本州最南端の町である、和歌山県串本(くしもと)町の旅行紹介です
前回取り上げた、本州最南端の水族館「串本海中公園」から、車で20~30分走らせると、橋杭岩(はしぐいいわ)があります。
散策記
最寄り駅は、串本駅か紀伊姫駅です。車で行く場合、駐車場があります。
こちら、橋杭岩。
串本から大島に向かって、約900m、幅15mの列を成して、大小40ほどの岩柱がそそりたっています。
規則的な並び方が「橋の杭」に似ているので、「橋杭岩」という名前が付きました。
写真の右に緑色の島が見えていますが、あれが「紀伊大島」です。
橋杭岩は、昔、弘法大師空海が天邪鬼と一晩で橋を書ける賭けをして、一夜にして立てたという伝説もあるそうです。
昔弘法大師が天の邪鬼と串本から沖合いの島まで橋をかけることが出来るか否かの賭けを行った。弘法大師が橋の杭をほとんど作り終えたところで天の邪鬼はこのままでは賭けに負けてしまうと思い、ニワトリの鳴きまねをして弘法大師にもう朝が来たと勘違いさせた。弘法大師は諦めて作りかけでその場を去った。そのため橋の杭のみが残ったという。(ウィキペディアより)
弘法大師空海が開いた高野山の記事は、こちらから、ご覧ください。大門、壇上伽藍、奥の院…いろいろ書いています。(全て世界遺産)
前回、橋杭岩に連れてきてもらったのは、たしか結婚前で、道の駅がなかったようなあったような・・・。
10年ぶりに訪れたら、綺麗な道の駅ができていました。
看板前で記念撮影。橋杭岩は、国の名勝・天然記念物に指定されています。
岩の近くまで行けます。
かなり大きいですね~~~。
足元はこんな感じ。浅いところを狙って移動しましょう。
橋杭岩は、写真左の紀伊大島に向かっています。真ん中にある橋は、潮岬と紀伊大島を結ぶ「くしもと大橋」です。
紀伊大島は、映画「海難1890 」のもととなった実話「エルトゥールル号海難事故」の舞台です。
トルコ記念館は、こちらからご覧下さい。
橋杭岩の説明。
1500万年前の火成活動により、地下から上昇したマグマが泥岩層に入り込んで固まった後、やわらかい泥岩層が波に削られ、硬い石英斑岩が残ってできたのだそうです。
息子が乗っている岩と、夫の隣の岩は、橋杭岩の壊れたかけらです。
江戸時代の「宝永大地震」で起こった、巨大津波で運ばれたのだそうです。
記録に残る中で、日本最大級ともいえる宝永大地震は10月に起こり、その2ヵ月後には富士山が噴火しました。(宝永大噴火。この噴火口が静岡県側から見える宝永噴火口です)
以前訪れた、静岡県の「三保の松原(世界遺産)」の記事で、初代の羽衣の松は海に沈んだ・・・と書きましたが、これも宝永大地震による被害です。
写真を見ていただきたいのですが、全部手前に石が転がっていますよね。津波の破壊力は大きいなぁ・・・と思います。
うーん・・・。
地球は生きているなー・・・
「南海地震が来るぞ」と言われていますが、大きな地震ではなく、できるだけ小さな地震と津波で済みますように・・・と、海にお願いしました。
3.11のような、悲しい涙は、もういらない・・・。
どうか、みんな、笑顔で過ごせますように・・・。
ちなみに、橋杭岩を通して見る朝日は、とても美しいと評判だそうで、「日本の朝日百選」の認定も受けているそうです。
こちら、この翌日の午前8時ごろに、橋杭海水浴場で撮った写真。(点々と並ぶ岩が橋杭岩で、右が紀伊大島)
私達はこの後、本州最南端の潮岬へ向かったのですが、先に「橋杭岩からの朝日」を、紹介したいと思います。
・・・といっても、早朝の橋杭岩から写真を撮ったのではなく、宿泊した串本ロイヤルホテルから、朝5時過ぎに撮った写真です。
先ほどの8時ごろの写真より奇麗なので、とりあえず一枚だけ貼っておきます。
毎日、決まったように日は昇るのに、なんだか特別なことのように思えますよね・・・。
「生きている」のは、ホント、素晴らしいよ・・・(涙)
というわけで、細かい写真は次で紹介します。
本州最南端の町である、和歌山県串本(くしもと)町の観光案内で、前回の橋杭岩(はしぐいいわ)の続きです。 橋杭岩の後、車に乗り込んで本州最南端の潮岬(しおのみさき)へ向かったのですが、先に橋杭岩から昇る朝日と「ホテル&リゾーツ 和歌山 […]
(この旅行記は2017年です)
関連記事
串本町(本州最南端の町)の観光記事です。
1)串本海中公園・・・本州最南端の水族館。水族館と海中展望塔があります。世界最北のテーブル珊瑚群生地。
2)橋杭岩(はしぐいいわ)・・・奇岩が連なっているところ。江戸時代の宝永大地震の威力を知ることができます。
3)橋杭岩から昇る朝日と、串本ロイヤルホテル。 こりゃもう、絶景よ~~。
4)潮岬(しおのみさき)・・・本州最南端。
5)本州最南端の灯台「潮岬灯台」、本州最南端の神社「潮御崎神社」
1)トルコ記念館・・・エルトゥールル号遭難事故の資料館。日本とトルコ友好の架け橋。
2)トルコ軍艦遭難慰霊碑、樫野埼灯台と旧官舎
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、串本駅からバスに乗り、橋杭岩前で下車。バスが無い場合、1kmしか離れていないので、15~20分くらい歩いて行けます。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、駐車場は無料で、57台停められます。
近くの宿泊施設
丘の上に在ります。窓側の部屋に泊まると、橋杭岩がよく見えます。