面白いお店や、地域の名物、世界の料理が食べられるお店を紹介する「グルメ」カテゴリー。
今日は、東京都世田谷区代田で、美味しい本格メキシコ料理が食べられるレストランを紹介します。
メキシコはアメリカ合衆国と中央アメリカの間に位置する国で、正式名称はメキシコ合衆国。
首都はメキシコシティ。
メキシコの国土面積は約 196 万 km2 と日本の約 5.2 倍の大きさがあります。
メキシコには土着の民族が住んでいましたが、1492年のコロンブスのアメリカ大陸到達後、16世紀初めにスペイン人がメキシコに上陸し、植民地政策を開始。スペインによる支配は300年間も続きました。
独立したのは1821年で、国名「メキシコ」はアステカの一言語であるナワトル語で「メシトリの地」を意味する「Mēxihco」が由来。メシトリ(メヒクトリ)は、アステカ族の守護神で、太陽と戦いと狩猟の神であるウィツィロポチトリの別名であり、「神に選ばれし者」の意味。アステカでもっとも信仰された神様の名前に、場所を表す接尾辞「コ」をつけて「メキシコ」の国名となり、国家の独立と繁栄に対する願いを込めたのだそう。
スペイン統治の長い歴史があるので、事実上の公用語はスペイン語。しかし、68の先住民諸言語も連邦政府に認められているのだそう。日本でもお馴染みのトマト、チョコレート、アボカドなどは、メキシコ土着民族の「ナワトル語」からきています。
私の中でメキシコと言うと、マヤ暦、マヤ文明、アステカ帝国、セノーテ、カカオ、とうもろこし、豆、トルティーヤ、テキーラ、ハバネロ、タバスコ、サボテン、リメンバー・ミー、死者の日、ピニャータ割り、カラフルな街、ユカタン半島、いけにえ、ジャガー、チャック・モール、ククルカン・・・などなど。
テオティワカン遺跡へ行きたい!
チチェン・イッツァは、春分・秋分の日に、「ククルカンの降臨」という不思議な現象が起こるのです!
憧れの地!!!
はぁ~~、行きたい行きたいっっ!!!(ウズウズ)
さてさて、美味しいメキシコ料理が食べられるレストランはいくつかありますが、私がオススメするのは東京都世田谷区代田にあるメキシコ料理レストラン「Peltre y Barro ペルトゥレイバーロ」。
最寄駅は小田急線の「世田谷代田(せたがやだいた)駅」で徒歩7分くらい。
世田谷代田駅からひたすら南へ進み、「信濃屋代田食品館」の通り(バス通り)へ出たら、西へ徒歩2分でお店です。
「信濃屋」のスーパーマーケットは国内で三か所にしかありません。普通のスーパーとはちょっと品ぞろえが違い、値段も高いです。
向かいには信濃屋のワイン館。いろんなお酒がたくさんあって、酒好きにはたまらないお店です。
世界各国のビール、350種類のウイスキー(モルトウイスキーは150種)、 スピリッツ・リキュール、おつまみ、ワイン、こだわりの日本酒、人気の本格焼酎、ワイングッズを取りそろえており、 酒に関して「東京一の品揃えとサービス」に挑戦しているそうです。
数百円のビールから数万円のワインと価格の幅が広いので、ぜひ気軽に入店して、珍しいお酒を探してくださいね。
信濃屋「ワイン館」から徒歩2分くらいで、メキシコ料理店の「Peltre y Barro (ペルトゥレイバーロ)」に到着。
ディナータイムの営業は 17:30~23:00(22:00LO)。
ランチタイムの営業は木・金・土・日曜日と祝日限定で、 12:00~14:30(14:00LO)。
定休日は毎水曜日(不定休有)です。
「COCINA MEXICANA」はスペイン語で、「メキシコの台所」の意味。
メキシコの国旗に使われている、赤色、白色、緑色の三色が使われたオシャレな外観で、外国のお店のよう。
では店内へ。
店内はこじんまりとしていて、調理も会計も全てシェフが行っています。
シェフは日本人で、何度もメキシコに足を運んだ、メキシコの「本場の味」を知る方。
ところで、メキシコ料理と言えば上の写真のような、U字型のパリッとしたタコスを思い浮かべる方が多いと思うのですが、実はこれはメキシコ料理ではなく、メキシコ風のアメリカ料理「テクス・メクス料理」なのです。
日本で「タコス」というと、アメリカ経由で入って来た経緯もあって、アメリカ式のハードタコス(コーントルティーヤを油で揚げたタコシェルにチリミートを挟んで食べる)を提供する店がほとんどですが、本場メキシコ式のタコスは、ソフトなトルティーヤを使ったタコスなのです。
今日紹介するお店「Peltre y Barro (ペルトゥレイバーロ)」は、本格的なメキシコ料理が楽しめるお店なので、テクスメクス料理(メキシコ風アメリカ料理)のハードタコスではなく、本場メキシコ式のソフトなトルティーヤを使ったタコスを味わえます。
また、お店で使われるものは香辛料や調味料など、可能なものは全てメキシコ産にこだわり、化学調味料は不使用。野菜は国産使用とのこと。
テーブル席もありますが、カウンター席はこんなにキッチンが近い。
お肉の焼く音や良い匂い、シェフのキビキビとした動きなど、食事以外にも楽しみたい方は、ぜひカウンター席に座ってください。
2022年のランチメニュー表。右下にも記してある通り、ランチタイムの支払いは現金のみ。
- バチョーラのトルタ 990円
- エンチラーダス ロハス 990円
- チラキレス ヴェルデス 990円
- カルニータス 1100円
- 鶏もも肉のユカタン風ロースト 1100円
- 鶏むね肉のモレ 1100円
- 子羊のビリア 1320円
どれも、有名なメキシコ料理だとのこと。
個人的に「えっ」と思ったのが、「鶏むね肉のモレ」。なんと、鳥の胸肉をチョコレートで作ったソース(サルサモレ)で煮込んだメキシコを代表する料理とのことですが、チョコレートで作ったソースってなんぞや!?
