タイトルの通りですが、昨日、神奈川県川崎市の「川崎大師 平間寺(へいけんじ)」で厄除け護摩祈祷(ごまきとう)を受けてきたので、紹介します。
厄年を気にしていなかった私
女性の厄年は数え年で、19歳、33歳、37歳、61歳。
しかし、一度も厄除け祈願に行ったことがなかったのです。
今月、また一つ年齢を重ねるけど厄年っていつだっけ? と調べたら、昭和55年生まれの私は本厄だということがわかりました。
でも、33歳の時が大厄だったんですね~・・・。
知らなかった。
ちなみに4年前の大厄は、母親と大喧嘩したくらいで、他に困ったことは起こりませんでした。(母の愚痴を上手く聞いてやれなかったことで絶縁宣言された)
どちらかと言うと、4年前の大厄よりも2年前の大殺界? 空亡?(占いはよくわからない)の時のほうが、マイホームの売却・引越、息子の転校で苦労したので大変でした。
住みながらの売却でしたので、内覧さんが来るたびに掃除掃除・・・。毎週のように内覧がくるので遊びに行けず・・・。そんな日々を1年ほど続けたのです。
・・・といっても、夫と苦しい時を共に乗り越えたなぁと、絆が深まったような気がしたのでした。
雨降って地固まる・・・、そんな年だったのかな
「母親から絶縁宣言」
「マイホームの売却」
確かにこうやって活字にしてみると厄だったのかなぁとも思えなくもないですが、まあ別にあっても良かったかなと思う体験でした。(母親とは三年かけて和解できたし、引っ越した現在の方が環境が良い)
・・・と、話が反れてきたので、個人的な話はここまでにしておいて(長くてゴメンネ。嫌な出来事も、時間がたてば、わりと肯定的に受け止められるということを書きたかった)、川崎大師の厄除け護摩祈祷について、紹介したいと思います。
参拝記
川崎大師の仲見世通りと名物のことは、【川崎大師仲見世通り・久寿餅住吉の記事】で書きましたので、そちらをご覧ください。
川崎大師について、歴史や境内図は【川崎大師平間寺(へいけんじ)の記事】でご覧ください。
今回は、「厄除け護摩祈祷」のことを書きます。
境内への入り口、大山門。
大山門をくぐると、右手側に「お護摩受付所」があります。
机に申込用紙があるので、必要事項を書き込みます。
お護摩札の種類は「木札」と「懐中紙札」から選べ、サイズもご覧のように料金で分かれています。
私は「どれにしようかな~。うーん・・・、ラッキーセブンや!」と思ったので、7000円のお護摩札(木)にしました。
お願い事はいろんな項目があるのですが、厄除けに来たのですから災厄消除(やくよけ)にチェック。
困ったのが「年齢」のところ。
私は現在35歳(今月で36歳)なのですが、年齢はなんて書いたらいいのだろう・・・。数え年で37?
わからなかったので年齢を空欄にして、申込書を受付窓口に持っていくと、
「数え年なので37歳と書いておきますね。3時半から護摩修行がはじまりますが、20分から法話がありますので、それまでにお入りください」
と言われました。
ちなみに7000円以上の申し込みをすると、粗品(お茶)がもらえます。
・お護摩修行時間はこちらをご覧ください(川崎大師HP)
こちら、平成28年度の厄年一覧。
前厄、本厄、後厄で3年連続祈祷する人もいるけれど、次は数えで61歳かな?
と探すと、あれれ、昭和55年生まれの申年は、ピンクマーク(厄年マーク)になっていませんでした。
・川崎大師HP 厄年一覧
「平成28年度厄年」で検索したら、確かに昭和55年生まれは本厄なのにおかしいなーと。
こんなふうに、厄年にずれがあるわけは、川崎大師では満年齢で数えており、他のお寺は数え年で厄払いをしているからだそうで・・・。
本来は、生まれ年で判断するものではなく、あくまで満年齢で行うものだ、ということだそうです。
(でも、厄年に関わらずいつでも護摩祈祷をして頂けます。満年齢、数え、どちらでも良いのでしょうけれども、統一するほうが良いそうです)
護摩祈祷までしばらく時間があったので、境内を散策。
写真は清龍権現堂。
3時15分になったので、本堂へ。
靴を脱いで袋に入れ、本堂へあがります。
護摩祈祷の10分前に行われる法話は、だれでも聞くことができます。
お話は、川崎大師平間寺のご本尊についてでした。
ご本尊は、厄除弘法大師(やくよけこうぼうだいし)。空海さんですね。私は高野山真言宗総本山のある和歌山県出身なので、空海さんは親しみがあります。
川崎大師は「真言宗 智山派(しんごんしゅう ちさんは)」だそうです。(この○○派とかがよくわからない。真言宗には、全部で18の宗派があるそうです)
本堂の正面には厄除弘法大師、右側に不動明王、左側に愛染明王をおまつりしているそうです。
三蜜(さんみつ)についてのお話もありました。
→弘法大師空海の教えから抜粋。
「三密」についてですが、仏教では、生命現象はすべて身(身体)、口(言葉)、意(心)という三つのはたらきで成り立っていると説いています。
顕教では、人間のこれら三つのはたらきは、煩悩に覆われ汚れているということで三業(ごう)と呼んでいます。
「三密加持」とは、自らの身体、言葉、心という三つのはたらきを、仏様の三密に合致させ、大日如来と一体になることであり、具体的には、手に仏の象徴である印を結び(身密)、口に仏の言葉である真言を唱え(口密)、心を仏の境地に置くこと(意密)によって、仏様と一体になる努力をしていくこと。
