【倶多楽湖(くったらこ)】 大湯沼から日和山展望台を経由して、水質の良い美しいカルデラ湖へ

前回の【大湯沼】からの続きで、五泊六日北海道旅行、二日目の紹介です。
登別温泉の紹介は、この記事で最後です。

→→2018年5泊6日北海道旅行記の行程はこちら・・・5泊6日で36か所を巡りました。

旅行記

前回の【大湯沼】から車に乗り、10~15分ほど離れた倶多楽(クッタラ)湖へ。

途中に、日和山(ひよりやま)展望台があったので、寄りました。

 

日和山展望台から見た景色。

右に映っているのが、日和山(ひよりやま)です。木がすごく茂っていて、大湯沼のほとんどが隠れていました。

 

 

日和山展望台よりも、大湯沼駐車場からのほうが、日和山が良く見えます。

標高は377mで、昔、山頂からの噴煙の量や流れを、太平洋を航行する船が観測して天気の判断をしていたことから「日和山(ひよりやま)」と名付けられたそうです。

噴火口はこの山体にはなく、足元の大湯沼です。

 

 

大湯沼。前回載せた写真をもう一度貼っておきます。

この沼が、日和山の噴火口で、日和山の盛り上がった山体は、地下から上昇してきた熔岩が固まったもの。

 

 

 

再び車に乗り込み、倶多楽(クッタラ)湖へ向かう。

クッタラ湖はカルデラ湖で、一周ぐるりと周る道はなく、山のふちの西側にしか道路がありません。

クッタラとはまた不思議なヒビキですが、これはアイヌ語でクッタルシトから来ており、「イタドリ(虎杖)・群生する・ところ」を意味するそうです。

 

 

イタドリって何だろう?とウィキペディアで検索すると、

別名は、スカンポ(酸模)、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタン、だんち。

と書かれており、

「あ~~、ゴンパチのことかぁ!」

と驚きました。

 

ウィキペディアから借りたイタドリ(ゴンパチ)の画像。

 

小学生の頃、下校途中に、どこかのおじさんがゴンパチをボキボキ折って、私達に配ってくれたことがありました。

皮をむいて口に含むと、ちょっと酸っぱくて、なんだかクセになる味でした。

あのおじさんが、なぜゴンパチを持っていたのか、なぜボキボキ折って配ってくれたのかわかりませんが、下校途中の強烈な思い出になっています。

 

イタドリは「痛みをとる」から「イタドリ」の名前がついたようで、傷の止血や痛み取りに使われていたそうです。もちろん、食用にもなります。

アイヌの方も、クッタル(イタドリ)を活用していたことでしょう。

 

 

 

 

途中、クッタラ湖展望所があったので、車を停めました。

写真のように木が茂っており、あまりよく見えません。

登別温泉地獄谷などは大人気でしたが、こちらまで来る人は少ないようで、3台くらい停められる駐車スペースには、誰もいませんでした。

 

 

展望所は、マップの「現在地」の所。(上が南の地図です)

 

「奇麗な湖だけど、あまりよく見えなかったねぇ」と車に戻り、カーナビを室蘭(むろらん)の「地球岬」に設定。

大湯沼の方へ戻らず、このままクッタラ湖の道を南下して(地図では上へ)、地球岬に向かうことにしました。

 

 

その途中、クッタラ湖畔を眺められる駐車場があったので、またまた停車。

近くに空き家があり、古いボートの残骸があったので、昔はクッタラ湖畔で軽食・ボート屋で営業していたのかもしれません。

 

訪れる人が少なく、店も営業しておらず、すごく静かです。

ただ、アブがやたらに多いです!

いろんなところで「アブが多いなぁ」と思った北海道旅行ですが、中でもクッタラ湖周辺のアブの多さには驚きました。

 

 

クッタラ湖の水。

ご覧のように、めちゃくちゃキレイです!

クッタラ湖は、周囲約8kmの円形で、流入・流出する川がないため水質が良いのだそうです。ウィキペディアによると、摩周湖に次いで2位の透明度とされているようです。

この前日に訪れた支笏湖(しこつこ)も摩周湖に次いで2位の水質とされているので、北海道南部のカルデラ湖は美しい湖がそろっていますね~。

 

 

一部の湖面が、やたらに黒く映って不思議でした。あそこは水深が深いのかな?

クッタラ湖は湖底から水が湧いているようなので、色の違うところは湧き水があり、水の流れが違うのかもしれません。

 

それにしても、美しい湖ですね。

ボバーーン!と激しく大噴火を起こして、くぼんだ所とは思えないです。

 

長い長い長~~~~~~~~~~い年月で、現在のような姿になったのでしょうね。

 

人間の寿命は長くて100年程度ですから、地球の長い歴史の、ほんの一コマしか見れないのですね・・・。

その短い一コマで、この美しい星を愛し、大事にしたいものですねぇ・・・。

 

 

途中の展望所にあった、クッタラ湖の説明書き。

明治42年に十和田湖からチップ(ヒメマス)の卵が取り寄せられ、養殖されたようです。

→→十和田湖(とわだこ)の記事はこちら・・・青森県、秋田県にまたがるカルデラ湖。ヒメマス定食が食べられる。

 

チップ(ヒメマス)は、アイヌ語で「薄い魚」を意味し、北海道の阿寒湖から十和田湖へ移入されました。それがまた十和田湖から、北海道のクッタラ湖へ移入されたのですね。

 

 

登別温泉エリアの観光はこれでおしまいです。

次は、室蘭(むろらん)の地球岬(ちきゅうみさき)を紹介します。

40kmほど離れており、車で50分ほどかかります。

 

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、五泊六日北海道旅行の2日目の紹介です。 二日目の午前は【登別温泉】の観光をし、【倶多楽湖(くったらこ)】を見て、室蘭市(むろらんし)の地球岬(ちきゅうみさき)へ行きました。 →→2018年5泊6日北海道旅行記の行程[…]

 

(この旅行記は2018年です)

 

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→→【登別温泉 大湯沼】 登別温泉地獄谷とセットでまわりましょう! 火山ガスが強烈で臭い~!・・・前回の記事。

交通アクセス

登別温泉の大湯沼から車で10~15分くらいです。無料駐車場があります。

近くの宿泊施設

登別温泉 第一滝本館。地獄谷駐車場の向かい側にあります。

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