一瞬注文しようかどうしようか迷ったのですが、一番注文の多い料理を食べようと思い「カルニータス」を選択。夫は、「鶏もも肉のユカタン風ロースト」を注文。どちらも自家製トルティーヤ2枚つき。
カウンターのメキシコタイルもオシャレですね。
手際よく調理するシェフの背中を見ながら、料理が出てくるのを待ちます。
そういえば飲み物も欲しいよね、ということで、メニューの中で一番不思議な名前だった「アグア デ ハマイカ」を注文。330円。
酸味のきいた美味しい飲み物で、調べてみたところ、メキシコのポピュラーな飲み物のひとつで、乾燥したハイビスカスの花で作るハイビスカス水だとわかりました。
「アグア」はスペイン語で「水」のことで、「ハマイカ」は「ハイビスカス」のこと。
ハイビスカスの花にはクエン酸、リンゴ酸、ビタミンやカリウムが豊富。
二人分の自家製トルティーヤ。
柔らかくて、アツアツで、優しい甘みのある美味しいトルティーヤでした。一枚110円で追加できるので、たくさん食べたい人には嬉しいですね。
具を挟んでいただきまーす♪
こちらがお店一番の人気「カルニータス」。1100円。
ラード(豚脂)で低温調理した究極の豚肉料理と言われる、オレンジが隠し味のメキシコ風ポークコンフィ。
トルティーヤに巻く前に、お肉だけでいただいたのですが、「ん!? これ、本当に豚肉!?」と驚きました。
「タコスの王様」ともいわれる料理なので、ぜひ食べてください。
本場メキシコのソフトなトルティーヤで巻いて食べるのも美味しかったのですが、添え付けのライスもとっても美味しい味付けでした♪
こちらが、鶏もも肉のユカタン風ロースト。1100円。
ユカタン地方独特の味付けをした鶏もも肉をローストした料理で、激辛のサルサ ハバネロつきなのですが、辛いのはあまり得意じゃないので、サルサ メヒカーナに変更してもらいました。
「ハバネロ」は東ハトの「暴君ハバネロ」というお菓子が流行ったことでも有名な、激辛唐辛子ですね。
変更してもらった「サルサ メヒカーナ」は「メキシコのソース」という意味で、トマト、玉ねぎ、青唐辛子を使った国民的なサルサなのだそうです。
鶏肉がプリンプリンで、とても美味しかったです。添え付けの黒い豆も優しい味わいで美味♪
それにしても、アボカドの色が奇麗ですね! 私がスーパーで買うものは黒ずんだものが多いのですが、こちらのお店のアボカドの色つやと言ったら・・・。(ちなみにアボカドの生産量一位はメキシコ)
次は「バチョーラのトルタ」を注文。990円。
メキシコ屋台の定番「トルタ(サンドウィッチ)」で、「バチョーラ」というシナモンのきいた薄焼きのハンバーグを挟み、ハンバーグ風に仕上げたもの。
お肉とシナモンの組み合わせは人生初で、とても美味しかったです♪
ただ、中に入っている緑色の唐辛子が激辛なのでご注意を!
私はわりと辛い物はイケるタイプなのですが、この唐辛子は辛すぎてすぐに吐き出してしまいました。
行儀悪くて、ほんとゴメンナサイ! ( ̄Д ̄;
一口かじっただけで口の中が激しく燃えて、頭で考えるよりも先に、反射的にウエッと・・・。
というわけで、隣にいたのが十数年連れ添った夫だったので、「まぁいいか」だったのですが(よくないですが)、バチョーラのトルタを注文する方で辛いものが苦手な人は、唐辛子を抜きましょう。
また、パクチーがたっぷり入っておりますので、苦手な方はこちらもお気をつけください。(私はベランダでパクチーを栽培するほど好きだけど、夫は苦手で食べない)
シェフはとても親切で、食べる前に「唐辛子が辛いです」と教えてくれるので、大丈夫です♪
「メキシコ料理のタコスといえば、パリッとしているタコスでしょ」と思っていたのですが、本場メキシコのソフトなトルティーヤでのタコス料理を味わい、大満足でした。
皆さんもぜひ、テクス・メクス料理(メキシコ風アメリカ料理)ではない、本格的なメキシコ料理を味わってくださいね。
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(この記事は2022年のものです)
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