【諏訪大社① 上社前宮】 ご神体は守屋(モリヤ)山。謎の多いミシャグチ信仰。古代イスラエルとのつながり

今日取り上げるのは、長野県の諏訪大社(すわたいしゃ)です。

諏訪大社は、全国に約25,000社もある諏訪神社の総本社で、日本最古の神社の一つに数えられています。

 

 

総本社というと、一つしかないところがほとんどですが、諏訪大社の総本社は四つから成っています。

諏訪湖のに二つの上社(かみしゃ)・・・上社前宮、上社本宮。ご神体は守屋山で、ご祭神はタケミナカタノカミ。
諏訪湖のに二つの下社(しもしゃ)・・・下社秋宮、下社春宮。ご神体は木で、ご祭神はタケミナカタノカミの妻であるヤサカトメノカミ。

 

諏訪大社は、鹿島神宮香取神宮、豊川稲荷、伊勢神宮高野山、剣山、石槌山、阿蘇山、分杭峠など、パワースポットが連なっているライン(中央構造線)に位置している神社の一つです。

さらに、諏訪大社4社が囲む諏訪湖は、中央構造線と糸魚川・静岡構造線が交差する地でもあります。

 

諏訪大社の神様は、「お諏訪さま」「諏訪大明神」と呼ばれ、古事記の神話に出てくるタケミナカタノ神と、その妃であるヤサカトメノ神をまつっているそうですが、元々はミシャグチ神、蛇神ソソウ神、狩猟の神チカト神、石木の神モレヤ神などの諏訪地方の土着の神々であるという説もあり、現在は神性が習合・混同されているため、全てミシャグチか建御名方として扱われることが多く、区別されることは稀だそうです。

諏訪大明神は龍神様ともいわれていますね。元寇の時、諏訪大明神が龍となって空中を天がけたそうです。

 

「神事や祭祀はほとんどが土着信仰に関わるものである」とされており、なんだか複雑な神社という印象を持ちますね・・・。

 

諏訪大社といえば、七年に一度の御柱(おんばしら)祭の他、御神(おみ)渡り、十間廊での御頭祭(おんとうさい)、筒粥神事と、ニュースで聞くちょっと不思議なお祭りがあります。(お祭りは上社で年間75、下社で44、摂社末社全ての祭事を入れると年間200を超えるそうです)

 

諏訪大社七不思議というのもあるそうですよ。
・ 御神渡
・ 元朝の蛙狩り
・ 五穀の筒粥
・ 高野の耳裂け鹿
・ 葛井の清池
・ 御作田の早稲
・ 宝殿の天滴

 

私達が諏訪大社(上社前宮・上社本宮、下社春宮・下社秋宮の四社)へ訪れたのは、2013年9月。

日ユ同祖論など歴史ミステリー好きの私が、一番ワクワクした旅でした。

参拝記

この参拝記は2013年のものですが、2022年に再訪したので写真を追加しました。

 

諏訪大社上社前宮(すわたいしゃ かみしゃまえみや)は、四つある諏訪大社のうち「公共交通機関でのアクセスが、一番不便なお宮」です。JR茅野駅で電車を下車し、西口6番乗り場から諏訪大社上社本宮・前宮行きのバスに乗車して、前宮前で下車です。(茅野駅から徒歩で行く場合は4kmもあります。バスの乗車時間は15分)

車で行く方は、無料駐車場があります。

 

2022年に再訪した際は、カーシェアリングでスイスイ行きましたが、2013年に初めて訪れた時はカーシェアリングの会員では無かったため、「どうやって、上社前宮に行こうかなぁ」と悩みました。

そんな時に知ったのが、「上諏訪温泉 しんゆ(親湯)」の宿泊者限定の諏訪大社四社巡り無料バスツアー。

→→【上諏訪温泉しんゆ】の記事はこちら・・・最寄りは上諏訪駅。諏訪湖と諏訪湖祭湖上花火を眺められるホテル! 宿泊者限定で、無料の諏訪大社4社巡りバスツアーを開催している。

 

というわけで、2013年の私達は、神奈川県から特急あずさに乗って上諏訪駅に到着し、テクテクと10分歩いてに行き、「上諏訪温泉 しんゆ(親湯)」チェックイン。ホテルから13:20発の「無料四社めぐりツアー」のバスに乗車しました。

バスは大型バスではなく、マイクロバスみたいな大きさで、私達家族を含め4組の参加でした。

①諏訪大社 上社前宮・・・この記事で紹介します。
②諏訪大社 上社本宮→→(記事は【こちら】
③諏訪大社 下社春宮→→(記事は【こちら】
④諏訪大社 下社秋宮→→(記事は【こちら】
の順番で、諏訪大社四社巡りを紹介していきたいと思います。

 

 

では、鳥居をくぐりましょう。

 

 

