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青森県旅行記

【八甲田ロープウェー】 猛吹雪の八甲田山で、樹氷を見た。冬の八甲田山は過酷だった!

投稿日:2016年1月25日 更新日:

今日取り上げるのは、八甲田山と、八甲田ロープウェーです。

「八甲田山」と名がついた単独峰は存在せず、18の成層火山や溶岩円頂丘で構成される火山群です。

東北の脊梁奥羽山脈の北端にある常時観測火山で、 昨日紹介した「八甲田山雪中行軍遭難事件」があった山でもあります。

旅行記

2月に帰省した際、「樹氷を見に行きたい!」という私のリクエストを受けて、義両親が連れて行ってくださいました。(感謝!)

 

ハイキングシーズンの八甲田山は行ったことがないので書けません。
冬季の八甲田山と八甲田ロープウェー、樹氷についてのみ、書かせていただきます。

 

まず、防寒具はしっかりと身につけていきましょう!

ダウンジャケット、厚手のズボン、カイロ、マフラー、耳が隠れる帽子、手袋、スノーブーツ(長靴でもOK。靴下に貼るカイロがあれば温かい)は、必須です。

風の無い晴れた日ならそこまで寒くないかもしれませんが、風雪吹き荒れる八甲田山はめちゃくちゃ寒いです。

水漏れする靴は、絶対に履いていってはいけません!

また、スカートなんて履いて行っちゃ行けません。長ズボンを履いていきましょう。

樹氷をチラリと見るだけならジーンズでもOKですが、スノーウェアが一番温かいと思います。

 

 

 

ロープウェー乗り場前の積雪。

夫の身長は175cmくらいなので、積雪は2.5mくらいでしょうか。

 

 

八甲田ロープウェーは、101人乗れる大きなロープウェーです。

冬季の上りロープウェーは、スキー・スノーボード客が9割くらいで、ガッチリ装備を固めた人ばかり。 ビーニー、ゴーグル、ネックウォーマー、スノーウェア、グローブ、ブーツ・・・などの装備で、顔が分からない。

私達は樹氷をチラリと見に行くだけだったので、毛糸の帽子、ダウンジャケット、ジーンズ、ブーツ(長靴)、背中にカイロで行きました。(そう・・・手袋をしていませんでした。これが大失敗でした)

ロープウェイ乗り場は小さな休憩所になっていて、ストーブがいくつか置かれてあり、土産物の販売がありました。

 

ちなみに、ロープウェイは風速25m/sで運休になります。(屋根瓦がとばされたり、樹木が折れるレベルの風)

 

 

 

ロープウェイからの景色。

 

さ・・・・さむい・・・。

 

この白黒カラーを見ているだけで、あの寒さが思い出されます。

山頂駅まで到着するのに10分ほどなのですが、もーーーーーーー寒い!!!!

ロープウェイの車内から、すでに凍えそう。

 

足が寒い!!

 

歩けないから、その場で足ふみをチョコチョコとして紛らわしました。

長靴や普通のブーツで行かれる方、靴下カイロを貼ったほうが良いです。(スノーブーツは温かいと思います)

 

 

あーー、さむさむさむっ!

10分耐えて到着した山頂駅。標高1314mもあるんですね。

私達は山頂駅に到着してすぐ、アツアツのうどんを食べました。

 

冷えた体に温かいうどん、最高です!

 

他にジンギスカン、そば、カレーなどもありました。ストーブがたくさん置かれていて、ポカポカいい気分。

 

 


 

 

体を内側から温めて、さぁ!樹氷を見に行くぞ!

 

気合を入れて、引き戸を開け、外に出た瞬間、容赦なく叩き付ける吹雪!

 

いいいいいい、イタイいいい!!!!

 

もう寒いじゃなく、「痛い」のです。

当時3歳だった息子はビクッとして、スススス・・・・と建物内に戻ってしまいました。

私達が訪れた日は、雪も風も強い日で、10m〜20m先すらよく見えない状況でした。

こういうのを「ホワイトアウト」と言うそうです。

この状況、ものすごく危険です。

方向が全く分からないのです。

 

とりあえず息子は義両親にお願いして、私と夫の二人で樹氷を探すことにしました。

引き戸を開いて外へ!

