神奈川県箱根(はこね)町の「箱根三社参り」を紹介する前に、ちょっと一つ。
以前、「青森には浦島太郎の竜宮城? 和歌山には桃太郎の鬼ヶ島?」の記事を書きました。
浦島太郎
桃太郎
ときたら、金太郎。
金太郎は、静岡と神奈川の境にある金時山(きんときやま)で、動物と相撲をとっていた(?)かもしれない。
散策記
「金太郎について」というよりは、金太郎の像がある乙女峠(おとめとうげ)の「ふじみ茶屋」についての記事です。
・・・といっても、私は行っておりません。
去年、夫の会社の研修が箱根町であり、帰りに「ふじみ茶屋」でダンゴを食べたそうです。
公共交通機関で行く人は、御殿場駅からの方が近いです。夫は箱根湯本駅からバスに乗って行ったそうで「遠かった~」と言っていました。
金太郎とクマが相撲をしている像。
乙女峠の「ふじみ茶屋」のすぐ横にあります。
金太郎は坂田金時(さかたのきんとき)と言って、静岡と神奈川の境にある金時山山麓で生まれたそうです。
大きくなるにつれてものすごい怪力になり、クマと相撲をとって遊んだりしていました(?)が、東国を巡って京へ帰る源頼光に見いだされて、一緒に京の都へ上がって立派な侍となりました。
後に、頼光四天王(坂田金時、渡辺綱、碓井貞光、卜部季武)の一人に数えられ、大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)を退治したそうです。
くまにまたがり おうまのけいこ
ハイ シィ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ
ハイ シィ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ
あしがらやまの やまおくで
けだものあつめて すもうのけいこ
ハッケヨイヨイ ノコッタ
ハッケヨイヨイ ノコッタ
(金太郎の歌詞)
ちなみに、「足柄山(あしがらやま)」は、金時山から足柄山地の足柄峠にかけての山域のことで、足柄山という単独の峰は存在しないそうです。
夫が行った乙女峠は、金時山の少し南西に位置します。
金太郎については、
→→金太郎ウィキペディア
でご覧ください。
乙女峠「ふじみ茶屋」で、名物のダンゴを1本焼いてもらう。
富士山を見ながら、お団子。
夫はみたらしを食べましたが、あんこもあるそうです。
ふじみだんごは別名を雑穀団子といって、黒米、うるち米、きび、あわ、もち米、もろこし、ゴマなどが入った体に良いダンゴらしい。
ふじみ茶屋は団子だけではなくお食事もできます。
窓から富士山が見えたそうです。
「ふじみの水」が近くにあったそうです。
謎の植物。
里芋?
乙女の鐘。
一回鳴らすと無病息災。
二回鳴らすと恋愛成就。
三回鳴らすと幸多き人生。
最後は富士山に向かい合掌。
なんだろう? 煙が気になりますね。何か燃やしていたのでしょうか。
夫が立ち寄った乙女峠(おとめとうげ)は、静岡県御殿場市と神奈川県足柄下郡箱根町の境で、箱根外輪山に位置するため標高が1,105mもあります。
見晴らしがすごく良かったそうです。
富士山を見ながらお団子!
近くには金太郎の像もあって、良い記念写真が撮れそうです。
金太郎と縁のある「金時山」と言えば、2014年の年末によくニュースで取り上げられていました。
→これは大噴火の前兆なのか 箱根山から「不気味な煙」が噴き出した!(週刊現代)
大涌谷から尾根ひとつ越えた、北西側の斜面から噴気。(70年近くいる茶屋のおばあちゃんも初めて見た)
富士山と箱根は約25㎞しか離れていない。地球規模で見たら、すぐ隣。
以前は年間10㎝程度だった太平洋側の地殻の沈み込みの速度が、現在20~30㎝に加速しています。「京都から琵琶湖周辺、徳島から和歌山のあたり、そして愛知県を結ぶ三角形の地域での地震活動が活発になっています。これは南海トラフ巨大地震の前に活発化すると考えられる内陸地震の動きと合致します。
広島から九州南東沖、沖縄にかけての直線状の地域でも火山活動、地震活動がここ数ヵ月で活発になっていて、阿蘇山の噴火もその一環だろうと思います」
金時山で長年茶屋を営むおばあちゃんは、「なんだか最近様子がおかしい」と気づいていたようです。
箱根山が噴火するかもしれない・・・とTVニュースなどで取り上げられてから半年後の2015年5月~6月にかけて、大涌谷周辺の火山活動が平常よりも活発化し、ロープウェー休止、大涌谷周辺が立ち入り禁止。
6月、大涌谷の北1.2kmのところに、新しい火口ができました。
現在、大涌谷自然遊歩道の一部が閉鎖されていますが、ロープウェーは運航しており、周辺の観光スポットはいつも通り営業しています。
赤い風船マークが乙女峠。航空写真を見ると、箱根の外輪山が良くわかります。
箱根山は約3000年前にマグマ噴火を起こした活火山で、大噴火でできたカルデラをつくる外輪山に、箱根町がすっぽりと囲まれています。
火山活動が特に活発なのは、黒たまごで有名な大涌谷(おおわくだに)。
箱根湯本や乙女峠あたりは、大涌谷からかなり離れているのですが、大涌谷周辺を観光する方は、箱根町HPや気象庁HPで、現在の状況を確認するのをオススメします。
多摩六都科学館展示にあった、箱根火山の成り立ち。
金時山は、65~23万年前からあったんですね。
箱根火山最高峰の神山は、6万年前から現在までにできたようです。約3,000年前には、山体西部を崩壊させ、堆積物がカルデア内の川をせき止めて芦ノ湖を作ったようです。
神山は箱根元宮のご神体で、駒ケ岳はその遥拝所となりました。
こちら、箱根火山のお隣の富士山。
富士山も活発な火山活動を起こして現在の形になりました。
過去に噴火を起こしたところ、過去に津波で大きな被害を受けたところの情報を調べて、もしもの時に備えましょう。
これは箱根に限ったことではなく、富士山をはじめとするどの活火山にも当てはまることだと思います。
次は、箱根三社詣でについて書きます。
今日から神奈川県箱根(はこね)町の「箱根三社参り」について書きます。 参拝記 箱根三社とは赤丸の「箱根神社」、【九頭龍神社本宮】、【箱根元宮(はこねもとつみや)】です。 交通アク[…]
(このレジャー記は2016年です)
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→防災のためには「まずは知ること」が大事。見やすいサイトの紹介
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→→【阿蘇山と草千里ヶ浜】の記事はこちら・・・熊本県。2015年に噴火。