前回の【函館観光その2】からの続きで、三泊四日の北海道旅行の紹介です。
今日は、五稜郭(ごりょうかく)を紹介します。
旅行記
と紹介し、今回の記事で函館(はこだて)観光は終わりです。
函館観光最後は、五稜郭(ごりょうかく)。
五稜郭を見るなら五稜郭タワーへ上がりましょう。全体が良く見えます。
タワーは、大人900円、中高生は680円、子供は450円です。
タワー1階で、五稜郭タワーのキャラクターGO太(ゴータ)くんと記念写真を撮りました。
GO太くんは、毎週土日と祝日(4月〜10月)に登場するそうです。
GO太くんの夢は、タワー界のスターになること。
身長107m、体重7200トン。好きな言葉は「まごころ」。
GO太くんは、2006年4月1日に2代目タワーがオープンしたのをきっかけに作られたキャラクターです。
私達が訪れたのは2007年だったので、新しいタワーが完成した翌年に入ったようです(どうりで奇麗だなぁと思った)。
エレベーターホールには、五稜郭の設計者である蘭学者・武田斐三郎と、旧徳川幕府海軍副総裁で、後に蝦夷(えぞ)共和国の総裁となった榎本武揚(えのもとたけあき)の立像があります。
五稜郭タワー、展望二階へ。
地上90mから見る五稜郭。
美しい形をしているなぁ~。
全体模型図。
武田斐三郎が、函館に入港したフランス軍艦コンスタンティーヌ号の副艦長から指導を受けて、図面を写しとって造らせたのが五稜郭。
五稜郭は、江戸幕府のものでしたが、この後、歴史的な大転換!
1867年の10月、徳川幕府十五代将軍・徳川慶喜(よしのぶ)が大政奉還。
その2か月後の12月に王政復古が成され、新政府(明治天皇を中心とする政府)が樹立しました。
・・・が、長い江戸時代(265年間!)でしたので、そんなにスパッと切り替われるはずもなく、旧幕府軍と新政府軍で戦いが起こります。
それが、戊辰戦争。
ウィキペディアから拝借した戊辰戦争(ぼしんせんそう)の経緯マップ。
戊辰戦争は、王政復古から年が明けた1月の「鳥羽・伏見の戦い(京都)」から始まります。
関東、東北へと戦場を移し、最後の激戦地となったのが函館でした。
この時、五稜郭は新政府軍により「函館府」として使われていましたが、旧幕府軍が五稜郭を奪い取り、蝦夷地を平定。
その旧幕府軍の一人で、五稜郭とセットでよく語れるのが、新選組鬼の副長「土方歳三(ひじかたとしぞう)」。
展望デッキには、土方歳三(ひじかたとしぞう)の像。
「蝦夷共和国(函館政権)」の総裁に榎本武揚(えのもとたけあき)。陸軍の指揮は大鳥圭介(おおとりけいすけ)。土方歳三は、大鳥の補佐役でした。
五稜郭は蝦夷共和国の本陣であったため、戊辰戦争最後の戦い「函館戦争」は、別名「五稜郭の戦い」とも言われます。
新政府軍7000人(イギリスの援助を受けている)に対し、土方ら旧幕府軍は3000人。(土方さん達、不利だわ・・・)
1869年(明治2年)5月11日の明け方、イギリスの援助を受けた新政府軍は五稜郭西側・北側と函館山麓に総攻撃を仕掛けました。
弁天台場が孤立したとの情報を受け、土方歳三はわずかな兵を率いて五稜郭を出、箱館一本木関門で腹に銃弾を受け倒れました。
鬼の副長と恐れられた土方歳三は、享年35歳でした。
一本木関門跡に近い若松緑地公園に、「土方歳三最期の地碑」が建っているそうです。
五稜郭から「土方歳三最期の地碑」のある公園まで車で7分ほどなので、一緒にまわってみてはいかがでしょうか。
もう一度、五稜郭。
こちら、函館駅にあった土方さんの写真。
凛々しい顔立ちをしていますね。モテすぎて困っていたそうです!
五稜郭タワー展望デッキのジオラマ。土方歳三が戦う様子。
ちなみに、東京都日野市は土方さんの出身地です。
→→【土方歳三資料館】 新選組鬼の副長「土方歳三」の兄の子孫が運営。2022年11月末で、長期休館。・・・土方歳三の刀「和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)」や、池田屋事件で使われた鎖帷子などを保管。
→→高幡不動尊金剛寺の記事はこちら・・・東京都日野市。土方歳三の菩提寺で位牌が納められている。新選組の服を着た土方さんの銅像があります。
→→【石田寺(せきでんじ)】 土方歳三の引き墓(供養のためにつくられた墓)がある。土方家のお墓がたくさんある・・・東京都日野市。5月第2日曜日に行われる「歳三忌」は、全国から歳三の追悼に訪れた歳三ファンが集う。
土方歳三は函館戦争で死んでしまいましたが、その6日後に降伏した旧幕府軍らの将兵は、いったん収容されたものの多くが釈放。蝦夷共和国(5カ月だけの幻の政権)の閣僚の残り7人(榎本武揚、大鳥圭介ら)は、東京辰の口の軍務官糾問所の牢獄に投獄されたものの、後に釈放。榎本武明は、黒田清隆らと共に北海道の開拓に従事することになりました。
蝦夷共和国の閣僚で、たった一人だけ死んでしまったのが、土方歳三でした。
函館観光を終えたので、キハ183系特急北斗に乗り、函館から札幌へ移動。
2018年3月に実施されたダイヤ改正で、写真の電車は退役となり、現在はスーパー北斗が走っているようです。
「わぁ、北海道ってかんじ~。広いなぁ」
ちなみに、函館から札幌まで特急電車で行くと、2018年現在の料金は8310円で、3時間50分くらいかかります。
うーん、北海道、広いですねぇ・・・。
次はサッポロビール園を紹介します。
前回の【五稜郭(ごりょうかく)】の続きで、2007年の三泊四日北海道旅行の紹介です。函館(はこだて)市の紹介が終わったので次は札幌(さっぽろ)市へ移動。 今日は、サッポロビール園を紹介します。 →→2007年3泊4日北海道旅行記の行[…]
(この旅行記は2007年です)
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→→【函館観光】 函館駅から歩いて、函館朝市、はこだて明治館、金森赤レンガ倉庫を散策
→→【函館観光その2】 函館ハリストス正教会、八幡坂(チャーミーグリーンの坂)、元町公園、旧函館区公会堂へ
土方歳三に関連する記事です。
→→【土方歳三資料館・土方歳三生家跡】 新選組鬼の副長「土方歳三」の兄の子孫が運営。2022年11月末で長期休館・・・東京都日野市。土方歳三が生まれた家。
→→【石田寺(せきでんじ)】 土方歳三の引き墓(供養のためにつくられた墓)がある。土方家のお墓がたくさんある・・・東京都日野市。土方歳三の引き墓がある。
→→【高幡不動尊金剛寺の灌仏会(花まつり)4月8日】 関東三大不動で、新選組土方歳三の菩提寺。 「藤蔵・勝五郎生まれ変わり物語」がある・・・東京都日野市。土方歳三の菩提寺で、位牌が納められている。
交通アクセス
市電「函館駅前」~「五稜郭公園前」下車、徒歩約15分。
または、函館駅から、五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスに乗り、五稜郭タワー前で下車、徒歩30秒。
料金
五稜郭タワーは、大900円、中高生は680円、子供は450円です。
営業時間
4月21日〜10月20日は、8:00~19:00
10月21日〜4月20日は、9:00~18:00