吹き付ける吹雪!

 

ささささささささ・・・・・・・さむううううういいいいいい!!

 

前からも下からも吹雪が来る!

顔面に吹雪が当たると、苦しくて息ができない!

ホワイトアウトで何も見えない! わかんない!

手袋していないから指が痛くて千切れそう!

 

痛い!

痛いいいいい!!

 

すぐにギブアップして建物内に引き返しました。

もうね、恥ずかしいんですけど、「鼻水垂れてることすらわからない」くらい、顔面がしびれます。

義両親・義兄がいるのに、鼻水にまったく気づきませんでした!(キャッ、ハズカシ!)

 

夫と二人、ストーブで体を温めて、二度目のチャレンジ!

(樹氷を見るために連れてきていただいたんですもの! あきらめられませんっ。私も夫も意地になってました)

 

二度目のチャレンジもやっぱりホワイトアウト!

 

前からも下からも猛烈な吹雪に襲われ、顔面がやられる。

 

もうわかんない! 寒い! 痛い!

 

「樹氷はどこーーーっ!? さっぱりわからーーーん!」
と叫んでいたら(目と口に容赦なく吹雪が入る!)、近くのスキーヤーが、
「あっちにあるよ~~」
と指差して教えてくれました。
(ああっ、ありがとうございます! この助けが無かったら、無理だったかも・・・)

 

下を向きつつハーハー言いながら、樹氷の元へ。

結局樹氷は、ロープウェイの建屋から数百メートルのところにありました。

なんだ!!

こんなに近かったのか!

まったくわかんなかった!

 

でも、そのたった数百メートルが恐ろしく長いのです。

こんなに長く感じたことは今までありませんでした。

 

一部で雪が深くて膝まで埋もれるから歩きにくいし、顔面に吹雪がたたきつけて顔が痛いから、ひたすら下を向いて歩いていたし、何より手袋していない指がもうダメ!! 千切れそう!!

 

 

ハイ、ありました、樹氷!
記念撮影、パチリッ。

 

 

風が弱まったのを狙って、もう一枚パチリッ。
・・・・わかります?? 樹氷がどこにあるか。

 

 

これです、樹氷。
黄色い線で印をつけてみました。

5歩くらい離れたところに樹氷があるのに、周りは真っ白だし、吹雪いていてよく分からないのです。

ちなみに樹はアオモリトドマツだそうです。

 


 

もっと樹氷を見てみたい、あっちはどうなっているんだろう・・・と好奇心がうずいていましたが、それ以上進むのはやめました。

もう行かないほうがいい・・・・そう止めてくれたのは、以前見た映画「八甲田山」の記憶と、青森市幸畑にある雪中行軍遭難資料館の展示でした。

 

 

とにかく、命の危険を感じる寒さ体験でした。

 

 

びっくりしたら、「アーーッ!」

感心したら、「おーーーっ・・・」

と、思わず声に出ますよね。

 

 

吹雪いている冬の八甲田山を、声で表現すると、

「イイイイイイギギギギギギギギギギギ・・・・」

です。

 

 

筋肉が寒さでこわばって、引きつる引きつる・・・。

とにかく「イイイイイギギギギギギ」&鼻水垂れているのがわからない&痛い、です。

スキー・スノーボードをする方は、装備をしっかりしているので大丈夫だと思いますが、私達のように「チラッと樹氷を見に行こう」とお考えの方、装備をしっかりして行ってくださいね。
晴れていて風が無ければ、そこまで寒くないと思います。

 

樹氷の場所は、ロープウェイ山頂駅の売店の方にきくと教えてもらえます。

晴れた日は窓からよく見えるそうです。

吹雪いていたらもちろん何も見えません。

 

 

青森の観光パンフレットから、晴天時の樹氷写真を貼り付けておきます。

・・・吹雪いている時とは、ぜんぜん景色が違うなぁ~~。

 

吹雪くと視界が悪くなるので、油断してフラフラと遠いところまで出かけない方が良いです。

 

私達は、一時ロープウェイが止まってしまうような荒天時に訪れることが出来て、良い体験が出来たと思います。(記念写真に映えるのは晴天時だけど)

 

・・・いやぁ、怖かった・・・。

 

 

帰りの下りロープウェイはスッカスカで空いてました。

そりゃそうですよね。

みんな上から下へ滑るんですもの・・・。

 

がらーんとした下りロープウェイでなんとなく天井を見上げたら、1cmほどの小さな鋲をやたらに打ち付けているような模様だったので、「なんでこんなに鋲を打っているんだろ」とジーッと観察すると、水滴が固まったミニツララだということが分かりました。

 

おっそろしい! 冬の八甲田山! ロープウェイ車内の結露ですら凍って、1cmほどのミニツララになる!

