上野をずっと取り上げてきましたが、今回で最後です。
見学記
下町風俗資料館は不忍池の南東にあるので、【上野動物園】、【国立科学博物館】、上野公園や【アメヤ横丁】の散策のついでに寄れます。
小さな資料館なので、1時間もあれば十分です。
私達が訪れたのは12月3日の土曜日だったのですが、お客さんは少なめでゆったりと楽しむことができました。
お客さんのほとんどは年配者でした。昔が懐かしくなるんでしょうね~。
ここはけっこう穴場で、7歳の息子が「上野動物園と同じくらい楽しかった!」と言っていました。
見るもののほとんどが「初体験」ですから、そりゃ楽しいでしょう!
私も楽しかったヨ!
ここはフラッシュ、三脚、セルカ棒の使用は禁止ですが、展示物の大半は自由に写真撮影ができます!
入り口入ってすぐにあるのが、大正時代の電話。
7歳の息子は使い方がわからなかったようですが、私は「となりのトトロ」でサツキちゃんがこんな電話機で電話をするのを見たので、ばっちりわかりました~。
左側にかけられた筒を耳に当てて、真ん中にあるロウトみたいなところに話しかけるのです。
人力車。
実際に使われていたものです。
昔はソロバンで計算していたので、さぞかし頭を使ったでしょうね・・・。
大正時代の下町の通路。狭い!
なんだか隣近所の声がよく響きそうだな~~~と思いました。
こんなに近いんだから、今よりも近所付き合いが濃かったでしょうね。
昔の駄菓子屋。奥に小さな部屋があって、上がることが出来ます。
ここがですね、良い写真を撮れるのです!
一階の展示では、子供達が一番楽しそうにしていました。
銅壷(どうこ)屋の長屋。
さまざまな調度品や生活道具は、実際に使われていたものだそうです。
一階の奥には小さな稲荷神社があって、おみくじが出来ます。
私が引いたくじ(左)。
おみくじの文字が昔すぎて解読不可能・・・。
近くにあるファイルに、現代文で書かれたおみくじを見ることができます。
それにしても、同じ日本語なのに「読めない」というのは、時代の移り変わりなんでしょうかね?
二階には、昔遊びコーナーがあります。
ベーゴマ、けん玉、おはじき、パチンコゲームなどなど。
近くに係員さんがいるので、わからないことがあったら教えてもらえます。
ここがですね~~、思ったよりもかなり楽しくて、30分近く遊んでしまいました。
私のお気に入りはコリントゲーム!
棒でビー玉をはじいて、良い点数の穴に入れるやつです。地味に面白くて、息子と大戦。ビー玉をはじくだけなので、2歳の娘も楽しそうでした。
もっと遊びたかったけれど、この後、上野動物園に行く予定だったので早めに切り上げました。
二階の展示は、時期により変わります。
昔の銭湯の番台もあるようですが、私達が訪れた時は特別展「娯楽の聖地 浅草 ―華やかなる130年―」をしていたので番台はありませんでした。
正直なところ、昔の銭湯の番台に座りたかったのですが、特別展で「凌雲閣(りょううんかく)」の模型を見れたのはラッキーでした。
「帝都物語」の映画に出てくる建物です。
明治期から大正末期まで東京・浅草にあった12階建ての塔で、約52メートルの高さがありました。
凌雲閣は10階まで煉瓦造りで、11・12階は木造。
関東大震災で建物の8階部分より上が崩壊し、後に陸軍工兵隊により爆破解体されました。(地震による崩壊で10人くらいの人が亡くなった)
ちなみに、浅草寺の五重塔(木造33m。東京大空襲で焼失)は無傷だったそうです。
跡地は後に映画館の浅草東映劇場ができたそうですが、現在はパチンコ店になっているらしいです。
陵雲閣には日本初の電動式エレベーターが設置されましたが、故障が頻発したのと、安全性の問題があるとかで、途中から使用禁止になったそうです。
昔の「花やしき」の写真もありました。
花やしきは、日本で一番古い遊園地です。
左にそびえている塔が、「陵雲閣」です。
なにげに面白かったのがコレ。
「100年前の立体写真」。
右のケースにいろんな写真が置かれているので、めがねの台にセットして覗き込むと、微妙な感じに立体的に見えます。
「う~~ん、これは、なんだか惜しいなっ! もうちょいだな~」
と思えるような、立体写真です。
この言葉で表現しづらい「ビミョーさ」を、ぜひ体験してください
下町風俗資料館では、第一日曜日に紙芝居、第二日曜日に伝統工芸の職人技が見られるそうです。
また、第四土曜日は「こども土曜塾」というのが開催されていて、昔のおもちゃを作ったり出来るそうです。
ぐるっとパスを握り締めて、上野動物園に行くついでにプラッと入ったのですが、思っていたより面白かったです。
またぐるっとパスを買う機会があったら、次も上野動物園とセットで入りたいです。
大人2000円で二ヶ月間有効の「東京ミュージアムぐるっとパス」で入れる施設は、東京・ミュージアムぐるっとパスを買いましたの記事にまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。
次は、葛西臨海水族園を取り上げます。
こちらも、東京ミュージアムぐるっとパスで入れる施設です。
関連記事
上野公園内の記事です。
→→不忍池辯天堂(不忍池の弁天堂)。天海が琵琶湖の竹生島と宝厳寺になぞらえて建てた。
→→アメヤ横丁の記事はこちら・・・上野公園出てすぐ。
交通アクセス
JR上野駅(しのばず口) 徒歩5分
京成上野駅 徒歩3分
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、専用の駐車場がないので、付近の有料駐車場を利用することになります。
下町風俗資料館は、不忍池の南東にあります。
料金について
大人200円、小中高生100円。
毎週土曜日は台東区在住・在学の小中学生とその引率者は入館無料。
開館時間・・・午前9時30分~午後4時30分 (入館は午後4時まで)
月曜休館。
展示替えのため、2017年1月16日(月)~20日(金)は休館です。
東京・ミュージアムぐるっとパス対象施設です。
近くの宿泊施設
三井ガーデンホテル上野。