諏訪大社上社前宮の境内図。
私達は鳥居から本殿までの参拝で終わりましたが、実はこんなに広いんですね。

 

 

手水舎。

 

 

諏訪大社の神紋である梶(かじ)の木。

 

 

上社前宮は4社の中で、一番古くに創られた、諏訪の神様が最初に鎮座した諏訪大社発祥の地です。(写真は十間廊)

縄文期のシャーマニズムの色合いが強い「ミシャグジ信仰」を持つ豪族の「守矢(モリヤ)一族」がおり、祭事を司っていました。

前宮のあるこの一帯は、諏訪地方の政治の中心地でもあったのです。

 

 

このあたりをフラフラ歩いてみたかったのですが、ツアーですからそのままみんなで十間廊(じゅっけんろう)へ移動。

(ああ、フラフラしたかった! しかしツアーは集団行動ですから、ガマンガマン・・・)

 

 

十間廊(じゅっけんろう)。
古くは神原廊(ごうばらろう)と呼ばれ、中世まで諏訪祭政の行われた政庁の場で、全ての貢物はこの廊下で大祝(おおほうり)の実見に供されたそうです。

「大祝(おおほうり)」・・・選抜された7、8歳の男の子に、ミシャグジ信仰を持つモリヤ一族の神長が秘伝の祭祀を行い、生き神である「大祝(おおほうり)」にする。大祝は在位中、諏訪群から出ることが禁じられ、前宮の中で特殊な暮らしを送った。

 

 

の十間廊がですね、歴史ミステリー好きをワクワクさせるのです。

・古代イスラエルでつかわれていた「幕屋(まくや)」と、造りが同じ。(長さの単位も同じ。一間は176cmで、4キュビトと同じ)
・モリヤという名前の地が諏訪にもイスラエルにもある。日本では諏訪大社のご神体が守屋山で、イスラエルでは聖地の名前。
・御柱歳(おんばしらさい)が、古代イスラエルの祭りと似ている。ソロモン神殿を造るとき、大木をレバノンからエルサレムまで運んだと聖書に記されている。
・御頭祭(おんとうさい)は古代イスラエルと関係がある(聖書のアブラハムとイサクの物語と類似)。
・御神渡(おみわたり)は、イエスキリストがイスラエルにあるガリラヤ湖の上を歩いた記述と類似している。

 

 

 

昭和33年3月に不慮の火災にあい、34年4月に竣工したのが、今の十間廊だそうです。

 

 

毎年4月15日の酉の祭に、この十間廊に鹿の頭を75そなえるのですが、鹿の耳の中には必ず耳の裂けたものが入っているのだそうです。諏訪の七不思議の一つに数えられているそうです。

 

 

 

 

現在の祭事では、剥製を使うそうです。詳しく知りたい方は、

諏訪大社上社前宮から徒歩10分ほどにある、「守矢(もりや)資料館」へ行きましょう!(後日、別記事で紹介します)

 

 

 

 

十間廊の向かい側に、内御玉殿(うちみたまでん)があります。

内御玉殿は、諏訪明神の祖霊が宿るといわれる「御神宝」が安置されていた御殿だそうです。

 

 

2022年に再訪した際、十間廊(じゅっけんろう)から本殿の間に、新しい建物「交流センター前宮」が出来ているのを発見!

 

中は御柱祭や史跡の資料館と、カフェ「茶房すいが」、公衆トイレになっています。二年前(令和二年)に完成したばかりなのだそうです。

せっかくだから休憩していくことに。

 

 

「ほっとする故郷の味 茅野(ちの)名物 食物繊維 ところてん」は、一皿200円。

 

 

「地元のおばちゃん手作り 五平餅(ごへいもち)」は、一皿二本入りで300円でした。

 

こちらのカフェの壁掛けTVで、今年(令和4年)の御柱大祭の様子をDVDで紹介されていたので、軽食を食べながら鑑賞。

御柱祭(おんばしらさい)は1200年の伝統を持つ神事で、日本三大奇祭のひとつにも数えられています。7年に一度(寅と申の年)開催で、4月から6月にかけて行われます。

氏子たちが切り出したモミの巨木を、急坂から豪快に落とす下社の「木落とし」が有名ですが、2022年度の御柱祭は新型コロナウィルスの影響で木落は行われず、トレーラーでの運搬となったようです。

 

 

山出しはトレーラー搬送となりましたが、里曳きは行われたようです。観光客などの入場制限で人出は7年前の約1割となったそうです。

はやく、いつもの穏やかな暮らしに戻りたいですね!

7年後の御柱祭(2029年)は、盛大な開催であることを祈っています!