 

ちなみに窓の結露はすぐに凍って霜になるので、空いている下りの車内で、乗務員さんがヘラでシーシー削ってくれます。

 

とにかく、ありえないほど寒くて痛い体験でした。

 

前回の記事でも触れましたが、スキー・スノーボードをする方、決して「コースアウト」はしないようにしましょう!

山の天気は急変します。ちょっとくらい良いよね、と油断しない方がいいです。

 

 

ウィキペディア・八甲田山より抜粋

日本有数の山岳スキー場としても有名で、6km前後の各コースを約半年にわたり楽しむことが出来る。

しかし、毎年のように死者が発生する

正規コースには目印となるポールが立てられているが、吹雪や雲中ではひとつ下のポールさえ見えないことがある。

遭難はこうした悪天候の影響よりも、意図的にコースを逸脱したケースが多い

 

また、以前ニュースで「軽装で冬の富士登山」など取り上げられていましたが、絶対に止めて頂きたいです。

 

気象の恐ろしさと、自然の厳しさを学んだ体験でした。

 

 

安心・安全なレジャーで、楽しい思い出になりますように。

 

 

関連記事

→→八甲田山雪中行軍遭難資料館    雪山は恐ろしい事を、多くの人に知ってほしい。・・・明治35年、八甲田山雪中行軍中、悪天候に見舞われ遭難。199名が死んだ事件を伝える資料館です。青森市幸畑にあります。

→→【青森ねぶた祭り】の記事はこちら・・・夏の青森最大イベント。

交通アクセス

青森駅前からJRバスに乗り、「酸ヶ湯温泉経由・八甲田ロープウェー駅前」下車です。

片道60分、料金は1100円です。青森駅発ロープウェー行きの時刻は、9:45、11:20、12:40の三本のみです。
遠方から行く場合、新青森駅で新幹線を降りて、新青森駅前からJRバスに乗り、「酸ヶ湯温泉経由・八甲田ロープウェー駅前」下車です。
バスの本数が少ないので、ご注意を。
バスの時刻を気にしないで観光するには、車が便利です。

 

お得な切符

八甲田1Dayフリーきっぷがあります。
青森~酸ヶ湯方面(ロープウェイ駅前・三内丸山遺跡前経由)の「みずうみ号」が1日乗り放題になるフリー切符です。
青森駅からロープウェイ駅前まで、往復2200円しますので、1日乗り放題で1800円で済む、八甲田1デイフリー切符はお得です(期間限定です。一年中利用できるわけではありません)。

 

利用期間
平成28年12月1日~12月27日
平成29年3月1日~3月31日

発売金額:1,800円(税込)

発売箇所:みずうみ号バス車内、青森駅前JRバスきっぷうりば

 

特典
八甲田ロープウェー往復乗車券200円引き
城ヶ倉温泉日帰り入浴料金 半額
酸ヶ湯温泉日帰り入浴料金 半額
(各施設利用時に「1Dayフリーきっぷ」を呈示)

詳しいことは公式HPでご覧になってください。

八甲田1デイフリー切符

料金について

中学生以上の大人片道1180円、往復1850円
小学生片道570円、往復870円
小学校入学前は無料です。
冬季にスキーやスノーボードを楽しみたい方は、お得な1ヶ月券や、スノーシーズン券があるそうです


営業時間は始発が9時から。
終発は、11月中旬から2月までは15:40、それ以外の季節は16:20です。
15~20分間隔で運行しており、ロープウェイの乗車時間は10分ほどです。

近くの宿泊施設

ホテルルートイン青森駅前。青森駅出てすぐ。

八甲田リゾートホテル。八甲田山ロープウェーから徒歩3分。

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執筆者:チョットnow


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