前回の続きで、東京都調布(ちょうふ)市を取り上げます。
調布市の「ゲゲゲの鬼太郎巡り」はけっこうボリュームがあるので、数回に分けて紹介していきたいと思います。
散策記
前回、紹介した無料展示会「ボクらのブリック!」が行われている「調布市文化センターたづくり」の一階奥に、「ゲゲゲギャラリー」があります。
文化会館たづくりは調布市役所の近くです。調布駅から徒歩5分。
文化センターたづくりは、様々な催しものを楽しめる会館で、2018年3月21日水曜日の午後6時まで、レゴ職人によるレゴアートが無料で見れます。
さらに私たちが訪れた時は、「小さな小さな音楽会」の日で、マリンバやパーカッションの、プロ奏者の音楽を無料で聴けました♪
催し物は、調布市文化コミュニティ振興財団HPでご覧ください。
こちらが、たづくり一階エントランス北側の、「ゲゲゲギャラリー」。もともと「水木しげるさんメモリアルコーナー」だったところで、無料で見れますし、写真撮影もOKです。
水木しげるさんの出身は鳥取県境港市(生まれは大阪府大阪市住吉区)ですが、長く暮らした第二の故郷が調布市です。(調布市名誉市民)
水木さんの代表作はゲゲゲの鬼太郎、悪魔くんなど。
1980年代生まれの私と夫は、子供の頃、夢中になってTVアニメを見ていました!
好きなキャラクターは、鬼太郎と、鳥乙女ナスカ♪(めっちゃ懐かしい~~~!)
鬼太郎とねずみ男や、
ネコ娘と一反木綿と記念撮影できます♪
水木先生のサイン!
ゲゲゲの鬼太郎はもともと「墓場鬼太郎」だったんですね。
水木さんが40歳の頃の作品で、妖怪ブームの原点だそうです。
「調布を描くシリーズ」。
水木しげるさんが、調布市立図書館の図書館だよりのために書き下ろした作品で、1988年から1995年まで全29作品描き、そのうち14点を展示しています。
調布駅を出る鬼太郎。
調布と言えば、東京都内で二番目に古いお寺「深大寺(じんだいじ)」。
深大寺前には、鬼太郎茶屋があります。以前記事にしたので、鬼太郎茶屋 深大寺店の記事はこちらからご覧ください。
深大寺で一番古い建物、「山門」。
人魂が出ているのが水木流?
深大寺の「銅造釈迦如来倚像」は、2017年に新たに国宝指定となりました。
こちらは文化センターたづくりから徒歩10分くらいのところにある布多天神社(ふだてんじんじゃ)。
「墓場鬼太郎」第5巻「おかしな奴」では、この神社の奥の雑木林に、鬼太郎が住んでいる・・・という設定。
布多天神社は、こちらの記事に書いたのでご覧ください。
文化センターたづくりでは、ゲゲゲ忌(11/23~30日)間のみ、水木しげるさんの胸像展示があるようなので、ファンの方はぜひ、ゲゲゲ忌に訪れてみてください。スタンプラリーなど、いろんなイベントをするそうです。
最後に、水木しげるさんの手形。
「なまけ者になりなさい」
水木しげるさんは「幸せになるための七か条」を書きました。
「なまけ者になりなさい」はその中の六番目です。
幸福の七カ条
- 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
- しないではいられないことをし続けなさい。
- 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
- 好きの力を信じる。
- 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
- 怠け者になりなさい。
- 目に見えない世界を信じる。
「怠けものになりなさい」は、ダラダラと自堕落的に生きなさい、という意味ではありません。
若いうちは怠けてはいけない、努力が必要。けれども、年を食ったら愉快に怠けるクセをつけましょうということです。
確かになぁ~・・・。
努力をして、愉快に怠ける。
メリハリが効いた生き方ですね。
(水木しげるさんの幸福の七か条について書かれた本はこちら)
水木しげるさんと言えば、子供向けの妖怪漫画だけではなく、「総員玉砕せよ!」など自分の戦争体験を記した作品も有名で、漫画の舞台でもあるラバウル島で空襲にあい、左腕を失いました。
波乱万丈な人生でしたが、2015年11月30日にお亡くなりになりました。93歳でした。
水木しげるさんの波乱万丈な人生を知りたい方は、ご本人が書かれた伝記漫画「私はゲゲゲ」がオススメです。子供の頃の思い出、徴兵されて手を失ったこと、結婚を決めた秘話、思うように売れずに苦労したなど、もりだくさん。
この本で特に興味深かったのは、水木さんの夢枕に出雲族の若者が立って、現代人の在り様を嘆いたという話。
「我は出雲族の者なり・・・。全世界は2、3万年前までは皆、精霊信仰だった。お前も精霊信仰に目覚めなすべきことをやれ。我々は嘆き悲しんでいる。太古に帰り足元の出雲の神を復活させるのだ」
ウィキペディアには面白い一文がありました。
マレーシアのジャングルで、現地人に『日本妖怪大全』を見せたところ、「これは知っている」「これも知っている」と、猛烈な反応があった。
それらの結果として水木は、「世界の妖怪は1000種類に集約される。世界各地の妖怪はほぼ共通している」という「妖怪千体説」を唱えるようになる。
・・・面白いですねぇ~。
妖怪、見たいような、見たくないような・・・(^_^;)
水木さんは妖怪だけではなく、戦地で共に戦った仲間や、上官の幽霊も見たそうです。
大好きなIn Deepさんのブログに書かれていますので、ぜひご覧ください。
地獄を書いているのに、なんだかほのぼのした気分にさせる水木漫画・・・、不思議な魅力があります。
長くなってきたのでそろそろ終わりますが、前回のレゴ職人の記事でも思ったことですが、「好きなことをとことんやる」というのは、大事なことだなぁと思いました。
沖縄の点描画家である大城清太さんの講演会で、「人にはみんな、それぞれの役割がある。好きなことがその人の役割だ。それぞれの役割がばらばらだから、好きなこともみんなバラバラなんだ」というようなことをおっしゃっていたこととも、通じるなぁと思いました。(好きなことを収入に結び付けるのが難しいのが、現代社会の難点)
次は、調布駅周辺の「鬼太郎マンホール」について書きたいと思います。
文化センターたづくりからは徒歩5分ほどのところにあります。
前回の続きで、東京都調布市の「ゲゲゲの鬼太郎巡り」を紹介します。 調布市は、ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさんが長く住んだ第二の故郷! 散策記 前回とりあげた「水木しげる ゲゲゲギャラリー」のある「文化センターたづくり」[…]
(このレジャー記は2018年です)
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→→「布多天神社」裏の雑木林に鬼太郎がいる・・・? 調布市鬼太郎めぐり4
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→→深大寺そば「元祖嶋田屋」の記事はこちら・・・深大寺蕎麦の元祖。
料金
無料
交通アクセス
京王調布駅から徒歩5分。
車で行く場合、30分ごとに100円の有料駐車場があります。