地震、災害に注意。2018年の諏訪大社の筒粥神事が「世の中 三分五厘」

毎年1月半ばになると「そういえば・・・」と結果が気になる、諏訪大社下社春宮の「筒粥神事」。

 

その結果が15日に出まして、「世の中 三分五厘」だったそうです。

 

「・・・あー・・・」と、ちょっと固まってしまいました。

 

 

というのもですね、2011年の東日本大震災があった2か月前に出ていた結果が、「世の中 三分五厘」だったからなのです。

 

 

「筒粥神事」は、もともと諏訪大社上社本宮で行われていた神事で、
その占いの正確なこと、神占正に誤りなし
と、諏訪大社七不思議の一つになっています。

 

束にしたヨシの茎44本を小豆入りの米とともに炊き、茎に入ったかゆの状態で稲、野菜など43種類の農作物と世相を占います。

 

3.11東日本大震災があった2011年は、「三分五厘。今年は怖い1年。過去20年間の中で最も悪い結果。春は早めに訪れるが途中で予想外のことが起き、足をすくわれる相」でした。

 

「三分五厘」は、「三行半(みくだりはん)」を意味し、「神から絶たれる」ことを示すそうです。

 

 

近年の諏訪大社春宮の筒粥神事の結果は、以下の通り。

2011年・・・20年で最も悪い。三分厘。(二か月後に、東日本大震災と福島の原子力発電所事故)
2012・・・三分六厘
2013・・・三分六厘
2014・・・三分七厘
2015・・・三分七厘
2016・・・三分六厘
2017・・・三分六厘
2018・・・三分

 

 

うーん、7年ぶりの、三分五厘・・・・。

 

 

神職は、
「きれいにお粥になっている筒もあれば、隣の筒に米粒が残っていて上等でない状態もあった。」
今年前半は良くない。注意が必要
と、おっしゃったそうです。

 

 

地震・災害が、いつきて、どのような規模になるのかわかりませんが、備えあれば憂いなしです。

 

 

人間がどれだけ嫌がろうが、地震は周期的に起こるようです。

 

過去に、

863年 越中・越後地震
869年 陸奥沖海溝地震
869年 肥後(熊本)地震
880年 出雲地震
887年 南海トラフ地震

という流れで地震が起こり、

現在は、

2007年 中越沖地震
2011年 東日本大震災
2016年 熊本地震
2016年 鳥取地震
(20??年 南海トラフ地震?)

と、何となく似たような流れになっています。

 

 


淡路島の「野島断層 北淡震災記念公園」の展示パネル。

2020年から2060年に、近未来の東海・南海地震が起こるのでは・・・と推測されているようです。

画像の一番下の文章に注目。

「痕跡や堆積物の研究から、過去三千年の間、100~150年間隔で南海地震が起こってきたことが確実になりつつある」

 

 

 


こちら、淡路島の【福良港津波防災ステーション】で撮った写真。

次に来るのは、まだ起きていない東海地震でしょうか。それとも三連動でしょうか。

 

 

 

 


こちら、先ほどと同じく淡路島の「福良港津波防災ステーション」の展示。
津波からの避難について書いてあります。

 

 

自分が住んでいる地域の海抜は、flood mapで、簡単に調べられますので、近くの高台等を確認してください。

 

 


立川防災館にあった展示パネル。

大正の関東大震災の絵図です。関東大震災の死者は10万人で、9割が火災による死者でした。(昼食時に地震が起こった)

 

絵図なので、実際どれくらいの火災だったのかわかりませんが、次の関東大震災はこれ以上の火災になるのでは・・と危惧しています。東京湾は工業地帯ですからね・・・。

 

 

すさまじい災害だったのにもかかわらず、当時の人たちは配給の列に整然と並んでいたそうです。

これを、駐日フランス大使だったポール・クローデルは、驚きをもって手記に記したそうです。(→上野東照宮の記事に書きました

 

 

通電火災について知りましょう!

 

家を離れて避難する時、ブレーカーを落としましょう!