 

 

 

 

軽食とトイレ休憩を済ませ、交流センターのすぐ前にある「前宮水眼広場」で遊ぶ娘。こちらの水は、もう少し上手にある名水「水眼(すいが)」の清流から引かれています。

 

 

こちらが、名水「水眼(すいが)の清流」。

 

 

古くから「すいが」と呼ばれ、山中より出てくる清流は、前宮の神域を流れる御手洗川となり、昔からご神水として大切にされたそうです。

 

 

こちらが上社前宮本殿。

諏訪湖の南に位置する上社前宮と上社本宮のご神体は、守屋(モリヤ)山です。

守屋山、上社前宮、上社本宮は直角三角形で結ばれる位置にあり、ご神体である守屋山のエネルギーを受け取れる構造になっているのだそうです。(パワースポットには、このように不思議なラインで結ばれる所がよくあるらしい)

 

現在の御殿は昭和7年に伊勢神宮の古材を以って建てられたものです。

この奥は古来から立ち入り禁止。

地図を見ると本殿の奥には、常坊主古墳、山の神古墳、杖突峠があるようです。

 

 

本殿の四方には、4本の御柱が建てられていました。

写真に収めきれないほど大きいです。

 

 

ちょっと話はそれますが、
神長官守矢史料館

ここも行きたかった!!

江戸時代まで諏訪大社上社の神長官をつとめた「守矢家」の敷地内にある資料館で、御頭祭の復元展示が見られるのです!

敷地にある御左口神社は、御左口神(ミシャグジ神)信仰の中枢だったそうで!

 

あ~~、行きたかったぁぁぁ。

 

しんゆの無料バスツアーの工程にはないのです!

上社前宮からは徒歩10分くらいで行けるようですよ。

また、訪れたら記事にしたいと思います!

(・・・というわけで、9年後に行ってきましたー!)

 

 

上社前宮はミステリアスな要素(鹿の頭を並べるとか、他の神社にはないですよね)があるせいか、「一人で来るのはちょっとこわいな~」と思いました。

 

 

 

2022年に訪れた際、オシャレなマンホールを発見!(みなさんもぜひ境内を探してください)

不思議な土偶が2体ありますが、実はこれ、国宝の土偶で、「尖石(とがりいし)縄文考古館に展示されています。

 

 

諏訪大社上社前宮から尖石縄文考古館までは車で26分。

 

 

さて、この後「四社めぐりバスツアー」は、2kmほど離れた「上社・本宮」へ向かいました。

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、長野県の諏訪(すわ)大社4社巡りの紹介です。(全国の諏訪神社の総本社) 上諏訪温泉 しんゆ(親湯)の、諏訪大社4社めぐりツアーに参加した私達は、【諏訪大社上社前宮】の次に、2km離れた諏訪大社上社本宮に向かいました。[…]

 

 

(この参拝記は2013年と2022年です)

 

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交通アクセス

諏訪大社は諏訪湖の南側に上社前宮と本宮、諏訪湖の北側に下社春宮・秋宮があります。
四社の中で、一番アクセスが不便なのが「上社前宮」です。
上社前宮へのアクセスは、JR茅野駅で電車を下車し、西口6番乗り場から諏訪大社上社本宮・前宮行きのバスに乗車して、前宮前で下車です。(茅野駅から徒歩で行く場合4kmあります。バスの乗車時間は15分)
(電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。東京・神奈川から行く場合、特急あずさが便利です。新宿から上諏訪駅まで片道2時間15分)
茅野駅発、上社前宮・大熊行きのバスは1日に5本しか出ていません。
上社前宮行きバスについて。茅野市HP

バスが不便なため、料金はかかりますが茅野駅前からタクシーを利用するのも一つの方法だと思います。
(または、比較的交通アクセスの良い上社本宮へ行き、2km歩いて前宮へお参りする)

車で行く場合、駐車場:普通車20台、大型車10台停められるようです。
マイカーが無い場合、レンタカーを利用すると便利です。予約は【じゃらんレンタカー】で比較するとお得です。

一日で四社巡りをしたい方にオススメなのが、上諏訪温泉しんゆという旅館が行っている、無料参拝バス「しんゆ号」での諏訪大社四社巡りツアーです。(宿泊者のみツアーに参加できます。)

私達は一日で全て回りたかったので、上諏訪温泉 しんゆ(親湯)に宿泊予約をし、宿泊日にツアー参加しました。
四社めぐりの開催時刻は2便あります。
バスの中では音声ガイドが流れ、運転手さんが現地でガイドをしてくださり、自由度は低いですが便利でしたのでオススメします。
無料四社巡りツアーをしている「上諏訪温泉しんゆ」は、上諏訪駅から徒歩10分です。駅から無料送迎バスの利用もできます。
四社めぐりツアーに参加できる最安値プランは一泊朝食プランで、1人7000円から。

近くの宿泊施設

上諏訪温泉新湯。上諏訪駅から徒歩10分。無料シャトルバスもあります。宿泊者対象四社巡りツアーがオススメ。

お得で便利な、旅の予約サイト

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