【稲田堤たぬきや】 2018年10月28日閉店。多摩川見ながら、のんびり昼ビール。菅の渡しについて

追記・・・とても寂しいですが、たぬきやは、2018年10月28日閉店しました

 

今日取り上げるのは、「たぬきや」という多摩川添いのお店です。

創業は昭和10年で、多摩川の河川敷内で、80年間営業しているそうです。

もともと、多摩川河川敷には、40軒程のお店があったそうですが、唯一残っているのが「たぬきや」で、「天国に一番近い酒場」とか「昼酒好きの桃源郷」と呼ばれているお店だそうです。

レジャー記

たぬきやは、神奈川県川崎市多摩区の「JR稲田堤駅」から北へ徒歩9分のところにあります。

お店には駐車場がありませんので、行く方は公共交通機関で行くようにしましょう。

車で行く場合、一番近い駐車場は、「川崎市営 稲田公園」の有料駐車場です。

→→稲田公園の記事はこちら・・・おさかなポストのある公園。

 

 

JR稲田堤駅からは北へ徒歩9分です。

 

多摩川と、架橋。

この河川敷に、お店があります。

 

 

こちら、たぬきや。

開店前に撮った写真です。

開店前は「これはいったい何の建物だろう?」と不思議に思わせますが、営業時は赤いのぼりが立ち、お客さんでにぎわいます。

 

 

開店したばかりの店内。

この後、続々とお客さんがやってきて、開店一時間後には中の席と外の席の7割くらいが埋まってしまいました。

店内にはトイレもあります。

 

 

私達はとりあえず、瓶ビール2本(キリンビール一本550円)と、塩やきとり5本セット(500円)、焼きフランク(200円)、とんがりコーンとチップスター(お菓子はコンビニ価格かな)を購入。

 

お店は、おかみさんが1人で切り盛りなさっているようでした。

 

牛モツ煮込み(450円)、焼きそば(400円)、おでん(450円)、ひややっこ・枝豆(各350円)、カレーライス(500円)もあるようでしたが、暑い日だったので塩っ気のあるスナックと、塩焼き鳥で乾杯。
やきとりはタレ味もあります。もも、皮、砂肝、レバー、ブタモツの5本でした。

私は砂肝が大好きで、荒塩との相性が最高に美味しかったです。

 

 

ドリンクはペットボトルのお茶のほか、缶ビール、缶チューハイ、日本酒、生ビールがありました。

瓶ビールはキリンのみ。自分で栓を抜き、グラスを受け取ります。

 

焼きそば、焼き鳥、焼きフランクなど調理に手間がかかるものは、出来次第、呼んでくれます。

 

席に料理・飲み物を運んだり、食後の食器下げ・ゴミ処分はセルフサービスです。(おかみさん1人でやってますから、出来ることは、お客さんが自分でやる)

 

 

 

最高気温が28度くらいだったでしょうか。

 

店内は屋根があって涼しく、外席は天井の簾が良い具合に日差しをカットしてくれます。

 

店内座席と外席は、好みが別れるでしょうが、お天気の良い日は外席をオススメします。

 

 

外席からの眺め。(川の向こうは東京都調布市です)

 

 

ゆったり流れる多摩川。(水質が綺麗になってアユが増えました)

 

電線や高層ビルの無い、広い青空。

 

川面を渡ってくる涼しい風。

 

ヒラヒラと舞う蝶々、時々見かける変な虫(カメムシ類かな)。

 

犬の散歩や、サイクリングを楽しむ人たち・・・。

 

 

「ああ・・・、良いとこだわぁ・・・。また、来よう」

 

 

そう思わせてくれるお店でした。(2018年10月28日閉店)

 

 

たぬきやと、稲田公園の間には、「菅の渡し」の石碑があるので、興味を持った方はぜひ探してみてくださいね♪

 

多摩川は昔から度々氾濫を起こしたため、木の橋をかけても流されていました。

そのため五代将軍徳川綱吉(生類憐みの令で有名)の時に、橋をかけないこととし、渡し舟にしました。菅の渡船場は、上菅・下菅の二箇所にあったそうです。

昭和10年に、多摩川原橋がかけられて、上菅・下菅の渡しが一つに統合され、「菅の渡し」になりました。

しかし、これも昭和46年に京王稲田堤駅が出来て、渡しの利用客が減ったことから、48年に廃止になったそうです。

渡し舟は、馬船(ばせん)と呼ばれ、長さ17m、幅3.6mもあり、荷馬車も荷物も積んだまま川を渡せたそうですよ。

 

 

ウィキペディアより、多摩川の渡しを抜粋。

  • 菅の渡し – 1935年に矢野口の渡しと下菅の渡しが統合、1973年廃止
  • 下菅の渡し – 1935年廃止
  • 上布田の渡し – 1935年廃止
  • 中野島の渡し – 1935年ころ廃止
  • 登戸の渡し – 1953年廃止
  • 堰の渡し – 1940年廃止

菅の渡しは、一番最後まで残っていたんですねぇ・・・。

 

石碑はひっそりと建っていますが、「多摩川は暴れ川で、橋をかけられなかったので、渡し舟を利用していたんですよ」という歴史を伝えてくれています。

 

狛江市側の多摩川河川敷には、「多摩川決壊の碑」もありますので、興味のある方はこちらも探してみてくださいね。

 

 

多摩六都科学館の展示パネルより。

多摩川は、かなり勾配のキツイ川のようです。

 

 

 

たぬきやの閉店理由に、近年の気象変動による温暖化に伴う海水温の上昇、海水位の上昇、スーパー台風、集中豪雨などに対応仕切れないことがありますが、多摩川が穏やかな川のままでいてくれると良いですね・・・。

 

(このレジャー記は2016年です)

 

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→→天気の良い日は、河川敷を家族でサイクリング。多摩川サイクリングロード。・・・気持ちがいいんですよ、多摩川。

交通アクセス

多摩川河川敷にあります。
JR南武線稲田堤駅で下車し、北へ北へ向かいます。
駅から徒歩9分ほど。

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