今日は、静岡県駿東郡清水町にある「柿田川湧水群(かきたがわゆうすいぐん)」を紹介します。
柿田川は、長良川(岐阜県)や四万十川(高知県)とともに「日本三大清流」に数えられています。
お水を持ち帰れるので、訪れる方はポリタンクや空ペットボトル、水筒を持参しましょう!
旅行記
柿田川湧水群(柿田川公園)は、三嶋大社から車で10分という距離なので、私たちは参拝後に寄りました。
今日は静岡県三島市の「三嶋(みしま)大社」を紹介します。 三嶋大社は、伊豆国 一宮です。 社名の「三嶋」とは、伊豆大島・三宅島等から成る伊豆諸島を指し、主祭神は伊豆諸島の開拓神です。 古くは伊豆諸島の噴火を畏れた人々から篤[…]
柿田川湧水群(かきたがわゆうすいぐん)への交通アクセスは車が便利です。駐車場は8時30分から16時30分まで(入庫16時まで)で、料金は200円です。普通車の場合、清水町民の方は免許証など、町民であると確認できるもの、障害がある方は障害者手帳などを提示することで無料になるそうです。
公共交通機関で行く場合、三島駅南口4番乗り場からバスに乗り、柿田川湧水公園前下車徒歩1分です。
柿田川公園マップ。園内散策推奨ルートは約45分なので、ゆっくり楽しみたい方は、一時間くらいかかりそうですね。
散策時間がない方は、第一展望台と第二展望台を見ましょう!
柿田川湧水群一帯は、天文23年(1554年)に、北条氏康が武田勢に備えるために築城した「泉頭城(いずみがしらじょう)」があったところです。
元和元年(1615 年)に、駿府城(現・静岡市)に暮らしていた徳川家康は、この清流が湧く「泉頭城」を隠居所にしようとしましたが、翌年没したことから、「幻の隠居御殿」となっているそうです。
徳川家康の関連記事です。
→→【旧・江戸城本丸跡(皇居東御苑・江戸城天守跡)】 265年間も続いた江戸幕府の中心地。江戸は結界で守られていた・・・東京都
柿田川公園の町営駐車場は、家康幻の隠居御殿であった泉頭城の本曲輪跡に位置しているそうです。
「そっかぁ~~、家康さんが隠居場所として目をつけていた素敵なところなのね」としゃべりながら、公園をてくてく散策。
しばらく歩くと第一展望台に到着。
第一展望台は柿田川の最上流部にあたり、大小数十か所もの「わき間」を見ることができます。
写真では水が湧き上がっているところを紹介できないのが残念!
写真中央部に川の色が変わっている一帯がありますが、そこからぶわぶわ~~~と水が湧き出ていました。
柿田川湧水群は1kmほどの柿田川になり、狩野川(かのがわ)に注ぎます。
源流にあたる第1展望台にはカワセミが訪れることもあり、11月下旬〜12月上旬にはアユが遡上し、産卵風景も観察可能なのだとか!
しかし、近年は汚染などで遡上数が減少しているそうです。
私が現在住んでいる神奈川県川崎市は、多摩川が流れているのですが、こちらも昔はアユが汚染で姿を消した過去があります。多摩川のアユの遡上は回復してきているのですが、柿田川も回復するとよいですね!
約8500年前の富士山の大爆発が作り出した清い水は、1日に100万トン以上も湧き出るそうです。
これは東洋一の湧出量を誇る水源地なのだそうです!
第1展望台は以前、製糸工場の取水口だった場所なのだそうです。
第一展望台から数分歩くと、第二展望台に到着です。
ここは昔、製紙工場の井戸として利用されていたところ。
なんだか女神の泉のような素敵な場所ですね! 素敵な記念写真を撮れます。
湧き水+井戸という、自然と人間の造形の融合美!
第二展望台から数分テクテク歩くと、貴船神社に到着。
説明にあるように、京都の貴船神社本宮の分社なのだそうです。
貴船神社は数年前に行ったのですが、素敵なところでした! 貴船神社(きふねじんじゃ)は、水神である「高龗神(たかおかみのかみ)」を祀る神社で、全国に450社あるそうです。
【貴船神社本宮】にもあった、水五訓。
- 自ら活動して他を働かしむるは水なり
- 常に自ら進路を求めて止まざるは水なり
- 自ら清くして他の汚水を洗い清濁(せいだく)併せ容るるの量あるは水なり
- 障害に遭い激しくその勢力を百倍するは水なり
- 洋々として大洋を充たし、発して蒸気となり雲となり雪と変し霰(あられ)と化し凝っては玲ろうたる鏡となる、而も(しかも)その性を失わざるは水なり
ブルース・リーは「Be water,My friend」と言いましたが、水は強いのです!
