諏訪湖に異変。謎のミステリーサークル??? 御神渡りの出現率も急減・・・

我が家は毎朝、TV朝日のモーニングショーを見ているのですが、今日(2017年1月23日)の放送で気になることを放送していたので、書いておきます。

 

 

 


謎のミステリーサークルが、長野県の諏訪湖(すわこ)に出現中・・・。
60年住んでいる地元の方も、「今まで見たことがない」と驚いているそうです。

 

 

 


諏訪湖の水面から湖底までは水深約6mで、約100から200mくらいは植物片やプランクトンの死骸などがたまっている泥の層。泥層では微生物がエネルギーを取り出す際、メタンガスと二酸化炭素が発生するため、昭和初期ごろからこれを天然ガスとして家庭で利用しているようです。

今回のミステリーサークルの発生は、このガスがいつもよりも多く発生してしまい、泡となって上昇して、波が立った部分にうまく氷が張らなかったためではないか・・・と考えられているそうです。

(2022年6月追記・・・海洋研究開発機構(本部・神奈川県)と信州大学、東京大学でつくる研究グループは2022年6月15日、厳冬期でも凍らない諏訪湖の「釜穴」から湧出する天然ガスの主成分が、湖底の地下数百メートルに蓄積する炭素起源のメタンであり、地下の炭素は約3万年前に湖底に堆積した植物遺体などが由来とみられると発表しました)

 

 

 


諏訪湖と言えば、 凍結した湖や沼の氷が堤状にせり上がる自然現象「御神渡り(おみわたり)」が見られることで有名。

さらに、全国に約25,000社もある諏訪神社の総本社で、日本最古の神社の一つに数えられる「諏訪大社四社」があることでも有名ですね。

 

諏訪湖の南側に2社。
【諏訪大社① 上社前宮の記事はこちら】・・・ご神体は守屋(モリヤ)山。謎の多いミシャグチ信仰。古代イスラエルとのつながり。

【諏訪大社② 上社本宮の記事はこちら】・・・昔は諏訪湖畔の御宮だった。四社の中で一番大きい。

 

 

諏訪湖の北側にも二社。
【諏訪大社 ③ 下社春宮の記事はこちら】・・・神様が2月から7月末まで祀られている御宮。万治の石仏が不思議。筒粥神事で有名。

【諏訪大社 ④ 下社秋宮の記事はこちら】・・・神様が8月から1月末まで祀られている御宮。

 

 

御神渡りは、諏訪大社上社(かみしゃ)の神様である「タケミナカタノ神」が、諏訪大社下社(しもしゃ)にいる妻「ヤサカトメノ神」に会いに行く時に諏訪湖を渡り、その時に出来る道だと言われているそうです。

他には異説として、イエスキリストがイスラエルにあるガリラヤ湖の上を歩いた記述と類似していることから、諏訪湖には古代ユダヤ(古代イスラエル)とつながりがあるのではないか・・・とも言われています。

 

 

以前、諏訪大社上社前宮(かみしゃ まえみや)の記事に、古代イスラエルとのつながりなどを書きましたのでご覧ください。

→→諏訪大社①上社前宮の記事はこちら・・・諏訪信仰発祥の地。ご神体はモリヤ山。

 

 

御神渡りは毎年見られるわけではなく、気象により見られないこともあり、「明けの海」と表現されます。

御神渡りは、2013年を最後に、2014、2015、2016年と三年連続見られず「明けの海」となりました。

2017年の御神渡り発表は来月行われます。(2017年2月追記・・・今年も御神渡りは見られず、4年連続明けの海となりました。)

 

 


大寒(一年で最も寒い日とされる暦)が過ぎましたが、今の諏訪湖はこんな感じ。

う~~~ん・・・。

しっかり凍るのかな・・・?

氷が薄そうですね。

 

 

 

諏訪湖は、戦前には氷上での戦車の走行や航空機の離着陸の訓練が行われ、昭和初期はスケートが出来るくらい、しっかり凍っていたそうです。
戦車が走れるほどしっかり凍っていたとは、驚きですね。

 

 

しかも、湖底には精巧に作られた黒や赤の美しい石の矢尻が大量に埋もれていたらしい。

 

 

 

 

諏訪湖は、大ヒットした映画【君の名は。】のモチーフとなった湖ですが、謎の多い湖で、糸魚川静岡構造線と、中央構造線が交差する地でもあります。

 

 

堆積物が多くて微生物の分解によるガスはもちろんですが、湖底には源泉が沸いており、昭和初期でもその部分だけ凍らなかったので、「七ツ釜(ななつかま)」と呼ばれていたそうです。

この七ツ釜は源泉のひとつとして今も利用されており、諏訪湖のすぐ近くにある諏訪湖間欠泉センターや、足湯、また上諏訪温泉などに引かれているそうです。

 

