【川崎大師 平間寺】 厄除け弘法大師。厄除け護摩祈祷で有名。川崎市内で一番、初詣客が来るところ

前回からの続きで、神奈川県川崎市の観光紹介です。

川崎大師の仲見世通りで、名物の【久寿餅(くずもち)】を食べた私達は、川崎大師平間寺(へいけんじ)へお参りに行きました。

正式名称は、「真言宗・智山派大本山 金剛山金乗院平間寺」と言います。
川崎市内で、一番初詣客が多いお寺だそうです。(2012年のデータ)

参拝記

川崎大師駅から表参道を数分歩き、到着です。車で行く方は有料駐車場を利用。

 

 

ウィキペディアと川崎大師HPから、概要を抜粋します。

880余年前、武士の平間兼乗(ひらまかねのり)は無実の罪により生国尾張を追われ、諸国を流浪したあげく、川崎に住みつき、漁猟をしていました。

兼乗は42歳の厄年だったので、厄除け祈願を続けていたところ、ある夜ひとりの高僧が、夢まくらに立ち「海から像を引き上げて供養しなさい」と言われました。

海の光り輝いている場所に網を投げ入れたところ、弘法大師の木像を引き揚げたので、木像を洗い清め、花を捧げて供養しました。

諸国遊化の途中に訪れた高野山の尊賢上人(そんけんしょうにん)は、弘法大師の木像に纏わる話を聞き、兼乗と力をあわせ、1128年(大治3年)平間寺を建立しました。

 

平間寺の開基である平間兼乗(ひらまかねのり)が網を投げ入れたのは、川崎市川崎区の臨海部・夜光(やこう)だそうです。

夜にもかかわらず、海中に光が煌々と灯っていたから、「夜光」という地名がつけられていたそうです。

昔はどんな風景だったんでしょうね。現在は工業地帯です。

 

 

川崎大師の初もうで客は、2012年に296万人となり、全国で3位、神奈川県1位を記録しました。(ちなみにお寺で日本一の参拝客を集めるのは【成田山新勝寺】
初詣や年間行事は混み合うでしょうが、私達が訪れた日(3月)はそんなに混雑しておらず、静かなお参りができました。

 

 

大山門。
1977年(昭和52年)11月落慶。開創850年記念事業として作られました。
上層部分は経庫になっていて、寺で行われる「写経会」で写経された経文や、奉納された写経が収められているそうです。

 

 

大迫力の大山門をくぐる。



 

 

 

大香炉。お線香は一把100円です。

 

 

 

大本堂。(これは9月の厄除け祈祷で撮った写真。)

 

 

1964年(昭和39年)5月落慶だそうです。

川崎大師平間寺は真言宗智山派の大本山。(総本山は、京都東山七条の智積院)

本尊は厄除け弘法大師。

「弘法大師」とは真言宗の開祖「空海」のことです。

真言宗総本山で、弘法大師入定信仰の山である高野山は→→こちらの記事に書いてありますのでご覧ください。 (大門、壇上伽藍、金剛峯寺、奥の院と、4つに分けて書きました)

 

 

川崎大師平間寺は、千葉県成田市の成田山新勝寺と、東京都八王子市の高尾山薬王院と並び、真言宗智山派の関東三大本山です。

真言宗智山派の関東三大本山
→→【高尾山薬王院】の記事はこちら・・・日本一の登山客を集める高尾山にあるお寺。紅葉の時期に行きました。
→→【成田山新勝寺】の記事はこちら・・・平将門(日本三大怨霊)討伐祈願が寺の始まり。寺の中で初詣客が全国一多い!

 

本尊の厄除け弘法大使像は、10年に一度ご開帳され、次回公開されるのは2024年です。
本堂では、毎日7回(日曜日・毎月21日は8回)、護摩祈祷が行われています。
祈祷時間は6時・9時・10時半・11時半・13時・14時半・15時半で、祈祷料は五千円から。

 

 

 

中興塔。八角五重塔とも言われます。

毎月第一日曜日と21日の縁日に限り内部が拝観できます。(入り口で靴を脱ぐ)
中は、螺旋階段になっていて狭いです。
二層に恵果和上像、弘法大師像、興教大師像、両界曼荼羅を安置。
初層に真言八祖の図像、金剛界五智如来像、地下の大師地区慰霊堂には釈迦如来が奉安されています。
八角は最も円に近い建造物の形といわれ、「包容力」「完全性」を象徴しているそうです。

 

 

境内には他に、安らぎの橋、祈りと平和の像、不動堂、薬師殿、聖徳太子堂などがありました。

 

 

 

戦争で焼けたけれども、復活した銀杏の木。

 

不動堂は、成田山新勝寺から勧請したご本尊・大聖不動明王(だいしょうふどうみょうおう)をまつっているそうです。

 

 

境内の南西にある降魔成道釈迦如来像(ごうまじょうどうしゃかにょらいぞう)と、やすらぎ橋。

やすらぎ橋は、「災難を除き、幸福を招く」といわれる朱色に塗られた橋で、欄干には悟りへと向かう段階(発心・ほっしん、修行・しゅぎょう、菩提・ぼだい、涅槃・ねはん)を表す種子(しゅじ)(梵字) 20文字が刻まれていました。

 

 

やすらぎ橋のかかる「つるの池」。

 

鮮やかな鯉が多かったです。近くの露店で鯉のえさが販売されていました。
つるの池はもともと、ひょうたんの形だったそうで、昔は多摩川から分水した二ヶ領用水(にかりょうようすい)が池に入り、鶴やカモがいたそうです。

 

驚きですね。

まさかここで二ヶ領用水(にかりょうようすい)が出てくるとは思いませんでした。

 

二ヶ領用水にふれた記事が二つあるので、ご覧ください。

 

 

 

 

今回は参拝のみでしたが、後日厄除け祈祷に行きましたので、こちらの記事もご覧ください。

 

次の記事はこちら

タイトルの通りですが、昨日、神奈川県川崎市の「川崎大師 平間寺(へいけんじ)」で厄除け護摩祈祷(ごまきとう)を受けてきたので、紹介します。 厄年を気にしていなかった私 女性の厄年は数え年で、19歳、33歳、37歳、61歳。 しかし[…]

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(この参拝記は2016年です)

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交通アクセス

京急川崎駅より大師線に乗り換え、川崎大師駅下車、徒歩8分です。
JR川崎駅から行く場合、東口バス乗り場7番・川崎鶴見臨港バス[川23系統]大師行きに乗車し、大師バス停下車、徒歩8分です。
バス運賃は大人210円(ICカードなら206円)です。
電車の乗り換えは、ヤフー路線などでお調べください。

車で行く場合、普通乗用車(700台)停められ、駐車料金は無料です。

駐車場の住所・・・川崎市川崎区大師河原1-1-1

参拝者無料駐車場は自動車交通安全祈祷殿に隣接しており、平間寺へ行く方は駐車場から徒歩で行く必要があります。(歩く距離は1.1km、徒歩13分ほど)
平間寺、門前町近くには、いくつか有料駐車場があります。

近くの宿泊施設

ホテルサンルート川崎。
川崎大師から3駅離れた京急川崎駅から、徒歩6分のホテル。(川崎大師駅周辺に宿泊施設はほとんどありません)

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