【金閣寺】 正式名称・鹿苑寺。室町幕府最強の将軍が建て、火の鳥のように復活した寺

京都の市バス1日乗車券でめぐる京都のメジャースポットを紹介してきましたが、次は、金閣寺を取り上げたいと思います。

金閣寺は、世界遺産の一つですね。

関西圏の子供は修学旅行で金閣寺を必ず見ると思います。

参拝記

前回取り上げた銀閣寺から金閣寺に行く場合、京都市営バス「急行102〔洛バス〕:銀閣寺-金閣寺」に乗車、金閣寺前で下車。乗車時間26分。

 

金閣寺入り口。大人400円、小中学生300円です。

 

窓口で拝観料を払うと、護符を頂けます。右が金閣寺、左が銀閣寺のもの。

 

 

ゴールデンウィークも人が多いですが、紅葉の時期の京都観光はとても混雑します。

 

金閣寺の正式名称は「鹿苑寺(ろくおんじ)」と言います。

「鹿苑」というのは、お釈迦様が初めて説法されたところの地名「鹿野苑(ろくやおん)」にちなんだ、創設者の足利義満の法号「鹿苑院殿(ろくおんいんでん)」によるものだそうです。

足利義満(あしかがよしみつ)・・・室町幕府三代将軍ですね。

足利尊氏の孫であり、後に銀閣寺を創る足利義政のおじいさんです。

足利義満は、アニメ「一休さん」にも将軍様として登場します。

 

 

足利義満が、どんな方か、調べてみました。

・室町幕府初代将軍の足利尊氏死去100日目に誕生した孫

・京都の室町に花の御所を作った(以後、足利氏の幕府を室町幕府と呼ぶ)

・皇位の象徴である三種の神器を南朝から北朝にゆずらせ、60年争っていた南北朝の合一を果たした。→→南北朝時代を簡単に説明した記事はこちら

・37歳で将軍職を、わずか9歳の義持にゆずる

・将軍職を退いた後、太政大臣に任ぜられ、公家としてもトップの座に上り詰める

・38歳で出家して、道義と号した(武家・公家のそれぞれの頂点に達したので、残る寺社勢力を支配する地位をも得ようと出家したと考えられているそうです)

・2年後、山荘北山殿(金閣寺)の造営に着手

・観阿弥・世阿弥を保護し、能楽・狂言などの文化(北山文化)を築いた

・51歳で亡くなる(病死説と暗殺説がある)

 

 

 

豆知識
・義満公は時間厳守を非常に重んじた人物で、遅刻する者を厳しく処分したそうです。

・一休さんのおじいさん説があります(ホントかウソかわかりません)

 

 

さて、そんな室町時代最強の将軍、足利義満公が築いた舎利殿(金閣寺)の写真はこちら。



美しいですねー!!

天気の良い日は、とても眩しいです。

手前の池は「鏡湖池」と言います。無風の時は水面が波立たず、正しく鏡の様です。

上下対象鏡の世界で、豪華さも二倍ですね。

見せ方が上手いなぁと思います。

 

私が初めて金閣寺に訪れたのは、小学六年生の修学旅行でした。

寒い日で、屋根には白い雪がうっすらと積もって美しかったです。

あれから20数年経つけれど、今でもあの感動は忘れられません。

 

 

さて、そんな美しい舎利殿ですが、昭和25年に放火で焼失した事件がありました。

舎利殿は全焼し、中にあった仏像など6点も焼失してしまいました。

放火犯は、金閣寺の見習い僧侶をしていた21歳の男子大学生。

後に三島由紀夫さんが長編小説として出版し、映画化もされました。

ノンフィクション作品としては、水上勉さんの「金閣炎上」があるそうです。

 

現在の舎利殿は、焼失後5年で再建されたものです。

明治時代に大修理が施されていて、その際に詳細な図面が作成されていたので、忠実な再現ができたそうです(よかったですね! この図面が無かったら、今の舎利殿はありません)

さらに昭和62年には「昭和の大修理」が行われ、漆を塗り替えたり、金箔の厚さが五倍のものに押し変えたり、天井画を復元したそうです。

 

 

鏡池湖とは反対方向からみた舎利殿。

第一層は白木で、第二層、第三層は内外ともに全部金箔押し、屋根はこけら葺き。

造りは、第一層が神殿つくりで法水院、第二層が武家つくりで潮音洞(ちょうおんどう)、第三層が禅宗寺院風でくっきょう頂と呼ばれるそうです。

舎利殿は、平安時代、鎌倉時代、唐様と、すべての様式を折衷させた創りだそうです。

武家・公家の頂点に達した足利義満みたいに、盛りだくさんでパワフルですね!

天井画は、金箔がふんだんに使われた極楽浄土です。素晴らしく美しいのですが、中には入れず見れないので、興味のある方は売店の金閣寺写真集や資料をご覧になってください。頂にあるのは、金の鳳凰です。

先日ブログで取り上げた、手塚治虫さんの火の鳥を思い出しました。

焼失したものの、早期に美しくよみがえった舎利殿は、まさしく鳳凰・火の鳥のような力強さを感じますね・・・。

皆さんもぜひ、現地でご覧になってくださいね。

 

 

舟形石。

 

 

 

お庭、紅葉がとても写しかったです。

 

 

金閣寺にはお楽しみがあります。
それが、「夕佳亭(せっかてい)」という茶屋。

500円でお抹茶と茶菓子がいただけます。

 

 

茶菓子に金箔。

贅沢な気分でいただけます。

夕佳亭・・・夕日に映える景色がことによろしい、という意味だそうです。

 

茶屋の前の石灯籠と、富士山型の手水鉢は、慈照寺(銀閣寺)を建てた、孫の義政公が愛用したものだと言われているそうです。

 

 

次は北野天満宮を取り上げます。

次の記事はこちら

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交通アクセス

京都市内は、バスが大変便利です。

前回取り上げた銀閣寺からは、京都市営バス「急行102〔洛バス〕:銀閣寺-金閣寺」に乗車、金閣寺前で下車。乗車時間26分。

京都駅から行く場合、京都駅前で101系統の市バスに乗り、金閣寺道下車 38分の乗車時間。 または、205系統のバスに乗り、金閣寺道下車 41分の乗車時間。

車で行く場合、第一・第二・第三駐車場があり、250台停められます。
一時間300円、以後30分ごとに150円です。

フリー切符

京都市バス一日乗車券はこちら・・・大人一日600円で、京都市バスと京都バスが乗り放題。一日でバスに3回以上乗車する人は、お得です。

京都市交通局HP お得な切符一覧・・・バス一日乗車券の他、バスと地下鉄のフリー切符(1日・2日)もあります。

京都のバス、鉄道の乗り換えは「歩くまち京都」でご覧ください。・・・京都市内はバスが細かいです。上手に乗り換えてください。大型連休は道路が非常に混んでバスが遅れるので、鉄道を利用するのもオススメ。

料金について

大人400円、小中学生300円です。
拝観料を払うと、お札がもらえます。
拝観時間は9時から17時まで。

近くの宿泊施設

花ノ坊 金閣寺道。金閣寺から徒歩9分。

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