ブルース・リーはカンフーの達人というだけではなく、哲学者でもありました。
私が好きなブルース・リーの言葉は「容易い人生を願うな。困難に打ち勝つ強さを願え」です。
カッコEEEEEEEE!!!
と、頭の中で叫び、心を落ち着かせて参拝しましょう!
参道にある「おむすび」。この紅白の石に触れると、良いご縁が結ばれるそうです。
「良いご縁」とは難しいもので、自分の好みに合う人はもちろんですが、とても嫌いな人もある意味良いご縁なのです。なぜかというと、気の合わない人や、嫌悪感をもたらす人と出会うことで、自分の寛容性が試され、より器の大きな人間に成長できるからです。
要するに私は、人生で出会う全ての人が「好いご縁」であると、思っています。
人生の目的は、「精神を成長させること」なのですから。
「皆さん、私に出会ってくれてありがとう!!!」
水御籤(みずみくじ)は公園内にある「Wakura柿田川」で一枚300円で売られています。貴船神社からは数分離れているので、水御籤が欲しい方は、公園事務所あたりにあるWakura柿田川に立ち寄るのをお忘れなく!
貴船神社前に「全国清水町姉妹縁組締結 25周年記念植樹」がありました。全国の清水町の木があります!
ちなみに写真にある「和歌山県清水町」は、私の母方のふるさとです。
テクテクと散策。
本当に美しい風景が広がります!!
徳川家康が隠居先に・・・と考えたのも納得!
こんな清い水がこんこんと湧き出る美しい地は、宝物ですね。
静岡県企業局は、昭和50年3月から柿田川を水源とする駿豆水道を使い、熱海市(熱海市水道の3割〜4割)、三島市、函南町の2市1町に水道用水を供給しているそうです。
近年、有機フッ素化合物(PFAS)による水道水汚染が報道されていますが、自然を汚してはいけないなあと思います。
私たちは豊かさと便利さを手に入れがけれども、失われたものもあるんだなぁ・・・、としみじみ思いつつ散策。
船着き場に到着。
船着き場では、本わさびが生えていました。わさびの栽培には大量の水が必要で、しかも水温が常時15℃前後という条件があるのだそうです。
ちょうどここに来る前に、三嶋大社前で「本わさび丼」を食べました。
前回の続きで、静岡県三島市の観光紹介です。 三嶋大社の次は、道路を挟んだ南側にあるお店を紹介します。 旅行記 今日紹介する「山本食品門前せせらぎ店」は、前回紹介した三嶋大社の道路を挟んだ南側にあります。 [sit[…]
徳川家康は、わさびは好きだったのかなぁ???・・・と思って調べたところ、とても大切にしていたことがわかりました。
湧き水広場に戻り、ここから駐車場への階段を上りました。
散策をもっと楽しみたい人は、船着き場よりも先に進みましょう。
最後は、お土産と軽食。
名物の豆腐アイスクリームを食べることにしました。
これは2025年春のメニューと料金です。
人気ナンバーワンは、「豆腐プレーン」。季節限定で「さくら」と「いも」がありました。「きなこ」は黒蜜ときなこをトッピングしてくれるそうです。
どれにしようかな~~~と、しばし悩む。
娘はいちごだろうし、息子は抹茶だろうし、夫は「素材の味が~~」とか言うのできっとプレーン味だろう。
私は【山本食品 門前せせらぎ店】でさくら味ソフトクリームを食べたので、季節限定のイモにするか!
結局、息子は抹茶ではなく「黒蜜ときなこトッピング」の文字に惹かれて、きなこ味にしました。
左上がきなこ味、右上がイチゴ味、左下がイモ味、右下がプレーン味。
どれも美味しかったのですが、プレーン味は豆腐の味が濃くてびっくり!
「こりゃ、豆腐だわ!」
と夫のアイスを味見しながら、たまげた私なのでした。
というわけで、サイズも小さいですし、プレーン味をまず食べて、まだ食べれるぞという方は他の味をおススメします。
ちなみに、柿田川公園では、湧き水を飲むところが3か所あります。
駐車場に近い水汲み場は、蛇口でドボドボドボ~~!と水をたくさん出すことができるので、ポリタンクやペットボトルで水汲みをする人がたくさんいました。
水温は年間を通じて15度ほどで、まろやかな清い水です。
かつて日本は至る所に清い水があったはずなのですが、昨今のPFAS汚染を思うと、なんだか胸が痛む私なのでした・・・。
次は、三島スカイウオークを紹介します!
続く。
(この旅行記は2025年のものです)
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交通アクセス
車で行く場合、駐車場は8時30分から16時30分まで(入庫16時まで)で、料金は200円です。普通車の場合、清水町民の方は免許証など、町民であると確認できるもの、障害がある方は障害者手帳などを提示することで無料になるそうです。
公共交通機関で行く場合、三島駅南口4番乗り場からバスに乗り、柿田川湧水公園前下車徒歩1分です。
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