 

断層と温泉は深く関わっていますから、諏訪湖の底から温泉が出ているのは、まぁ当たり前なのかもしれないですけれども、今回のミステリーサークルが、単に微生物による分解反応によるガスだったら良いのですが・・・。

 

 

 

諏訪湖では去年(2016)7月、ワカサギなどが大量死しました。

直接の原因は酸欠といわれているそうですが、こちらも原因がよくわからないそうです。

詳しいことは、こちらに詳しく載っていますのでご覧ください。

 

 

 

 

異変は諏訪湖だけではありません。
日本で一番大きな湖である、琵琶湖にも異変が見られます。

・20年以上、琵琶湖の底をカメラで撮影していますが、こんなことは初めて。
・広い範囲にわたって湖底から泥が噴き上げられている
・ガスと水が噴き出していて、いまでは波がなければ湖面でもポコポコと泡が確認できます。川の河口付近などでは流れてきた草や木が腐敗してガスが出ることはあるのですが、調査地点は河口ではなく湖の非常に深い場所なのです。
・琵琶湖は、地殻変動で形成された巨大な谷に水が溜まった『構造湖』。
・周囲にも湖底にも数多くの断層が走っている。
・最近の研究で、断層に湖の水が浸みこんで地下のマグマに温められ、再び噴き出してくることがあるとわかってきた。琵琶湖でこの現象が活発化している可能性がある。
・琵琶湖が「火にかけられた鍋」の状態になっているかもしれない。
・「大地震などの地殻変動が近づくと、地下では岩盤に圧力がかかり、変形が生じる。そこに小さなひび割れが発生し、熱水などが『深部間隙流体』として圧力のより低い地上に上昇、噴出しやすくなる。

 

 

「構造湖」・・・、諏訪湖もそうですね。

 

構造湖(こうぞうこ、英語: tectonic lake)は、湖の成立原因による分類の一つで、地殻の断層運動によって発生した湖のこと。
発生原因ゆえ、水深が深く発生した時代も古いものが多く、古代湖と呼ばれるものにほぼ一致する。
比較的大規模なものが多く、ネス湖、チチカカ湖、タンガニーカ湖、バイカル湖(ロシア)が代表的。
日本では、琵琶湖(滋賀県)、諏訪湖(長野県)、青木湖(長野県)などがこれにあたる。

 

 

青木湖ってどんな湖?って調べたら、

1976年公開の「犬神家の一族」の、「湖面から逆さに突き出す両足」は、青木湖で撮影されたものである。

と、ウィキペディア出てきて、

「おお、スケキヨを、ヨキケスにしたとこね!」

と驚いたのですが(私は十代後半から二十代前半まで、金田一耕助シリーズのファンだった)、

糸魚川静岡構造線による地溝上にできた断層性構造湖

と、書いてあり、こちらは諏訪湖の北にあります。

 

う~~ん・・・、私は素人なので、よくわかりませんが。

 

 

琵琶湖、諏訪湖の異変、気になりますね。

諏訪湖のミステリーサークルは、微生物によるガス発生なら良いのですが、琵琶湖のような地殻による変動だと、中央構造線、糸魚川静岡構造線との地震に関係してくるので、心配です・・・。

 

どうか、大きな地震などなく、心穏やかに、過ごせますように。

 

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(2023年2月1日追記)

日本テレビの夕方のニュース番組「news every.」で、諏訪湖の「御神渡り」について放送していたので記しておきます。

諏訪大社上社摂社の「八釼(やつるぎ)神社」には、諏訪湖の「御神渡り」の580年間の記録が残っているのだそうです。(すごいですね!)

この580年間の記録を見ますと、

明けの海は78回
御神渡り出現は501回

となり、86.5%の出現で御神渡りが見られたそうです。

ほぼ毎年のように諏訪湖が凍結し、御神渡りが出現していたのですが、年号が平成になったくらいから急激な温暖化が進み、直近の御神渡りはといいますと、2018年と、2013年。

近年は4年に1度くらいの出現頻度であり、86.5%の御神渡り出現率が26.5%にまで下がっているのだそうです。

【NHKスペシャル 2030 未来への分岐点】 第1回 「暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦」にも書きましたが、地球の急激な環境変化というのは間違いなく起こっているようです。

温暖化の原因が、人間の活動によるものなのか、それとも宇宙的なサイクルによるものなのか私にはわかりませんが、大きな転換期に生きているのは、間違いなさそうです。

 

 

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1)諏訪大社 ①上社前宮の記事はこちら
2)諏訪大社 ②上社本宮の記事はこちら
3)諏訪大社  ③下社春宮の記事はこちら
4)諏訪大社  ④下社秋宮の記事はこちら
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→→今年も災害に注意。2019年の諏訪大社の筒粥神事が、2011年、2018年と同じく「三分五厘」

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