【賀茂御祖神社(下鴨神社)】 日本の歴史に深く関係しているお宮です

【加茂みたらし茶屋】からの続きで、一泊二日の京都旅行の紹介です。

→→京都府 一泊二日旅行(加茂社・嵐山・鞍馬・貴船)の行程こちら・・・レンタカーを利用して一泊二日で9ヵ所まわりました。

 

今日、取り上げるのは賀茂御祖神社(かも みおや じんじゃ)。

鴨川の下流にあることから「下鴨神社(しもがもじんじゃ)」とも言われています。

鴨川上流にある、上鴨神社(かみがもじんじゃ)と共に、加茂祭(葵祭)が行われることでも有名です。

 

●京都三大祭り

葵祭(加茂氏と朝廷の行事。勅祭)
祇園祭(庶民の祭り)
時代祭(明治時代から始められた祭り)

 

また加茂御祖神社(下鴨神社)は、「古都京都の文化財」の一つとして、ユネスコの世界遺産に登録されています。

参拝記

昨日はブログを書く時間があまり無かったので、先に【加茂みたらし茶屋】の記事を書きましたが、先に「加茂御祖神社(下鴨神社)」の参拝をしました。(まずはお参り、それから休憩)

 

下鴨神社は、南北に長い広大な境内で、駐車場は北よりの西側にあります。

全て書くと長くなるので、【糺の森(ただすのもり)】と、【河合神社(かわいじんじゃ)】は、次の記事で書きたいと思います。

 

 

加茂御祖神社(下鴨神社)境内図。

神社の駐車場は有料で、30分200円。

駐車場を出てすぐに鳥居があるのですが、楼門の南にある大きな鳥居から紹介したいと思います。

 

 

鳥居。南にまっすぐ参道が伸びていて、一帯は「糺の森(ただすのもり)」と呼ばれています。(糺の森は次の記事で紹介します)

 

 

御手洗(みたらし)。

糺の森(ただすのもり)のヌシと呼ばれていた樹齢600年のケヤキで作られた樋(とい)から、冷たくて気持ちの良い水が流れ、舟形磐座石に注ぎます。

この水は、糺の森の地中深くから湧き出るもの。

糺の森は、鴨川の水源の神地として信仰されてきたのだそうです。

 

清らかな水で御手洗をするのは、大変気持ちが良いです。

 

 

 では、楼門(重要文化財)をくぐりましょう。

 

 

 

賀茂社(賀茂氏を祀る)は、天皇家と関わりの深いお宮です。

 

 

賀茂御祖神社の、東本殿、西本殿、ともに国宝です。

  • 東本殿の祭神は、玉依姫命 (たまよりひめのみこと)。賀茂別雷命(上賀茂神社の祭神)の母君。
  • 西本殿の祭神は、賀茂建角身命 (かもたけつぬみのみこと)。玉依姫命の父君。

 

賀茂建角身命 (かもたけつぬみのみこと)は、【熊野本宮大社(世界遺産)】の記事にも出てきましたね。初代天皇である神武天皇を橿原の地に導いた「ヤタガラス」は、賀茂建角身命 (かもたけつぬみのみこと)の化身だと言われています。

 

 

神武天皇とヤタガラス。

私は、この絵のようにカラスが案内したのではなく、ヒト(賀茂建角身命か、その仲間)が案内したのだと思います。

 

 

加茂御祖神社(下鴨神社)は、京都の中でも最古の歴史を誇る神社と言われていますが、はっきりとした創建時期は不明。

「糺の森」には縄文時代の遺跡が見つかっていること、祭神が初代天皇を橿原に案内した賀茂建角身命(ヤタガラス)であることなどから、神武東征以前(2600年以上前)から住んでいた豪族が関わっていた土地だったのでしょう。

 

 

産経新聞より。下鴨神社には、磐座がある。

 

加茂御祖神社の祭神は、東本殿に女神、西本殿に男神で、「ヒメ・ヒコ」。境内には縄文時代の遺跡があるし、ヒメヒコ制、磐座信仰は、古代の縄文時代から続いている信仰です。

 

加茂御祖神社は、長い長い歴史を有しているお宮です。

 

 

 

本社の手前には、えと(十二支)の社があります。

 

 

私は申年なので、八千矛神(やちほこのかみ)にお参り。

次の【糺の森(ただすのもり)】の記事で紹介しますが、境内の茶屋で「さるもち」がいただけるので、食べてみてください。

 

 

 

左隣には、三井社(重要文化財)があります。

 

 

東社には、伊賀古夜日売命(いかこやひめのみこと)。

中社には、建角身命(たけつぬみのみこと)。

西社には、玉依媛命(たまよりひめのみこと)。

 

他に、諏訪社、小社社、白鬚社があります。

 

 

舞殿(重要文化財)。

 

 

境内を流れているのは、「御手洗川(みたらしかわ)」です。

 

 

御手洗川の流れを上ると、「井上社(いのうえしゃ)」。

 

 

井上社には、前回紹介した【加茂みたらし茶屋】の名前が入った提灯が下がっていました。

御手洗川(みたらしがわ)は、みたらし団子発祥の地と言われています。

この湧き水(みたらし川)は、葵祭で「斎王代」が禊をする場であり、土用の丑の日にはこの川に足を浸して疫病や病を封じる「足付け神事」が行われるそうです。

 

みんな、楽しそうに御手洗川に御御籤を浮かべていました。(水につけると字が浮き出るおみくじ)

 

 

御手洗川のすぐ近くには、細殿御所(ほそどのごしょ)。こちらも重要文化財。

歴代天皇、法皇、上皇が、この地に来られた時に休まれた場所です。

 

 

近くには顔出しパネル。

斎王のパネルですね。

斎王については、また後程、嵯峨野の野宮神社(ののみやじんじゃ)の記事で触れたいと思います。

 

 

次は、糺の森(ただすのもり)について書きます。

 

次の記事はこちら

前回の続きで、一泊二日の京都旅の紹介です。 →→京都府 一泊二日旅行(加茂社・嵐山・鞍馬・貴船)の行程こちら・・・レンタカーを利用して一泊二日で9ヵ所まわりました。 参拝記 「加茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」は鴨川の下流にあること[…]

(この旅行記は2018年です)

 

関連記事

→→京都府 一泊二日旅行(加茂社・嵐山・鞍馬・貴船)の行程こちら・・・この旅行の行程まとめ。

→→【加茂別雷神社(上加茂神社)】 加茂タマヨリヒメが、流れてきた丹塗り矢を寝床に置いたら懐妊した! 縁結びの片岡社はハート絵馬

→→【熊野本宮大社(世界遺産)】 全国に約3千社ある、熊野神社の総本社・・・ヤタガラスと言えば熊野大社。

→→【金閣寺】・・・京都観光の定番。世界遺産。

→→【竈山神社】 西国三社参りの一つ。和歌山に残る神武東征伝説・・・賀茂建角身命(ヤタガラス)に導かれて橿原に入った神武天皇(イワレヒコ)の兄は大阪で戦死し、和歌山に葬られた。

交通アクセス

京都市バス「下鴨神社前」下車すぐ。

または、出町柳駅から徒歩12分。1.2kmほど。

神社の駐車場は有料で、30分200円。

近くの宿泊施設

京都駅出てすぐ。

 

お得で便利な、旅の予約サイト