【大神神社(おおみわじんじゃ)】 三輪山を神体山とする日本最古の神社。大神神社の総本社

今日は奈良県桜井市の「大神神社(おおみわじんじゃ)」を紹介します。

旅行記

大神神社(おおみわじんじゃ)は、奈良県桜井市にあります。

初代天皇である神武天皇が即位した「橿原神宮」がある橿原市の隣に、桜井市。

橿原神宮と大神神社は近いので、あわせて巡るのをおススメします。

 

お参りの前に、まずは昼食。三輪の名物は、やっぱり三輪素麺(みわそうめん)

三輪は「そうめんの故郷」と言われています。

素麺の起こりは、大神神社の初代宮司・オオタタネコの子孫のひとり「大神朝臣狭井久佐(おおみわのあそんさいくさ)」の次男「穀主(たねぬし)」。飢饉と疫病に苦しむ人々を救うために、小麦の栽培と保存食「素麺」の啓示を受けたのだそうです。

私達がご飯を食べたのは、鳥居のすぐ近くにある、とろろめしの人気店「とろろめし山和(やまと)」。地元産「大和黒皮丸芋」を使用。

三輪素麺も、とろろも美味しかったです!

 

 

では、お参りへ!


大神神社は、大和国一宮
鳥居が巨大!

高さ32.2m、柱間23mで、日本一の大鳥居です。

(一番大きい鳥居は熊野の【大斎原(おおゆのはら)】のものですが、【熊野本宮大社】社地)

 

大鳥居から二の鳥居へ、しばらく歩きます。

三輪山(みわやま)が美しいですね!

大神神社のご神体は、三輪山です。

明治時代に「大神神社」と改名されましたが、三輪明神と呼ばれていた時期があるようです。

 

境内図。

 

 

二の鳥居に到着。

 

 

私達が訪れたのは、2019年5月5日。この四日前(5月1日)の午前0時に、徳仁様が新天皇に即位され、元号が「平成」から「令和」となり、大神神社では「奉祝」の看板が出ていました。

 

二の鳥居をくぐります。

 

手水舎が蛇。

 

大神神社の祭神は大物主大神(おおものぬしのかみ)で、蛇神に姿を変えられた伝承が日本書紀などに記されており、蛇神は大物主大神の化身として信仰されているそうです。境内には樹齢400年の「巳の神杉」があります。

 

拝殿。国重要文化財。寛文4年(1664)徳川家綱公により再建されたもの。

大神神社は三輪山をご神体とするために本殿がなく、拝殿を通して背後の三輪山を拝みます。

拝殿の後ろには、三ツ鳥居(みつとりい)があり、その後ろにご神体の三輪山。

神奈備(かんなび)信仰様式をとった日本最古の神社で、創建時期は不明だそうです。

祭神は「大物主大神」で、全国にある大神神社の総本社です。

ご祭神の大物主大神は、国津神。(天皇の祖先は天津神で、国津神から国譲りをされた)
大己貴神の和魂である大物主神は蛇神で、水神または雷神としての性格を合わせ持ち、稲作豊穣、疫病除け、醸造などの神として特段篤い信仰を集めているそうです。

また氏族神(三輪氏の祖神)であり、崇神天皇の時代に疫病を流行らせた祟りをなす神として畏れられ、オオタタネコ(大田田根子)に祀らせたところ、祟りは静まったのだそうです。

→→崇神朝の祟り神伝承をめぐって

 

 

祈祷殿・儀式殿・参集殿。

 

 

 

久すり道から参道を通って、磐座神社に到着。

三輪山の山中には上から奥津磐座(おきついわくら)・中津磐座(なかついわくら)・辺津磐座(へついわくら)の3つの磐座があるそうです。

 

奥津磐座(おきついわくら)には大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
中津磐座(なかついわくら)には大己貴神(おおなむちのかみ)
辺津磐座(へついわくら)には少彦名神(すくなひこなのかみ)
が、宿るとされているようです。

 

 

狭井神社 (さいじんじゃ)に着きました。

三輪の神様の荒魂(あらみたま)をまつる神社で、力強いご神威から病気平癒の神様として信仰が篤いそうです。

 

隣には、薬井戸 (くすりいど)。

万病に効くという薬水が湧き出る井戸で、「ご神水」です。

 

狭井神社 (さいじんじゃ)の横から、ご神体の三輪山に入ることができるのですが、

 

御代替わりにあたり神社法護の為、特別警戒中です。つきましては、ご神体山護持のため、本日の入山を禁止致します。

 

の看板があり、入山できませんでした。

 

ご神体である三輪山の標高は467.1mで「不思議な体験ができる」と有名で、3時間以内に登下山しなければならない、飲食、喫煙、写真撮影の一切が禁止等、規則があるそうです。

 

 

鎮女池(しずめいけ)と、市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)。

九州の宗像の神様である市杵島姫命は海の神、水の神であり、芸能をつかさどる弁天様でもあります。

また瀬織津姫(せおりつひめ)と同じだとする説もあるようです。

 

 

三種の神器のひとつである八咫鏡(ヤタノカガミ)は、三輪山の南にある「磯城瑞籬宮(しきのみずかきのみや)」に祀られていましたが、第10代崇神(すじん)天皇の御代に国民の半分が疫病で死ぬ災いがあったため、三輪山西麓の檜原神社(大神神社の摂社)の地に移されました。その後、崇神天皇の娘である豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)と、姪の倭姫命(やまとひめのみこと)の二人により、長い年月をかけて様々な地に移り、最終的に現在の伊勢神宮の地に落ち着くことになります。

→→【伊勢神宮内宮】 ご神体は八咫鏡(ヤタノカガミ)! 私達は宇宙の法則の中で生きており、一人一人の中に神様がいる

 

大神神社のお守り。

 

 

次は、橿原神宮を紹介します。

次の記事はこちら

今日は、奈良県橿原市の「橿原神宮(かしはらじんぐう)」を紹介します。 参拝記 橿原神宮は、奈良県橿原市にあります。公共交通機関で行く方は、橿原神宮前駅で下車。車で行く方は、有料駐車場がります。   &nb[…]

 

 

(この旅行記は、2019年です)

 

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交通アクセス

公共交通機関で行く場合、三輪駅下車 (拝殿まで徒歩約10分)。
車で行く場合、駐車場有。

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