝と政子、義経と静御前・・・神奈川県鎌倉市。義経ファンはこちらの記事もどうぞ。
 
→→【義経公園、東神楽神社】 源義経は岩手の平泉で死なず、北海道に逃げた? 北海道に残る義経伝説 ・・・北海道旭川市。義経は死なずに北海道へ逃げたかもしれない。

 

 

大峯山を開いた修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)。

 

 

 

 

 

隠れ塔の近くには展望台があったので、寄ってみました。

 

 

展望台からの眺め。

 

 

手書きの周辺マップがありました。

 

 

私は金峯神社を参拝し、隠れ塔を外から見学しただけで終わりましたが、このような道が奥へ続いており、「時間と体力に余裕をもって通行するように」との注意書きがありました。

 

 

西行庵(さいぎょうあん)までは、金峯神社から徒歩で約20分。四方正面堂跡を経由して戻ってくるまで、さらに20分。・・・ということで、西行庵を見学する方は、40~50分くらい必要だと思いましょう。バスで来た方は、帰りの時刻にご注意を

西行は西行庵で3年暮らし、吉野の地を詠んだ歌は58首にもなるのだそう。

吉野山花の散りにし木のもとにとめし心は我を待つらむ
(かつて吉野山で、散った花の木の下で、その儚さに心を奪われたことがあったが、あの木が今年も美しい花をつけて、私を待っている気がする)

 

 

吉野山で一番高い所から見る景色は絶景!

道がかなり細く、交通に不便ですが、ぜひ訪れてください。

 

次は、同じく世界遺産の「吉野水分(よしのみくまり)神社」を紹介したいのですが、途中で高城山(たかぎやま)展望台に寄ったので紹介します。

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、奈良県吉野町の観光紹介です。 今日紹介するのは、世界遺産の金峯(きんぷ)神社と吉野水分(よしのみくまり)神社の間にある、「高城山(たかぎやま)展望台」です。 旅行記 上のマップで黄色で囲んだところは、「[…]

次の記事はこちら

前回からの続きで、奈良県吉野町の観光紹介です。 今日紹介するのは、世界遺産の「吉野水分(よしのみくまり)神社」です。別名を子守宮、子守明神とも言い、子授けの御利益があるそうです。 参拝記 吉野水分(よしのみくまり)神社は、[…]

 

(この参拝記は2022年のものです)

 

関連記事

奈良県吉野町の観光記事です。

→→【吉水神社】 世界遺産。後醍醐天皇、源義経、豊臣秀吉が残した宝物がたくさん。参拝方法が特殊で「二礼・十七拍手・一拝」

→→【金峯山寺(きんぷせんじ)】 御本尊は7mの青い巨大な蔵王大権現三体! 南朝とかかわりの深いお寺で、世界遺産

→→【吉野水分(よしのみくまり)神社】 大和国四水分社の一つで、子授けの御利益がある。世界遺産

→→【吉野神宮】 南朝初代天皇である後醍醐天皇が御祭神

→→【如意輪寺・後醍醐天皇のお墓 塔尾陵(とうのおのみささぎ)】 歴代天皇陵の中で、唯一北向きに作られた御陵

 

 

源氏ファン、源義経ファンはこちらの記事もどうぞ。

→→【小町通りと、鶴岡八幡宮】 源平の争いにゾッとする。頼朝と政子、義経と静御前・・・神奈川県鎌倉市

→→【源頼朝の墓】 鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の死因は落馬ではなく、暗殺??・・・神奈川県鎌倉市

→→【鞍馬寺(くらまでら)】 本殿前の金剛床はパワースポット。鞍馬寺の教え「すべては尊天にてまします」とは?・・・京都府京都市

→→【鞍馬寺奥宮 魔王殿】 大杉権現社、木の根道、義経堂をたどって、鞍馬寺から貴船神社へ抜ける・・・京都府京都市

→→【義経公園、東神楽神社】 源義経は岩手の平泉で死なず、北海道に逃げた? 北海道に残る義経伝説・・・北海道旭川市

→→平泉・・・岩手県。また今度紹介します。源義経終焉の地。

交通アクセス

交通規制時の金峰神社周辺マップ。交通規制時は一方通行になり、駐車場も少ないです。心配な方はバスで行きましょう。

→→吉野町公式HP・・・最新情報は公式HPで探してください。

 

 

公共交通機関で行く場合、近鉄吉野線吉野駅より吉野ロープウェイ乗り換え「吉野山」で下車し、吉野山駅からバスで23分の「奥千本口」下車、徒歩5分。

お得で便利な、旅の予約サイト

【必見書籍! 迫り来る大薬害の内部告発】