お話はご本尊と三蜜のほか、「川崎大師は神社ではなくお寺なので拍手を打たないで手を合わせるだけでよい。左手は衆生(私達)で、右手は仏様をあらわし、手を合わせるというのは、仏様の力を分けていただくことである」、とおっしゃっていました。
お話が終わり、13人の僧侶が本堂に入ってこられました。
ご本尊の一番前に大僧正が座られて、その後ろに紫色の衣を着た僧侶が座られ、右側に緑色の衣を着た僧侶と、お一人大太鼓を叩く僧侶でした。
日曜日の一番最後の護摩祈祷で、祈願者はカルチャーセンターの団体さんを含めて60人くらいだったでしょうか。
ご祈祷がはじまると、みんなで
「なーーーーーーーーーむーーーーーだいーしーーーーーーへーんじょーーう こーーんごーーーーーーう」
(南無大師遍照金剛)
と、何回か唱えました。
「仏さまの慈悲の光は、すべてのものに及び、すべてのものに幸せを及ぼそうという智慧(ちえ)の働きは、ダイヤモンド(金剛石)のように堅固で輝きを失いません」という意味で、真言宗の一番短いお経だそうです。
大太鼓がドーン、ドーン、ドーンと打ち鳴らされ、12人の僧侶の読経と合わさり、それはそれはおごそかで、背筋がピンと伸びました。
ご祈祷の最後になると、祈願者が本尊に近づいてお参りをすることが出来ます。
実はこの時、正座してから30分経っていたので、私の足はビリビリにしびれておりました。
(あああ、まずいまずい、精神力で乗り越える~~! 心頭を滅却すれば火もまた涼し!)
とがんばって御本尊に近づいたのですが、ちょうど、
ピリピリ~~(ああっ、さわらないでっ! つつかないで!)
な、「クゥゥゥゥゥ~~な状態」になってしまいました。
が、運良く行列の中ほどに居たので、先頭の方のお参りで行列の歩が止まり、休むことが出来たのでした。(ホッ)
不動明王、厄除け弘法大師、愛染明王、観音様のすぐ前で、それぞれお参りできます。(お賽銭もできます)
最後は再び座り、僧侶が退席なさった後、すぐに護摩札をいただけました。(数え年と名前の書かれたお札。木札が人気のようでした)
お正月は祈願者が多いため、護摩札授与所で授かるようですが、9月だったためその場でいただけました。
私は法話の時から正座をしていたので足がビリビリにしびれてしまったのですが、本堂の外から見ていた夫によりますと、「あぐらをかいている人が多かった」そうです。
服装はスーツの方も居たのですが、ほとんどの方は普段着でした。
私も普段着で行きましたが、さすがにジーンズはダメだろうと思ったので、黒いスラックスパンツを履いていきました。
お正月に行かれる方は、あたたかい服装で行かれたほうがよいかと思います。
護摩札を受け取った後、本堂の外で待ってくれていた夫と子供達と合流して、左隣の不動堂へ。
ちなみに、護摩祈祷中は、祈願者の家族も本堂に入れるのですが、娘が2歳でずっと待っていられないだろうなーと思ったので、外で散歩しながら待ってもらいました。
この後、霧雨がサ~~♪と降ってきたので、「厄除け護摩祈祷でのお清めの次は、優しい霧雨でのお清めか~♪」と、ちょっと嬉しくなったのでした。
結婚式、安産祈願、七五三は神社で御祈祷してもらったので、お寺での御祈祷は今回が初めてでしたが、神社とは全く違う雰囲気で、驚きました・・・。
良いお参りでした(合掌)。
川崎大師について書いた記事が二つあるので、こちらもご覧ください。
前回からの続きで、神奈川県川崎市のレジャーを紹介します。 入場料無料の【東芝未来科学館】の後、川崎大師へ向かいました。 ウィキペディアによると、川崎大師平間寺の2012年初詣客は296万人となり、全国3位、神奈川県1位を記録した[…]
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ちょうど空海さんの名前が出てきたので、次回から私のふるさとである和歌山県の観光について取り上げていきたいと思います。次に紹介する高野山(こうやさん)は世界遺産です。
今日から四回に分けて紹介するのは、和歌山県の聖地・高野山! 参拝記 「高野山(こうやさん)」・・・知らない方のために簡単に説明すると、平安時代に弘法大師「空海(くうかい)」が、修禅の道場として開いた聖地で、真言宗の総本山です。 &[…]
(この参拝記は2016年です)
関連記事
川崎大師の記事です。
交通アクセス
京急川崎駅より大師線に乗り換え、川崎大師駅下車、徒歩8分です。
JR川崎駅から行く場合、東口バス乗り場7番・川崎鶴見臨港バス[川23系統]大師行きに乗車し、大師バス停下車、徒歩8分です。
バス運賃は大人210円(ICカードなら206円)です。
電車の乗り換えは、ヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、普通乗用車(700台)停められ、駐車料金は無料です。
駐車場の住所・・・川崎市川崎区大師河原1-1-1
参拝者無料駐車場は自動車交通安全祈祷殿に隣接しており、平間寺へ行く方は駐車場から徒歩で行く必要があります。(歩く距離は1.1km、徒歩13分ほど)
平間寺、門前町近くには、いくつか有料駐車場があります。
近くの宿泊施設
ホテルサンルート川崎。
川崎大師から3駅離れた京急川崎駅から、徒歩6分のホテル。(川崎大師駅周辺に宿泊施設はほとんどありません)