 

この一手間で、地震後の火災による死者は20分の1に減らせるそうです。

 

 

 

 

去年、表層地盤が公開されました。

地震ハザードステーションで、確率論的地震動予測地図、表層地盤などが細かく見れるので、お住まいの地域について調べてください。

 


こちら、確率論的地震動予測地図。
30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図です。

 

 

 


こちら、私が住んでいる地域の表層地盤。

赤いところほど揺れやすく、青になるほど地盤が安定しています。

登戸駅周辺は、多摩川の堆積物のせいか揺れやすく赤色で、近くの枡形山は多摩丘陵なので地盤が安定しているようです。

 

 

 

地盤で震度が変わるので、ぜひ調べてください。

 

 

 

一番揺れが激しいのは、粘土層が10mのところで、関東では、

・利根川、荒川周辺沿岸部
・埼玉県南部
・足立区
・江東区
・横浜の沿岸部
・川崎の沿岸部
・湘南の沿岸部
・千葉県香取市

だそうです。

 

 

東京の中でも一番揺れるのは、台東区だそうで、表層地盤の調査では従来よりも2.7倍揺れる可能性があるそうです。

 

→→→表層地盤について書いた記事はこちら

 

 

 


多摩六都科学館の展示パネル。
日本列島は、四つのプレートでギチギチ押されています。

 

 

 


こちら、川崎市の生田緑地の展示パネル。

1億3000年前、日本列島はありませんでした。

地球は私たちの体と同じように、毎日変化しています。

今日も、明日も、私たちの足元は常に動いており、地震は必ず起こります。

 

 

立川防災館の職員さんは、「都心部は人口が多いので、みんなに物資が行きわたらない。最低でも3日、もしくはそれ以上の備蓄をしておく。備蓄食品は値段が高いので、いつものお米袋+もう一袋余分に買っておく。水のケースならいつもよりも2ケース、3ケース多めに買っておく。成人で一日2.5リットルほどの水を消費します」とおっしゃっていました。

 

 

私が住んでいるのは、神奈川県川崎市ですが、市で用意している食料などの備蓄は全市民の約9%分だそうです。

建物が全壊・焼失し、住む家が無くなってしまうと想定される人数分しか揃えていないそうです。

 

少なくとも、自分の分は、自分で備えましょう。(余裕があれば他人の分も)

 

 

 


東日本大震災で倒壊した、鹿島神宮(地震ナマズを抑える要石があることで有名)の鳥居。

 

 

 


そしてこれは、淡路島旅行で立ち寄った、おのころ島神社の鳥居ですが、鳥居の下に割れが見えるでしょうか。

これは、阪神淡路大震災でできた亀裂なのだそうです。

 

 

「たまたまでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、

  • 阪神淡路大震災・・・淡路島の、おのころ島神社鳥居下に亀裂。
  • 東日本大震災・・・地震ナマズを抑える要石がある鹿島神宮の鳥居が倒壊。

 

神様が守ってくれている(何らかのメッセージを出している?)と、思ったのですが、皆様はどう思われたでしょうか。

 

 

商売繁盛、縁結び、厄払いなどの個人的な願掛けばかりするのではなく、平和で豊かに暮らせていることに感謝をする気持ち・・・、つまり「神恩感謝」をするのも、大切なのではないのかなぁとも思いました。

 

 

いろいろ書きましたが、まずは地震ハザードステーションで、確率論的地震動予測地図、表層地盤などをチェックし、危機感を持ちましょう。

 

 

そして、他所を当てにせず、自分で備えましょう。

 

 

 

一人一人が、助けられる側から、助ける側へ。

 

関連記事

地震について書いた記事です。

→→今年も災害に注意。2019年の諏訪大社の筒粥神事が、2011年、2018年と同じく「三分五厘」

→→防災のためには「まずは知ること」が大事。見やすいサイトの紹介

→→草津白根山が噴火。「山は生きている」 日本には活火山が111あり、常時観測火山は50。・・・まずは活火山の場所を知りましょう

→→表層地盤について書いた記事はこちら

→→立川防災館。防災館の職員がオススメする備蓄とは・・・

→→「通電火災」を覚えておきましょう! 防災意識を高め、備蓄の見直しを。

→→お米の備蓄の仕方

→→「野島断層保存館 北淡震災記念公園」。阪神淡路大震災でできた断層

→→野島断層保存館のメモリアルハウス。震度7の地震に耐えた強い家。

→→鹿島神宮。鹿島神社の総本宮。凹型の要石で地震ナマズを押さえている。伊勢女の予言。

→→香取神宮。香取神社の総本宮、凸形の要石で地震ナマズを抑えている

→→諏訪大社 ③下社春宮・・・筒粥神事が行われるお宮。

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